理解不能な編集者

2008年04月04日 09時27分38秒 | コメディのかけら

そもそもスタート時点から、
雲行きがあやしかったのだ。

「連載をしてほしい」
と言われた編集長が、
連載開始を目前にして移動になり、
引継ぎがうまくいっていなかったのか、
初回は目次にすら載っていなかった。

2回目からは、まあ、大した問題もなかったものの、
先方があまり乗り気ではないことは、
随所で感じられた。

そして、アレは起きた。

校正用のゲラが送られてきたのだが、
半分以上、内容が変わっている。
ここまで変えられると、
もはや自分の書いたものではなく、
校正のしようもない。

そもそも、なぜ、無断でここまで変えるのだ。

もちろん、編集者には、
書かれてきたものに対して意見する権利はあるし、
今までにそういう経験は何度もあるが、
「こう直してほしい」と言われて、僕が書き改める。
普通はそうだった。

一応、締め切りも守っていたし、
キャッチボールをしている時間がなかった、
というわけではない。

理解不能。

そこでこの件に関しては、
間に人が入っているので、
その人に先方に事情を聞いてもらった。

文章を変えたのは、
「よりわかりやすくしたかったから」
とのことだった。

それは構わない。
編集者としては、当然の姿勢である。
だが、段取りが違うのではないか。

話し合いの結果、
「元の原稿を載せます」
ということになり、
「直接、お詫びにうかがいます」
と言われたのだが、旅前で多忙だったこともあり、
そこまでして頂く必要はない、と丁重にお断りすると、
「じゃあ、お手紙を書きます」
そう、言われた。

これで事態は解決したはずだった。

だが、いくら待っても「お手紙」は来ない。
それどころか新しいゲラも来ない。
念のため問い合わせてもらうと、
「もう入稿しました」

え?
校正もさせずにか。
またしても、普通あるべき段取りが飛ばされた。

理解不能。

そして、まだ「お手紙」は来ない。

旅から帰ってくると、
その雑誌は店頭に並んでいた。

だが、掲載誌はまだ送られてこない。
もちろん、「お手紙」も来ない。

理解不能。