山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

Tana Toraja ブタを飼う柵

2008-10-27 | インドネシア
前回の記事のパピオンですが、何度も食べる機会がありました。

タナ・トラジャに着いた日、この名物料理を絶対食べねばならない!と、それを出しているレストラン(Pia's & Popies)に直行し、メニューを見るまでもなく迷わず注文し、ノルマを果たしたのですが、翌日でかけたお葬式でちゃんと出てきました。ちなみにトラジャのお葬式は観光資源にもなっていて、観光客参加自由なのです。

結局レストランで高いお金を払って食べる必要は全然なかった。そもそも、パピオンはレストランで食べるより野外で食べる方が似合うものなのです。

※Pia's & Popiesはすばらしいレストランで、これをけなしているわけでは全然ありません。このお店はランテパオという街で一番おいしいという定評がありました。多分そのとおりだろうと思います。
ちなみにここはホテルでもあり、私がずっといたところです。値段と中身のバランス的に最高なんじゃないかと思ってます。

今日の写真は、ブタ小屋です。
その柵は、もちろん竹で作られています。
ブタ小屋全然臭くなく、とおりかかっても気づかないほどでした。街の中、ちょっと大通りをはずれると、あちこちにこれがあります。

タナ・トラジャはお葬式が盛んで(へんな言い方ですが)、「香典」はブタなのでブタの需要が高いのです。それでブタを飼うのはとてもいいビジネスだということ。あるガイドは、ガイドをする傍らブタが飼えれば生活が楽になるのに、でも土地がないので飼えないと言っていました。彼の試算を聞くと、確かにもうかりそうです。

そういうわけで、みんなちょっとした土地があればブタを飼うって感じです。

で、タナ・トラジャの朝はブタのギャーギャー騒ぐ声で始まります。
別の町にいったとき、ブタの鳴き声で起こされないので驚いたものです。
女の人たちは、道端や畑でサツマイモの葉を摘むのが日課です。ブタのえさです。