若手芸人のライブの審査員をやった

2008年04月14日 00時50分01秒 | エンタメのかけら

故あって、
50人ほどの小さな劇場で開かれた、
若手芸人ライブの審査員をやった。

各自のネタの詳細について、
僕がダメ出しをしたり、
アドバイスをしたりできるような立場ではないが、
30人以上の若手芸人を見て、
思うことがあったので記しておく。

ネタ自体、というか発想自体は面白い。
でも、その伝え方というか、「表現」が残念なことになっている芸人が、
数多く見受けられたのだ。

「表現」というと、なにやら小難しいが、
発声や滑舌という基本的な技術にはじまり、
演技力やキャラクターの設定など、
せっかくの面白い発想を、
どうしたら観客に効果的に届くのか、
もう少し考えてもいいのではないか。

演劇ならば、それは演出家の仕事だ。
しかし、芸人のネタになかなか演出家はいない。
つまり、自分たちが演出家にもならなくていけない。
それを自覚できるかどうか。
売れている芸人はみんな、
自分の中に演出家がいる。

ちなみに、僕は大阪から来た「見取り図」という芸人を選んだ。
タレント性ではなく、あくまで今日見たネタの範囲で。
だから、彼らが他にも面白いネタができるかどうかはわからないし、
ましてやテレビの世界で通用するかどうかはわからない。
だけど、今日見せてもらったネタは面白かったのだ。