このブログもようやく追いついた感じですが、11月はけっこう忙しくなってしまうので、本当はこんな記事を書いている場合ではありません…。本件に関しては、東京都福祉保健局の「子育て応援とうきょう会議」の担当者ではらちがあかないので、一応東京都の「都民の声」を窓口にして、メールによる明確な回答をお願いしてはあります。でも、おそらく回答にも何もなっていないメールか文書が、忘れた頃に届くのでしょう…。とりあえずここで、言いたいことだけは言わせておいてもらって、すっきりしてから「空とぶ魔法のフシギダネ」や「葉っぱでアート」等の準備に入りたいと思います。
たか爺が「子供未来とうきょうメッセ」というものが開催されていることを知ったのは、2011年。でも、2011年の「実績報告書」を見ると、出展者は名だたる企業や草分け的なNPOばかりです。極めてローカルかつマイナーなワンダースクールのような任意団体が、出展などできるわけがないという感じでした。それでもメールで問い合わせてみたら、まずは「協働会員」登録をということで、その年に「子育て応援とうきょう会議」の「協働会員」に登録しておきました。
誤解のないように最初に言っておきますが、「子育て応援とうきょう会議」や「協働会員」、「子供未来とうきょうメッセ」の趣旨には、たか爺も当然賛同いたしております。以下、必要があって具体名をあげる企業や団体等にも、何をどうこうと言うつもりはまったくありませんからね。来年度以降、公平かつ広く都民にも公開できるような公正な出展者募集を期待するための苦言だと思っていただけると幸いです。
「☆★子供未来とうきょうメッセ2014開催のお知らせ☆★」のメールが来たのは、9月11日。開催日は2月11日で、今年度はたまたま「里山体験プログラム」の竹林整備や手作り凧あげも他の日程になっていて空いていました。
「■募集期間は9月3日(火)~9月30日(月) (※9月30日(月)必着※)」となっています。「是非お早めにお申し込みください! ★詳細・出展のお申込みはこちらから↓↓」ということで、「とうきょう子育てスイッチ」へとリンク。
「出展要綱」を見てみると、「2.出展対象者」は「子供が健やかに育ち、子育てしやすい環境・社会を明確にイメージし、その実現を目指した活動を行い、他団体との交流や協働を積極的に図ろうとしている団体(企業、NPO法人、社会福祉法人、医療法人、自治体等)。※イベント当日までに協働会員(8ページ参照)に登録することが必要です。」となっています。赤になっている文章は原文で使われている色で、他の色も同様ですね。
「3.募集内容」の「●展示ブース」は、「さまざまな子供・子育て家庭支援の取組紹介をブースで行う団体を募集します。」となっていて、「■ 募集数 50団体程度」。
ここで押さえておきたいのは、「子供未来とうきょうメッセ2014」の出展者募集が公募だという点です。「●展示ブース」に関しては、「■ 募集数 50団体程度」を公募しているわけですね。また、「■募集期間は9月3日(火)~9月30日(月) (※9月30日(月)必着※)」となっています。9月25日には、「子育て応援とうきょう会議 メールニュース 2013年9月 第14号」が届きました。「○ 締切まで1週間を切りました! 『子供未来とうきょうメッセ2014』出展団体募集中!(9/30締切)」という記事も載っています。
今気づきましたが、「2.出展対象者」の「等」の中にはワンダースクールのような任意団体は含まれるのでしょうか? 含まれていなければ、初めから無駄な申込をしたことになりますね…。極めてあいまいな表現ですが、「※イベント当日までに協働会員(8ページ参照)に登録することが必要です。」という、メッセを利用したもう1つの目的を果たすためには、あえてあいまいにしておいたのでしょうか?
これは個人的な問題ですが、「■募集期間」はたか爺にとって「自然観察を楽しむアート展2013」の準備で大パニックしていた時期です。でも、「※イベント当日までに協働会員(8ページ参照)に登録することが必要です。」なんて、新たに「協働会員」を募ってまで募集している公募なので、これはもう申し込んでおくしかない! ドタバタと9月27日には「申込書」をメール送信して、資料も郵送しておきました。
「とうきょう子育てスイッチ」の「出展申し込み」のページは、「Step1 『出展のご案内』のダウンロード」⇒「Step2 『申込書』のダウンロード」⇒「Step3 『申込書』の送信」⇒「Step4 申込書・取組紹介資料の郵送」⇒「出展にあたり、協働会員に登録することが必要です!」⇒「登録方法(無料)」となっています。なんだかいやらしいほど執拗で姑息な感じで、とても公的な機関が主催するメッセの出展者募集とは思えませんね…。
「協働会員100倍増プロジェクト」なんだそうですが、ワンダースクールのように「協働会員」に登録してメッセへの参加申込をしたところで、実態が「出来レース」ではどうしようもありません…。「協働会員」同士で実際にどのような「協働」がどれだけ実現したかという肝心なことよりも、とりあえずは「協働会員」の数さえ増やせばいいということなのでしょう…。行政的には、それぐらいしか実際の「効果」を計る方法はないということなのでしょうか?
ところが、いつの間にかなぜか「募集期間」が「10月7日」までに変更されました。担当者に電話で確認したところ、出展申込が定数に満たなかったためのようですが、公的な機関の公募にもかかわらず、これはどう考えてもおかしな話だと思いませんか?
しかも、たった1週間延期しただけで、果たして「この度の出展にあたっては、多数の企業・団体様から予定小間数を大幅に超えるお申込みをいただきました。」というような事態になるでしょうか? 主催者からの出展要請等の働きかけがあれば、別なんでしょうけれどもね!? これはもしかしたら、行政や企業の方たちにとっては通常行われている常識なのかもしれません。でも、たか爺のような1都民の頭では、公募以前に主催者が出展を決めていた、または期待していた団体等からの申込がなく、あわてて「募集期間」を延長した上で出展申込を催促したんだろうか、と思ってしまいます。
たか爺としては当然、期限までに申込済の団体の出展は決定の上で、追加募集をされるものと思っておりました。そしたら、10月29日に「出展申込団体 各位」宛に、「イベントの趣旨に基づき出展内容等を精査した結果、大変恐縮ではございますが、貴団体の出展につきましてはお断りさせていただくことになりました。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。」というメールが届きました!? 31日には書面も届きましたね。
ワンダースクールは、「子供未来とうきょうメッセ2014」の趣旨には反しているので、「出展につきましてはお断りさせていただくことになりました。」というわけです…。一応「協働会員」にはなっている団体に対して、ずいぶんと失礼極まりない文面ですが、「出展」そのものを断られてしまってはどうしようもありません。当然、理由は明らかにしてもらわないと納得などできるわけがありません。
そもそも、公募であるにもかかわらず、実際に新規に出展できる団体はいったいどれぐらいあったのでしょうか? 手元にある2011年の「実績報告書」では48団体がブース出展しています。ネット上で2013年の「実績報告書」を見てみると、23団体は2011年にも出展している団体です。じきわかることですが、2014年はどうなんでしょうね?
2014年の「■ 募集数 50団体程度」の中には、まさか厚生労働省職業家庭両立課・東京都教育委員会・東京都福祉保健局・東京都民生児童委員連合会等、また2011年3月の時点では、「協働会員」ではなく「構成団体」となっていた団体等は含まれていないとは思います。当然2014年も出展するのだろうし、こちらは別枠で考えていただかないと、公募なのにおかしなことになってしまいますからね。行政や企業の方たちにとっては常識なのかもしれませんが、世間ではこういう出展者の選定方法を「出来レース」と称しています。実態は「出来レース」であるにもかかわらず公募という形をとり、「協働会員」の数を増やすためにも利用する、これは少なくとも公的な機関のすることではありません。
「協働会員」と言うからには、せめて出展希望の団体を公平に扱い、会場のスペース配分を考える手間ぐらいはいとわないでほしいと思います。これからも「協働会員」をブース出展できる団体と、十把ひとからげの団体とに差別して開催されるのであれば、来年度からはせめて、暗黙の了解の内にブース出展が決まっている団体の数は除いて、たとえば「子育て家庭支援」の分野で1団体新規出展募集とかいう形に変更していただけないと、ワンダースクールのような団体は、初めから出展できないことが決まっているのにもかかわらず無駄な時間と手間をかけて出展申込をすることになってしまいますからね…。このままでは、せっかくの「子育て応援とうきょう会議」や「協働会員」、「子供未来とうきょうメッセ」も、本来の趣旨には反したものとなっていってしまうような気がします。
ワンダースクールはメッセの趣旨に反した団体として、「貴団体の出展につきましてはお断りさせていただくことになりました。」と、「出展」そのものを断られてしまっているので、出展には値しないと判断された下々の十把ひとからげの団体さんコーナーへも出展できないわけです。たか爺としては、実に不愉快極まりない一大事ではありますが、まあ、所詮は行政主導、事務局もメッセも他へ丸投げのようなものだと、こんなに失礼極まりないことも日常茶飯事なのでしょうね。あとは都民の1人として、東京の子どもたち、また子育て世代にとっては有意義なメッセとなりますよう、来年度以降は多少でも改善されることを願っております。
追伸
来年3月1日(土)の「ねりま子育てメッセ」の申込は、早めに済ませておきました。こちらは草の根からのネットワーク主催なので、メール1つで「出展につきましてはお断りさせていただくことになりました」なんていうことはありえません。仮に新たな出展希望者が出た場合には、個別にまた全体のことを考えながら、相談しながら決めていくという民主的な方法をとることでしょう。
「子供未来とうきょうメッセ」のように、結局は行政や企業主体のメッセだと、初めにブースありきで形だけ先に整えて、あとは会員を選別するという頭しかないようです。コンテストでもないのに、理由は教えませんと書かれているあたりも、まさしく「出来レース」!? 「子育て応援」にも「協働」にも相応しくない、極めて非民主的なやり方だと思いますけれどもね。
今頃気づいても遅いのですが、地元練馬区開催の「ねりま子育てメッセ」は「子育て応援」また子育ての当事者中心に来場者2.300名、千代田区丸の内開催の「子供未来とうきょうメッセ」はいわば業界関係者中心(!?)に来場者6.000名弱。たか爺は1桁間違えていましたね…。だって、東京は23区・26市・5町・8村もあるんだから…。ワンダースクールとしては、このような「出来レース」であるとも知らずに欲張って無駄な出展申込をしてしまった点、いたく反省いたしております…。無駄な時間を使って、不愉快な思いをしただけでした。
とりあえず今後は、ホームページの「とうきょう子育てスイッチ」にイベント情報を入れておくぐらいの利用の仕方が、ワンダースクールのようなローカルかつマイナーな任意団体としては分相応なようです。そういえば、イベント情報の掲載に関しても以前改善のお願いをしたのですが、担当者の方からは返信がなく黙殺されたままとなっております…。これはそのうち改めて、再度リクエストの予定でいますけれどもね。
追伸その2
このブログをアップしたあと、内容に「共感」したというメールを何件かいただきました。うれしいですね。
でも、本当は逆ですよねぇ…。東京の各地域や各分野で実際に子育て応援をしている民間の人たち、真の「協働」を模索している人たちにとっては、実状に合わない「メッセ」となってしまっている点、とてもかなしいことなのかもしれません…。
主催者が行政であろうが企業であろうが、実際に子育て中の人たち、子育て応援をしている人たちが中心にいない「メッセ」なんて、少なくともたか爺にとってはつまらない…。それでも、頑張っている人たちもいることがわかって、ちょっと安心しました。
ところで、「子供未来とうきょうメッセ」の出展申込や運営は、東京都の「子育て応援とうきょう会議事務局」ではなく、実際は委託された大手の広告代理店さんがやられているようです。行政サイドの意向だけではなく、実際に子育て応援をしている民間の人たち、真の「協働」を模索している人たちの思いまで、広告代理店さんにはちゃんと伝わっているのでしょうか?
11月8日には、東京都福祉保健局の「子育て応援とうきょう会議事務局」の方から、電話とメールをいただきました。予想通り、回答にも何もなっていない内容です…。
出展団体の募集に関しては、「当初の期間では応募数が十分ではなかったため、追加募集を行いました」。出展団体の決定は、「子育て応援とうきょう会議において審査を行い、出展内容全体のバランス等を踏まえて決定しております」。審査の内容に関しては、「出展の御案内にありますとおり、お答えしておりません」。
ということで、何一つとして明らかにする気はないようです。「謎」は深まるばかりですねぇ~。さらにいろいろと突っこみたくもなりますが、無駄な努力はしない性質なので、やめておきます。「子供未来とうきょうメッセ2014」の出展団体が発表されたら、2013、2011の出展団体と比較してみる予定ですので、あとはこのブログをお読みいただいた皆様がご判断いただければ幸いです。