山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ひぐらしが鳴き始めました

2006-07-09 | めぐる季節と自然
カナカナカナと、隣の林で鳴きだしました。今年初めてです。
とはいっても、昨日の夜まで外出してましたから、ここ2、3日中のうちかもしれません。
ひぐらしの声には山の夏の朝夕を感じられ、大好きです。
この声を聞くと、山あいに暮らすことができて幸せだと、ひしひしと感じます。
なぜか幸せな気持ちになれます。

ひぐらしは夜明けの1時間前に鳴き出して日の出のころまで、そして日没のころまた鳴きます。
まるで交響曲の弦楽器のうねりのように鳴きます。

人の感覚は不思議なもので、ある人は、この声を「うるさい」と言っていて、驚いたことがあります。私にとっては涼しげなんですが。

最近は温暖化のせいか、中津川にも2年前からクマゼミがやってきました。
ひぐらしがクマゼミに侵略されてしまったらどうしよう、と不安です。
私にとってクマゼミは、第二のふるさとともいえる渥美半島の夏の音です。

子どもの頃は名古屋でもミンミンゼミをよく聞きましたが、中津川では比較的山深い里でしか聞きません。東京には多いようです。だから、ミンミンゼミがどういうところを好むのか、よくわかりません。ミンミンゼミもいい感じで好きです。

しばらくひぐらしの季節が続きます。
また、夏がやってきたのです。

梅雨は明けるのでしょうか

2006-07-09 | なんとなく報告
毎日、明日こそは雨と天気予報を見て覚悟した1週間でしたが、水曜日以外は降られることなく、植生調査を続けました。
特に今日は、降水確率50%だったのに、朝からさんさんと晴れ。まるで梅雨が明けたかのよう。おかげで日陰のない場所での仕事で熱射病になるかと思いました。
帰ってきて週間予報を見ると、昨日の予報では来週1週間ずっと雨のはずが、真っ赤な予報になっています。
早々と梅雨明け?

明日も予報は雨50%を超えていますが、きっと降らないような気がします。
明日は恵那市の笠置山で自然観察の講座です。

今日の植生調査では、高茎のイネ科草本とお付き合いしてきました。
ヨシは葉が短く枝のように出るのですぐ分かりますが、ススキとオギとセイバンモロコシは普通の人には同じように見えてしまうかも。
でも見慣れると違いが分かります。ススキは葉が細く弧を描いて下向きになります。オギはススキより大型で、根元の毛が目立ちます。
セイバンモロコシは葉がより明るい色で、葉のふちで手を切ることがありません。

中津川では、ススキばかりで、オギは1カ所でしか見たことがありません。珍しいので高貴な草のように思っていましたが、地方によってはいくらでもあり、憧れもなくなりました。

セイバンモロコシも、中津川で1度見たのみで、それもいつしか消えてしまいました。暖かい地方の植物のようです。

これでマコモが入るとちょっと大変です。

明日は一転して標高1000mを越える笠置山で、ブナやヒトツバカエデをたくさん見ることになります。