たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

カワトンボに遊ばれて~風布・日本の里~

2021年06月07日 | 里山体験プログラム
風布川

 6月2日(水)は寄居町風布の日本の里へ。

ミヤマカワトンボ♂

 本当は、5日(土)の里山体験プログラム「春野菜の収穫とサツマイモ植え」終了後に訪れて、まずは風布館でおいしい手打ちうどんをいただいてからカワトンボたちに遊んでもらう予定でいましたが、緊急事態宣言は再延長…。翌6日(日)も玉淀の荒川で「砂金採り体験」の予定だったので、アオハダトンボも見られるかと期待していたいたのですが、団体での活動は中止せざるを得ませんからねぇ…。


 というわけで、違う目的のさち婆といっしょにカワトンボたちに会いに行ってきた次第です。まずはミヤマカワトンボ♂から。


 今年もミヤマカワトンボの個体数は多く、沢の中を歩くだけであちこちからひらひらと。まあ、舞いあがっても近くにすぐとまってはくれるんだけれども、少しずつ距離をつめてしゃがみこんでカメラを構えた途端にまたひらひらと…。


 遊ばれっぱなしでしたねぇ…。


 こちらはミヤマカワトンボ♀です。


 カワトンボはねぇ…。分布的に、埼玉県にはニホンカワトンボしかいないとずっと勘違いをしていましたが、改めて調べてみたらそれは栃木県や茨城県以北の話で、埼玉ではアサヒナカワトンボと混在しているとのこと。昨年までは、ヤゴも含めて全てニホンカワトンボにしちゃっていたかなぁ…。


 形態的には頭幅長と翅胸高の比率や、縁紋にかかる横脈の本数で区別できるようなのですが、本物の両種を自分の目で見て違いを確認したことはないので、たか爺には無理ぃ…。写真もブレブレだしねぇ…。


 縁紋にかかる横脈の本数からいくと、アサヒナカワトンボのように見える写真もありましたが、とりあえずカワトンボsp.無色翅型♂としておいたほうが無難かな。




 カワトンボsp.橙色翅型♂は何頭もいませんでした。


 カワトンボsp.無色翅型の♂♀です。縁紋が白い左が♀で右が♂。


 交尾の体勢へ。


 葉っぱに隠れてしまいましたが、ハート型の交尾ですねぇ~。

ダビドサナエ♂

マダラガガンボ♂


 ユウマダラエダシャクは、春にカタクリやアズマイチゲが咲く斜面林にて。


 別の個体です。さち婆はスミナガシも見つけていたのかぁ…。たか爺も見たかったなぁ…。


 水中の木の枝に産卵中のミヤマカワトンボも見つけてくれたので、まあいいか!?


 ♂が飛んできたところです。♂♀共にブレブレですけれどもねぇ…。


 頭も体も水に潜ってしまっていますが、今森光彦『ヤマケイポケットガイド⓲ 水辺の昆虫』によると、「体中に生えている細かい毛に空気が閉じこめられ、空気の膜に覆われた状態となり、呼吸することができる」そうです。

photo by sachibaa

 最後に、上の写真を撮っているところの変な爺さんを…。この日はオールド一眼+オールド90㎜MACRO1本勝負でした!?
 それにしても、流れの音やカジカガエルの歌声を聞きながら沢の中を歩いているだけでも、本当に気持ちいいですよねぇ~。7月の「風布川で沢遊び」は開催できるといいなぁ~。子どもたちが何を捕まえてくれるのか、楽しみにしております。続く。

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