山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

スラウェシのカルンパン、飛騨の山之村

2009-03-01 | 山里
スラウェシのカルンパン、飛騨の山之村、
言いたいのは、どちらも同じように隔離された山里だということ。
山を越えると、ひょっこり現れる村。
昔はこんな道なかっただろう、と思えば、
それがまるで独立国のような桃源郷であることが想像できる。

山之村には、これぞばーちゃんの中のばーちゃん、という
ばーちゃん力全開の、超カワイイばーちゃんが棲んでいた!
おおぉ……、と感無量でありました。
いまだこんなカワイイばあちゃんが生存しているなんて。

そのばーちゃんたちの話しているところを聞いていると
本当に音楽のよう。
抑揚があって、やわらかくて、丸くて、ふんわりしていて
本当に音楽のよう。

こういう言葉は失われていく。テレビのせいで。確実に。

ばーちゃんたちは、娘時代に近くの村(神岡)に三波春夫がやってきたときのことを話していた。
すごくいい男だったと。い~い声でねぇと。
だって、その頃はテレビなんかないから、せいぜいポスターから想像するしかなかっただろう。
その見たこともないようないい男は、娘達にどんなに感動を与えたことだろう。
今みたいにテレビや雑誌でいい男を見慣れてないからね。

いろんなことがオドロキだったのでしょう。

きっと今の私たちには、いくら想像しても想像しきれない世界なのだと思う。
次世代のばーちゃんは、どんなばーちゃんなんだろう(私のことだが)。
今のばーちゃんたちと同じぐらい可愛く面白いばーちゃんになれるのだろうか。
というか、
そういうばーちゃんを養成しなきゃいけない!