「おまち。ここをどこだと思っている。
鈴を鳴らさずに入れば命はないぞ」
「テンペスト(上) 119」(池上永一著/角川書店)
真新しい木の香りがする首里城新施設。
やっぱ、いち早くチェックしたかったのは、
暗シン御門とこの鈴ですね!
首里城には男(表)の世界と女(裏)の世界があり、
その境界線に設置された鈴で合図をし
相互に取次、伝言をしていました。
この鈴は男の世界側にある近習詰所に想定再現されたもの。
紐を引くと向こう側(黄金御殿)の鈴が鳴る仕組みなのですが
残念ながら、今回の想定再現では鳴らすことはできません。
(想定再現は近習詰所のみで黄金御殿側にはありません)
ただ、スピーカーから鈴の音が
BGMとして時々流れています。
凝ってます(笑)
「お待ち。ここをどこだと思っている。
鈴を鳴らさずに入れば命はないぞ」
ふてぶてしい巨体で廊下を塞いだのは女官大勢頭部だ。
昨日も、一昨日も、もう何十回とこの台詞を聞かされて、
既に形骸化した様式になっている。
おそらく女官大勢頭部の言葉に意味はない。
ここまでしつこいと
「ようこそ御内原へ」
くらいの意味にしか聞こえなかった。
「孫寧温、通ります。廊下を開けなさい」
「テンペスト(上) 124」(池上永一著/角川書店)
この扉の向こうが女(裏)の世界の黄金御殿。
鈴を鳴らさずに扉を開けたとたん
女官大勢頭部の扇子が飛んできた
という感じでしょうか(笑)
ちなみに鈴引があった取次ポイントはもう一か所あって、
正殿の一階(下庫理)と二階(大庫理)の境目のこちら。
この部分に関しては過去記事でも書いてるので
一緒にどうぞ♪ → ★
↑これ(2011.2撮影)が、
こうなってまーす!
というわけで久々のテンペスト行脚記事でした!
…テンペスト、もうしばらく読んでないんだけど
また読もうかな?