山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

街の植物観察 いろいろな草の実が

2007-11-16 | 植物
今週、名古屋の鶴舞公園で、街の植物観察の講座を行った。
これまで栄とか名城公園とかに決めて継続して同じ場所でやってきたが、今回から毎回場所を変えようということになった。

で、初めての鶴舞公園。ここはとてもよく「そうじ」されていて、草なんか全然ない、と受講生の方が心配されていた。なので、それなら向こうの(大分遠い)池のほうまで行ってみましょう、と歩き始めたのだが、あるわあるわ! 歩き出した駅前の地点から雑草満載で、入り口から50mも行けなかった。

芝生の中にはすっかり姿勢を低くして隠れているシロツメクサとか。
芝生と一緒になって刈られながらも生えているコメヒシバやエノコログサ。
カタバミも咲いていたし。

このあたりはアベマキの縄張りだが、公園には明らかなクヌギが植えられていた。いかんですよ。

受講生の皆さんは、最近すっかり野草の見方や図鑑の見方を覚えてくれて、勝手にしゃべりながら勝手に図鑑を調べ、あんまり私の話を聞いてくれなくなってきたのでした……悲しいようなうれしいような。
みなさん自立されたのです。

一人の方は「家に持って帰って調べる」とビニール袋にコシロザを入れていた。
その人、初めは草のこと全く知らなかったんですが。

幸いにも木の下にあまり草が刈られていない草地があって、そこにイヌホオズキがたくさん生えていた。
黒い実がぎっしりなっていた。イヌホオズキは栄の真ん中にもある。結構街の植物である。
この写真で見ると、京茄子みたいです。でも大きさは、大粒の真珠球ぐらいというか。おいしそうです! ナス科だから。

つぶしてみると、黒い汁とともに、平べったい丸い種がたくさん出てきて、参加者の皆さんは口をそろえて「ホオズキそっくり」と言っていた。
私にはあまりそういう感覚がないのだけど、やはりご年配の方は、ホオズキにはとてもなじみがあるらしい。
世代の違いを感じました。