(本日2投目)
琉球幻想絵巻「AMAMIKIYO―ニライカナイ伝説―」
2014年1月5日(日)
燈ホール
この作品は去年の1月に見て、その後の本公演(?)は見てないので
ほぼ1年ぶりの観劇でした。
終わってすぐのモブログでも書いたけど
観終わったあとの、あの充足感は久々でした。
感動した熱い気持ちや物語の余韻がずっと残ってる、あの感じ。
うーん、いいものを見せてもらった!
そんな気持ちです。
AMAMIKIYOは現代版組踊ではなく、
歌とパフォーマンスに主体を置いた舞台。
前回も歌や音楽、演舞などすばらしかったのですが
更にそれに磨きをかけ、新しいものも加え、バージョンアップ
照明も音響も舞台美術も映像も衣装もメイクも小道具も申し分なし。
確かに70分と短めの公演ではありましたが
細かい所まで凝った作りで作品に密度があり、十分に楽しませてもらいました。
(でも90分はあると尚いいですね、やっぱり(笑))
前回はずっとシリアスな感じだったのですが
今回は珊瑚の精アカホシが遊ぶ遊ぶ(笑)
コミカルな演技もさることながら、
観客も巻きこんでの演出は面白かったです。
アマミキヨというシリアスな世界観に合うのか?ともフト思いましたが
前半と後半とでしっかり分けられてきちんとメリハリがあったので
「これもアリか」ということで楽しませてもらいました
何よりアカホシの演技力、アドリブ力がすごかったです。
声のバリエーション、セリフまわしのリズムやテンポ、
ぐっとトーンを落とした声でもしっかり聞こえる。
発声がいいのかな。
現代版組踊の子どもたちにはない発声だと感じました。
プロですね
アマミキヨは相変わらずの安定した歌唱力、のびやかな歌声。
やっぱりニライカナイの曲がすてき!
7つの神のシーンの歌も好き!
(このシーン、なぜか泣きそうなる)
今回初?の赤い花びらの曲もステキでした。
ミニアルバムでもいいからカナサの舞台楽曲集出ないかな―。
シネリキヨさん。
なんですかあの色気は。
年々勇也君の色気が増してきていると感じてるのはワタシだけじゃないはず(笑)
あんなに華奢な体なのに、体の芯ががっしり立ってる感じで絶対ぶれないし
ワイルドに魅せるところは魅せるし
物腰柔らかくジェントルマンの所はジェントルマンだし。
はーもー、大変さー(笑)
大地の鼓動の掛け声以外は一切声を発しない分
むしろアマミキヨよりも神秘性があった気がする…。
ってゆーか、チラシもシネリキヨのほうが扱い大きいね(笑)
男性アンサンブル…大人の男、ワイルドマン。
卒業して1年でこんなに大人っぽくなるのか、ワイルドマン(笑)
冒頭のスクリーン(布)の演出、めっちゃステキだった!!
感嘆の声があがるはずですヨ。
アマミキヨの世界に覆われる、包まれるっていう意味も感じたし
何より観客が風を「体感」して物語に入るなんでステキすぎ!
ああいうのこそ映像ではできない、舞台ならでは、ですよね!
うーん、天晴れ!
石や土や水の三角旗を持った演舞もかっこよかったし
そこから扇子の舞に至るまでの男サンメドレー、かっこよすぎ。
音もいいんだよなー。あのシーンは歌じゃなくて音。
音楽監督の仲里さん、天才!
バンドチームのみなさん、グッジョブ!
女性アンサンブルに創作舞踊のお姉さんたち、皆美人
あれもこれもと大活躍。
衣装替えだけでも大変そうですが
その分、華があって見ごたえが出てて…とにかく感服。
赤い花びらの時のフラメンコな衣装は意外でしたけど
振りもけっこうスパニッシュだった?(笑)
しっかし振付してるスタッフさんもすごいですよねー。
あんなにたくさんの曲にあれだけのバリエーションで付けていくのだから。
小道具の使い方も効果的だったし。
はぁ~、感服、敬服でございます
で、物語として今回唸ったのが人創りのシーンです。
個人的にアマミキヨは神々しい神というよりは
どこか素朴な、人間らしさも感じていたのですが、
“神を捨てて人になる”
というこの設定には至極納得しました。
なるほど、それだ!!
って心の中で膝を打ちましたね!
神性のあるアマミキヨ伝説と
人間味のあるアマミキヨ伝説。
中山世鑑と中山世譜で微妙に違う2人の印象。
しかしこれなら神と人間の2面性があったのも分かる。
これは藏當さん、してやったりですね
人となった(“神衣装”を取り去り“人間”へ)時のシーンも
2人の仲むつまじさにドキドキしたよ(笑)
そういえば、このシーンの舞台美術、
洞窟系でシルミチューっぽいと思ったけど合ってるかな。
見てて垂直の空間表現(舞台美術)がほしいなーと思ってたので
ここで出てきて嬉しかったです
で、超細かいことですが、
実は去年見た時も思ってて今年もやっぱり思ったので書いとく。
アマミキヨのおみ足は…見えないほうがいいなぁ
どうも子供っぽく見えちゃう。
ドレスの裾をたくしあげた、ぽてっとしたシルエットなので
キレイというよりはかわいい感じになっちゃって、
上半身のきらびやかで大人っぽい雰囲気とアンバランスな印象を受けました。
しかも赤い鼻緒の草履だし、膝を見せちゃうとどうしても、ね。
なんかAMAMIKIYOでは足のことばっかり書いててゴメンナサイ(笑)
あ、最後は女サンは青緑の足じゃなくてちょっとホッとしました(笑)
でも皆そうだけどきれいな足で羨ましいッス
あと、惜しかったのは
最後の演舞が終わって(未来塾のやつ)、
カーテンコールに入るまでのあの「間」というか流れ。
暗転して、アカミキヨ一人残って、静かな前奏にお時儀のパフォーマンス
演舞が終わってわーってなった気持ちと拍手がいったん止んでしまうので
ちょっと盛り上がりが途切れちゃう
せっかくまたニライカナイの曲で盛り上がるので
観客の気持ちと拍手が
そのままぐーっと持続するような流れでできたら尚いいなぁと思いました
(波とかの効果音でつなげる…とか?)
昼は終わった後も「ん?これで終わったの?」という観客の空気があったので
夜ではアナウンス入れたのはgooでした(笑)やっぱりね(笑)
*私信*
KIさんは今回観劇されたのでしょうか?
私はかなりツボだったんですが、
KIさんがどんな印象持たれたのか気になるトコロです(^ω^)★
久々に長々レビューとなりました(笑)
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この舞台は現代版組踊ではないですが
こちらのカテゴリにまとめておきます。