先週ちらっとお伝えしましたが、
首里城の新施設(黄金御殿、寄満、近習詰所、奥書院)公開を記念して
神事儀式を再現した新しいイベント
「百人御物参(ももそおものまいり)」
が行われました!
百人御物参とは、
神女たちが首里城及び周辺の聖域(御嶽など)をお参りする行事で
年に6回ほど行われていたそうです。
お参りでは国王の長寿とその子孫の繁栄、
航海安全、国土の安全、五穀豊穣を祈願していました。
参/イベントチラシ
その様子をフォトレポートします
神女が正殿二階にある「おせんみこちゃ」で祈りをささげます。
(※このイベントでは省略)
正殿2階は男子禁制なので、
役人は御庭(うなー)に集います。
紫冠の親方が正殿前で焼香し、
御庭からおせんみこちゃを遥拝。
おせんみこちゃと、御内原にある御嶽を拝礼した神女たちは
暗シン御門から御庭に出てきて、
役人たちと合流します。
神女さんの先頭にたつ、
山吹色のドゥジンを着て、キンカブ(簪)を挿している3名は
三平等(みひら)のおおあむしられ
という役職の上級神女。
聞得大君のすぐ下に位置するナンバー2のポジションで
琉球全土を3つのに分けて、
それぞれ担当する間切の神女たちを統括する役割を
担っていました。
御庭を出た一行は、
首里森御嶽へ。
供物をささげ、「おたかべ(うたかび)」という
祈りの言葉を唱えます。
祈る時、というか、祈る前、
後ろの役人たちはずっと合掌だったのですが
おおあむしられは手を合わせて筵(地面)をトントン、
(このしぐさ、確かドラマ・テンペストでも見られたはず)
後ろに並ぶ神女たちは合掌ではなく
腰をかかめて、手をだらっと下げると
風を送るように揺らしていたのが
とてもスピリチュアルでした。
(トップ写真)
お次は首里城の聖域エリア、京の内へ。
京の内は男子禁制なので
ここからは神女たちだけで向かいます。
京の内にある、4か所の御嶽を拝みます。
ここでは何かを唱えることもなく、
立って手を合わせるだけの簡単なスタイルで。
京の内を回った神女たちは
再び下之御庭で役人たちと合流し、
首里森御嶽を再拝礼。
そしてなぜか木挽門から退場していきました。
儀式名に「百人」とつくからには
本当は神女も役人ももっとたくさん(100人?)いたんでしょうね。
今回は神女さんは9名のみと少人数でしたが
それでもおおあむしられやノロさんたちを再現し
本物の“現場”で見ることができたのは
貴重なイベントだったと思います。
来年以降も続くのかな?
今度はぜひ聞得大君も復活させてほしいものです(*^m^*)
あ、そうそう。
ウチナー紀聞でお馴染の諸見里杉子さんの
生ナレーションも見れました。
と言う訳で、今度のウチナー紀聞は
大いなる遺産シリーズの再放送!
テーマは「家譜」!!(濃ゆい!(笑))
お見逃しなく~~~
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しかし今回の写真、ピント甘いのが多かった…
風景ならいざ知らず、
こうやって動いている被写体を撮るときは
もっと自分が冷静になって落ち着かないといけない;
(気持ち的に一歩引くというか)
うーむ、楽しみながら撮るのは至難のワザだね
シャッター切る回数を減らして、
もっとじっくり「狙って」みるのが次の目標だ。