子どもたちは緊張した面持ちでございます!?
「初夏の森で虫さがし」は別名「スズメバチの森探検」。出発前に、たか爺がこの森で撮ったスズメバチやマムシの写真を見てもらって、出会った際の対処の仕方も少しはお勉強してもらったあとですからねぇ~。まあ、マムシやヤマカガシは出会えたらラッキー!? 探したってそう簡単には見つからない生きものです。
でも、スズメバチはこれから秋までいつどこで出会ってもおかしくないので、まだ女王蜂が中心の今のうちに、刺されない方法も学んでおいてもらわないと!? 夏の虫さがしでは、こちらからわざわざ出会いに行っているようなものだしねぇ~。
これにはオオスズメバチの女王蜂しか写っていませんが、下見の際にオオスズメバチとモンスズメバチの女王蜂が上のほうの樹液に来ていた木です。やはり人気があるようで、常に5~6頭のスズメバチたちが樹液をめぐって争いながら、入れ代わり立ち代わりという感じでした。
たか爺1人なら、木の横をすりぬけて向こう側からも観察したいところですが、子どもたちを連れている日はそうもいきません。樹液にありつけないスズメバチたちが、木のまわりを飛びまわっていますからねぇ…。少し離れた場所から、子どもたちと観察させてもらいました。いつの間にか茂みの外まで逃げちゃって、「ここからでもよく見えるからぁ~」なぁ~んて言っていた子もいましたけれどもね!?
これは別の木へと向かうところ。
あらっ? ついてきていない子がやっぱり2人いるなぁ…。木の洞にいたおチビのコクワガタのオス2頭は、前にいた2人のものとなりました。
ワンダーバード2号の時代に「スズメバチバス」が楽しめた駐車場脇の木は、1本はここ数年いまひとつで、1本はもう伐られてしまっております…。伐られた木の上にいたアシナガオニゾウムシは、たか爺が子どもたちに見せようと思って縁石の上に置いたら、死んだふりをしたままでした…。
かなり忍耐強いようです!?
バッタやキリギリスの仲間の幼虫たちが多い小さな草むら。
何も捕まらなかったけど…。
クワの実のおやつでちょっと休憩中!?
「宝の山」も、メタセコイアやラクウショウじゃねぇ…。
オナガバチは見つかりません。
ミツクリハバチ属の幼虫は、今年は大発生のようです。抜殻になったロウ物質も多くなってきました。
「何だと思う?」
幼虫をゴマギの葉っぱごと子どもたちに手渡して聞いてみたら、返ってきた答えは「タコ」に「タンポポ」?
「白くて火でとけるものは?」
抜殻のロウ物質を燃やしてみて聞いてみたら、「紙」に「雪」ときましたねぇ…。
「おい、おい、おい…。だいじょぶかぁ…。」
でも、これが今どきの小学2年生たちなんだろうな!? ロウなんて、知っている子はもういないんでしょうね。
とりあえず、ロウ物質を吹き飛ばしてみてもらいます。
ようやく幼虫だと気づいてくれましたねぇ…。かわいかったでしょ?
また見つけましたね。
期待していたこの奥の木は空振り…。
なぜかスズメバチも来ていませんでした。
オオスズメバチの女王蜂です。
撮ったあと採って、酎カップにキープします。
これならじっくりと観察できるでしょ!?
このヒメスズメバチの女王蜂は、採りのがしました…。
意外と警戒心が強くて臆病なスズメバチです。でも、近くで観察できたので、お尻(正確には腹部)の先が黒いところは子どもたちにも見てもらえましたね。
ルリタテハです。翅は開いてくれません…。
と、思っていたらヒオドシチョウ…。キープして子どもたちに見てもらえばよかったなぁ…。
アリの巣になっていた朽木を観察中。
これはねぇ…。不自然なことが大好きな野鳥カメラマン御用達ですね!?
トウカエデの翼果。今年は豊作です! 秋のお楽しみですねぇ~。
そろそろかなぁ~と思って、最後にまた見にいってみたスズメバチぶんぶんの木には、やっぱりクワガタたちもご出勤でした。スズメバチたちもまだお仕事中なので、子どもたちに自分で採ってみてもらうわけにはいきませんが、はじめからその気はないか!? まあ、それでいいんですよ!
3頭は確認できたので、スズメバチたちの隙間をぬって、まずは一番大きかったコクワガタをたか爺がキープ。でも、ずっと自分で探しもしていなかったのに、後ろのほうから「欲しい! 欲しい! 欲しい!」なぁ~んて言われてもねぇ…。たか爺のすぐ後ろにいて、クワガタがどこにいるのかもわかっていた子のおみやげとなりました。
残念ながらここで急に雨が降りだして、この日はこれまで…。雷雨にはならなくてよかったですね。ほんとうは帰りに、2週間前とは違うザリガニの池の様子も子どもたちに見せたかったのですが、これは再来週ということで…。そろそろ梅雨入りしそうなので、また違った景色が見られるでしょうか。