たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

ザリガニの池、その後

2017年06月09日 | 秋ヶ瀬公園


 梅雨入りしたというのに雨は降りそうもないので、6月8日(木)はピクニックの森へ。まずは、ザリガニの池のその後の様子をアップしておきます。



 こうなるともう、「池」とは呼べませんけれどもねぇ…。



 最後に残った水たまりです。



 直径1mもありません…。
 どうしてアメンボだらけなのか、わかりますよね?



 ウシガエルのオタマジャクシたちがもがいております…。
 オタマジャクシに限らず、当然弱っているものやもう死んでしまった生きものも多いので、肉食のアメンボたちが群がるわけです。



 水たまりのまわりには、まだ新しい足跡も残っていました。



 例のアライグマかと思ったら、タヌキかな?



 鳥も来ますよね。アオサギあたりでしょうか?
 自然の中では、生きものの命は決して無駄にはなりません。 



 メダカの池もここまで水位が下がりました。



 お花も好きなたか爺としてはきれいでいいんだけれども、ここは植物園ではありません…。園芸種のスイレンは、環境省の資料では「重点対策外来種」で「総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)」となっています。
 以前、野鳥関係のどなたかのホームページで知りましたが、確か昔の野鳥カメラマンの仕業だったような…。公園を自分の家の庭と勘違いして私物化したり、不自然なことが大好きな野鳥カメラマンは昔からいたんですねぇ…。いずれにしても、今のうちに駆除しないと厄介なことになりそうです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の森で虫さがし~ワンダーキッズ~

2017年06月06日 | 夏の森で虫さがし


 子どもたちは緊張した面持ちでございます!?
 「初夏の森で虫さがし」は別名「スズメバチの森探検」。出発前に、たか爺がこの森で撮ったスズメバチやマムシの写真を見てもらって、出会った際の対処の仕方も少しはお勉強してもらったあとですからねぇ~。まあ、マムシやヤマカガシは出会えたらラッキー!? 探したってそう簡単には見つからない生きものです。
 でも、スズメバチはこれから秋までいつどこで出会ってもおかしくないので、まだ女王蜂が中心の今のうちに、刺されない方法も学んでおいてもらわないと!? 夏の虫さがしでは、こちらからわざわざ出会いに行っているようなものだしねぇ~。 



 これにはオオスズメバチの女王蜂しか写っていませんが、下見の際にオオスズメバチとモンスズメバチの女王蜂が上のほうの樹液に来ていた木です。やはり人気があるようで、常に5~6頭のスズメバチたちが樹液をめぐって争いながら、入れ代わり立ち代わりという感じでした。
 たか爺1人なら、木の横をすりぬけて向こう側からも観察したいところですが、子どもたちを連れている日はそうもいきません。樹液にありつけないスズメバチたちが、木のまわりを飛びまわっていますからねぇ…。少し離れた場所から、子どもたちと観察させてもらいました。いつの間にか茂みの外まで逃げちゃって、「ここからでもよく見えるからぁ~」なぁ~んて言っていた子もいましたけれどもね!?



 これは別の木へと向かうところ。
 あらっ? ついてきていない子がやっぱり2人いるなぁ…。木の洞にいたおチビのコクワガタのオス2頭は、前にいた2人のものとなりました。



 ワンダーバード2号の時代に「スズメバチバス」が楽しめた駐車場脇の木は、1本はここ数年いまひとつで、1本はもう伐られてしまっております…。伐られた木の上にいたアシナガオニゾウムシは、たか爺が子どもたちに見せようと思って縁石の上に置いたら、死んだふりをしたままでした…。



 かなり忍耐強いようです!?



 バッタやキリギリスの仲間の幼虫たちが多い小さな草むら。
 何も捕まらなかったけど…。



 クワの実のおやつでちょっと休憩中!?



 「宝の山」も、メタセコイアやラクウショウじゃねぇ…。
 オナガバチは見つかりません。



 ミツクリハバチ属の幼虫は、今年は大発生のようです。抜殻になったロウ物質も多くなってきました。
「何だと思う?」
 幼虫をゴマギの葉っぱごと子どもたちに手渡して聞いてみたら、返ってきた答えは「タコ」に「タンポポ」?
「白くて火でとけるものは?」
 抜殻のロウ物質を燃やしてみて聞いてみたら、「紙」に「雪」ときましたねぇ…。
「おい、おい、おい…。だいじょぶかぁ…。」
 でも、これが今どきの小学2年生たちなんだろうな!? ロウなんて、知っている子はもういないんでしょうね。



 とりあえず、ロウ物質を吹き飛ばしてみてもらいます。



 ようやく幼虫だと気づいてくれましたねぇ…。かわいかったでしょ?



 また見つけましたね。



 期待していたこの奥の木は空振り…。
 なぜかスズメバチも来ていませんでした。



 オオスズメバチの女王蜂です。



 撮ったあと採って、酎カップにキープします。



 これならじっくりと観察できるでしょ!?



 このヒメスズメバチの女王蜂は、採りのがしました…。
 意外と警戒心が強くて臆病なスズメバチです。でも、近くで観察できたので、お尻(正確には腹部)の先が黒いところは子どもたちにも見てもらえましたね。



 ルリタテハです。翅は開いてくれません…。
 と、思っていたらヒオドシチョウ…。キープして子どもたちに見てもらえばよかったなぁ…。



 アリの巣になっていた朽木を観察中。



 これはねぇ…。不自然なことが大好きな野鳥カメラマン御用達ですね!?



 トウカエデの翼果。今年は豊作です! 秋のお楽しみですねぇ~。



 そろそろかなぁ~と思って、最後にまた見にいってみたスズメバチぶんぶんの木には、やっぱりクワガタたちもご出勤でした。スズメバチたちもまだお仕事中なので、子どもたちに自分で採ってみてもらうわけにはいきませんが、はじめからその気はないか!? まあ、それでいいんですよ!
 3頭は確認できたので、スズメバチたちの隙間をぬって、まずは一番大きかったコクワガタをたか爺がキープ。でも、ずっと自分で探しもしていなかったのに、後ろのほうから「欲しい! 欲しい! 欲しい!」なぁ~んて言われてもねぇ…。たか爺のすぐ後ろにいて、クワガタがどこにいるのかもわかっていた子のおみやげとなりました。
 残念ながらここで急に雨が降りだして、この日はこれまで…。雷雨にはならなくてよかったですね。ほんとうは帰りに、2週間前とは違うザリガニの池の様子も子どもたちに見せたかったのですが、これは再来週ということで…。そろそろ梅雨入りしそうなので、また違った景色が見られるでしょうか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「初夏の森で虫さがし」事前調査

2017年06月03日 | 夏の森で虫さがし
 本日6月3日(土)の里山体験プログラム「砂金採り体験」は中止しました。
 昨年は18家族50名が参加してくれましたが、今年はなぜか年間予約のキャンセル続出で、参加希望者は3家族9名まで激減…。最低でも20名は集まらないと、講師の方に申し訳なくてねぇ…。講師の方と参加予定だったご家族には、「ごめんなさい!」をしておきます…。



 6月2日(金)は「初夏の森で虫さがし」の事前調査へ。
 まだやぶ蚊が少なくて助かりました。


 
 「バブちゃん」「ロウ毛虫」などと呼んで、昔から子どもたちに人気のあるミツクリハバチ属の幼虫です。今年は多めかな。この森ではゴマギにつくので、食草からいくとババシロアシマルハバチなのかもしれませんが、ネットで調べてみても相変わらずこんないい加減なページぐらいしか出てこないし…。



 「バブちゃん」でしょ!?



 芋虫毛虫が苦手な方はごめんなさい…。林床を移動中だったこの芋虫は、クヌギが食草のプライヤアオシャチホコのようです。
 毎年リンクしている「ケムシと子ども」。子どもたちが「ニャッキ!」「ブタちゃんだ!」などと呼んでいるマイマイガの毛虫は見つからなかったので、当日に探してみるしかありませんね。



 ちょっと上のほうでしたが、オオスズメバチの女王蜂です。



 そこへモンスズメバチの女王蜂がやってきて、一触即発かと思ったら。



 とりあえずはこんな感じでシェアしておりました!?



 これは別の木。根元近くの樹液にきていたモンスズメバチの女王蜂ですね。
 これも毎年リンクしている「ハチと子ども」。たか爺はもう二度と、真面目な文章は書かないと思うので…。
 残念ながらオナガバチは見つかりませんでしたが、ヒラタタマバチは1頭見かけました。写真は撮らせてもらえなかったので、当日撮ってから採れるといいのですが!?



 ハチのようでハチじゃないハチモドキハナアブは、今年は初見。子どもたち、触れるかな?
 


 ゼフィルスの季節ですが、この日はミズイロオナガシジミのみ。



 この個体は触角が?



 アカボシゴマダラです。春型なのでもうボロボロですねぇ…。



 樹液ではおなじみさんのサトキマダラヒカゲです。



 今年も気をつけないと…。
 でも、この写真は間違っているなぁ…。



 ノビルの花。



 鳥のようなミゾカクシの花です。
 今年は、トウキョウダルマガエルの側溝にも池にも水はありませんよねぇ…。



 ニワゼキショウですね。



 ドクダミもたまには撮っておいてあげないと!?



 クワの実は月曜には摘んでもらえそうですが、土日はどうかというところです。この日はさち婆がせっせと摘んでおりました…。

 このあと、和光聖地霊園へ。さち婆の元同僚のお墓参りです。帰りに一口茶屋で今年初の冷し中華を食べて、ダイソーとスーパーバリューでお買物。くん爺のお留守番タイムが長くなってしまいましたねぇ…。 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザリガニの池はやっぱり…

2017年06月03日 | 秋ヶ瀬公園
 6月2日(金)は、「初夏の森で虫さがし」の事前調査へ。ザリガニの池のその後の状況も、ちょっと見にいってきました。



 5月28日(日)の「親子で勝負! ザリガニ釣り~親子でワンダー~」開始前のザリガニの池です。



 やっぱりねぇ…。
 こちらは6月2日。雨が降らないと、すぐにこうなってしまいます…。



 5月27日(土)の「ねりま遊遊スクール『親子で勝負! ザリガニ釣り』」の記事に書いたように、北東側の岸辺近くに最後の水たまりが残っている状況でした。奥のほうの水たまりは明日には消えてしまうと思います。



 大きなザリガニが巣を掘って、池の底のさらに下まで逃げのびた痕。しょっちゅう干上がってしまうこともあるザリガニの池で、アメリカザリガニだけが生き残れるわけですね。



 小さなザリガニたちは、池のまわりをウロウロ歩き回っています。



 明日か明後日にも完全に干上がってしまいそうな最後の水たまりの中は、もうこんな状態ですからね。



 水温もどんどん上がってしまって、水の中にいても大変かもしれません…。



 これで、ザリガニの池の生きものたちは、外来生物のみでなく在来種の生きものたちもすべていったんリセットされてしまうわけですが、まあ、これも自然というものです。人間だって自然にはあらがえません。
 でも、この池が地球で、池の生きものたちが人類というふうに置き換えて想像できる人間なんて、もうほとんどいなくなってしまっているのかな? たか爺としては、人類自ら遠からず似たような状況を招かぬよう願うしかありませんねぇ…。
 トランプのパリ協定離脱もあったので、アメリカつながりにはなってしまいましたが、ザリガニの池のアメリカザリガニは大物だけが生き残っても、この地球の人類はいったいどうなることでしょう!?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋ヶ瀬公園のアライグマ

2017年06月01日 | 秋ヶ瀬公園
 5月28日(日)の「親子で勝負! ザリガニ釣り」の続きです。


photo by sachibaa

 27日と同じく、親子でのザリガニ釣りを楽しんでもらったあと再集合してもらって、たか爺がアメリカザリガニとウシガエル、外来生物などの話をしていたら、なんと池の対岸にやはり「特定外来生物」のアライグマまでご登場! さち婆が見つけてくれました。
 27日にも、たか爺たちが帰ったあとに出てきたようです。これは2日ともご家族だけで遊びにきていて、ちょっとお話もさせてもらった方から伺いました。夜行性だと思っていたら、昼間に活動することもあるようです。雑食性ですがやはりザリガニ好きで、魚やカエル、昆虫や鳥の卵なども食べるので、アライグマにとって秋ヶ瀬公園の自然環境はパラダイスかも!?
 そういえば、ザリガニの池のふちを歩くだけで、ドボンドボンと池へ飛びこんで逃げていたウシガエルの姿も今年は見ていないし、たか爺は池の中を歩き回って、前日の子どもたちが捕まえていたアカミミガメを探してみましたが、この日は見当たりませんでした。アライグマに食われちゃったのかな?
 まあ、「要注意外来生物」のアメリカザリガニやアカミミガメ、「特定外来生物」のウシガエルはむしろどんどん食べてもらったほうがいいんですけどね!? でも、アライグマはニホンアカガエルやトウキョウダルマガエル、クサガメやイシガメ、その他様々な生きものたちだって何でも食べてしまいますからねぇ…。
 こうなるともうたか爺としては、「北米か!」と、ツッコミを入れるしかないわなぁ…。


photo by sachibaa
 
 当初から秋ヶ瀬公園をメインフィールドにしてきたワンダースクールは、今年度で18年目となります。たか爺としては、自分の子育て期間中から利用させてもらっているので、もう30年近く通っているわけです。
 でも、これまでタヌキやイタチを見かけたことはありましたが、アライグマを目撃したのは初めてですよ。この2~3年、話だけは聞いていましたけれどもねぇ…。
 ちょっと気になったので調べてみたところ、アライグマはさいたま市の都市部でも急増中。2012年度の段階で埼玉県の「市町村別でみると、小川町の230頭、秩父市の209頭に続き、都市部のさいたま市でも207頭が捕獲」されているそうです(2013.6.30 埼玉新聞)。
 ネット上では、2015年9月にザリガニの池と思われる池で足跡を見つけた方、同年11月に田んぼのほうで成獣を撮られた方のブログが出てきました。同年12月には例の不自然なフクロウの巣箱にアライグマが入ったとかいうことで、公園の木の枝を勝手に伐ったり有刺鉄線付きのトタンみたいなものを巻いてみたりという、さらに不自然極まる愚行まで…。2016年4月には樹洞にいる成獣、同年6月には高い木のうえにいる子ども2頭の写真を撮られた方もいます。


photo by sachibaa

 ここで問題となるのは当然、このフクロウの巣箱の存在ですね。
 今年は5月6日に、日本自然保護協会の自然観察指導員仲間が、三本土管の池と思われる池のほとりでアライグマの成獣と幼獣の足跡を見つけています。子どもたちとザリガニ釣りだった5月22日には、フクロウの巣箱の上でくつろぐ成獣の姿を撮られている方もおりました。



 そしたらなんと、27日にはフクロウの巣箱が少し奥の木の上のほうに移設(画像は6月2日のもの)!? どうやら23日に架けかえられたようです。その際に、巣箱にいたアライグマの子ども2頭も捕獲されたようですね…。 
 たか爺は、『秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動 再び…』(実際は巣箱が設置された「四度」目)の際に、「今後人為選択にもつながりかねない不自然な巣箱」と書きました。写真を撮りやすい園路から近い場所に野鳥カメラマンたちが勝手に設置した巣箱は、これまでも「営巣中(巣作り中含む)の巣(巣穴・巣箱・巣台などを含む。以下同じ)、およびその巣にいるヒナあるいはその巣に入ろうとしている親鳥の撮影は避けましょう。」という日本野鳥の会の「野鳥写真マナー」違反者たちが、終日園路上を占拠して他の公園利用者の通行を妨げたり、その後はスズメバチが営巣して通行中の公園利用者たちを危険にさらしたりもしてきたわけですが、とうとうこの公園の生きものたちにとって最大の脅威となる「特定外来生物」のアライグマにも、快適な子育て環境を提供してしまったというわけです…。
 アライグマの目撃情報が増えてきた時期とは一致してしまいますが、フクロウの巣箱の設置がこの公園にアライグマを招き入れたとまでは申しません。でも、本来は別々の問題であった野鳥カメラマンとアライグマの問題が結びついてしまった事例として、とりあえず事実のみをご報告しておきます。



 公園管理者へ確認したところ、親のほうはなかなか罠に入ってくれずに苦労されているようです…。まあ、不自然極まりないこの人工的なフクロウの巣箱のほうが、現在は都会育ちのアライグマ捕獲用の罠としては向いているのかもしれませんね!?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする