山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

冬でも自己主張のメマツヨイグサ

2007-11-17 | 植物
すっかりロゼットの季節に移行しつつあります。
前掲のマメグンバイナズナも、周りにいっぱいロゼットがありました。

この大型のロゼットはメマツヨイグサだと思われます。
休耕地や荒地に生えているロゼットで特に目立つもの。鶴舞公園のJR駅側の入り口の入ってすぐのところで発見。
あまりにも上手に放射形を作っているので、いつ見ても感心します。
この植物は3年ぐらいロゼットで過ごすらしい。その間冬も休まずに日を浴びて根を太らせ、地盤を築いているのですね。

その3年間は、一見、我慢の3年、修行の3年、みたいだけど、
実はあまりあくせく働かなくていい、社会人になる前のぬくぬくした3年なのかもしれない。
一旦伸びだしたら、いろいろ大変でしょう。心配事が絶えないと思います。

それにしても、もうすぐ冬ですねー。

マメグンバイナズナ

2007-11-17 | 植物
こんな時期にマメグンバイナズナが咲いていました。帰化植物です。
この植物は、10年ぐらい前は中津川でも田んぼのあぜ道なんかにものすごく多く見られ、そのうちナズナなんかを席巻してしまうのではないかと心配したほどだったんだけど、最近めっきり減ったのです。それにナズナとは全く競合しないみたいです。
本来は5月ごろが旬で、そのときにはずいぶん大型になります。丈夫そうな感じでちょっと憎たらしいぐらい。
でもここにあったのは、時期遅れで芽を出したものらしく、小さくて弱々しげです。

だから、一瞬、マメグンバイナズナとちょっと違う、と感じて
帰化植物のヒメグンバイナズナというのを疑ったけれど、
花弁があるのでやはりマメグンバイナズナということに決めました。

都会でマメグンバイナズナを見たのは初めてです。
種のいれものが丸くてかわいいのです。

イヌホオズキがたくさん

2007-11-17 | 植物
見づらい写真だけど、小さな黒い実がたくさんなっています。日当たりがいいとこんなに枝を張ってたくさん実をつけるのですねえ。こういう光景はあまり見たことなかった。

この場所には、オオクサキビがたくさんあった。初めヌカキビだと思ってしまった。偶然図鑑を見たら、隣にオオクサキビがあり(汗)……
そういえばそういうのもあったなーと、昔の記憶をたどり……
教えながら学ぶことの多いこと。
それにやっぱり都会にはなじみのないものが多くあります。

オオクサキビもヌカキビも、やさしい感じのイネ科で大好きです。
参加者の皆さんも好きだと言ってくれたのでうれしい気がする。
でも、オオクサキビをどんなによく観察しても「開花」状態が見られないのです。
つまり、雄しべも雌しべも見られない。とても若いものからすっかり穂を開いたものまで調べたけれど。
イネ科に閉鎖花なんてあるのでしょうか。
みんなで不思議に思いました。

イネ科の植物は、葉鞘から穂が頭をのぞかせ始めると同時に開花していくことを今さらながら発見し、見てるようで見てなかったんだなーと気づきました。
まあ、全部が全部とはいえませんが。
ススキなんかはかなり出穂していても花粉つけてますから。

そんなことも参加者の皆さんと一緒に観察すると非常に楽しいものです。
街の植物観察のこの講座の時間は、全く満ち足りた楽しい時間です。