がじゅまるの樹の下で。

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テンペスト行脚~首里城の鈴~

2014年02月03日 | ・『テンペスト』行脚

 

「おまち。ここをどこだと思っている。
鈴を鳴らさずに入れば命はないぞ」
 

「テンペスト(上) 119」(池上永一著/角川書店)

 

真新しい木の香りがする首里城新施設。

やっぱ、いち早くチェックしたかったのは、
暗シン御門とこの鈴ですね!

首里城には男(表)の世界と女(裏)の世界があり、
その境界線に設置された鈴で合図をし
相互に取次、伝言をしていました。

この鈴は男の世界側にある近習詰所に想定再現されたもの。

 

 

紐を引くと向こう側(黄金御殿)の鈴が鳴る仕組みなのですが
残念ながら、今回の想定再現では鳴らすことはできません。
(想定再現は近習詰所のみで黄金御殿側にはありません)

ただ、スピーカーから鈴の音が
BGMとして時々流れています。

凝ってます(笑)

 

「お待ち。ここをどこだと思っている。
鈴を鳴らさずに入れば命はないぞ」

ふてぶてしい巨体で廊下を塞いだのは女官大勢頭部だ。
昨日も、一昨日も、もう何十回とこの台詞を聞かされて、
既に形骸化した様式になっている。

おそらく女官大勢頭部の言葉に意味はない。

ここまでしつこいと
「ようこそ御内原へ」
くらいの意味にしか聞こえなかった。

「孫寧温、通ります。廊下を開けなさい」

 

「テンペスト(上) 124」(池上永一著/角川書店)

 

この扉の向こうが女(裏)の世界の黄金御殿。

鈴を鳴らさずに扉を開けたとたん
女官大勢頭部の扇子が飛んできた
という感じでしょうか(笑)


ちなみに鈴引があった取次ポイントはもう一か所あって、
正殿の一階(下庫理)と二階(大庫理)の境目のこちら。

この部分に関しては過去記事でも書いてるので
一緒にどうぞ♪ → 

 

↑これ(2011.2撮影)が、

こうなってまーす!

 

というわけで久々のテンペスト行脚記事でした!

…テンペスト、もうしばらく読んでないんだけど
また読もうかな?


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