山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

国指定重文 東山植物園の大温室

2009-06-11 | 植物
植物園の中で、大好きな場所、温室。
これが国指定重要文化財だったとは。
平成18年に指定されたとのこと。建築の方式が珍しく、今ある日本の温室で一番古いという。

温室のヤシの木々を眺めて、波の音を想像するのがよい。
熱帯の島に来ているつもりになるのが楽しみ方。

ハワイアンハウスなどという、そそる名前の一室もある。
ここではハワイアンミュージックとフラダンスを思い浮かべること。





こんな植物園で一日中楽しみたいものだが、超怒!なこと一つ。
いいお食事処がない。あまりにもひどいので堂々と書いてしまうが、1軒だけの食事をさせる店のやる気のなさ。
単調なメニューとつまらない味とそれにしちゃー高いお値段。
非創造的。
訪れる客に対する誠意がないとしかいいようがない。
外人さんが訪れたらがっかりするだろう。
というか、植物園の質とお店の質のギャップに驚くだろう。
店員さんの対応が悪いとか言いたいわけではない。
店員さんはいい人である。

食べたいものがなく、空腹で歩き回った。

もちろん手作りのお弁当を持ってくればいいのだが
手ごろな値段で手ごろなものが食べれるレストランと
ちょっと高くてもいいから心地よくいいものが食べられるレストランを
用意してほしい。
今は、植物園だから植物を見る以外のことをしてはいけないとでもいいたげ。
でも、こんなに素敵な植物園があり、いい空気があるんだから、それをいい食事とともに楽しむ機会を与えてくれてもいいと思う。
もっといろいろに楽しめる公園にしなければ宝の持ちぐされではないか。

素敵な庭のあるレストランは私の憧れである。

ジャワ島のボゴール植物園のレストランで、ナシゴレンとかミーゴレンとかの決まりきったメニュー、高くて、特においしくもなくて、紅茶を頼んだらジャワティーの本場だというのにどこやらの味のないティーバックが出てきた(もしかするとその方が高級ということか?)。
競争相手もなく、立地条件にあぐらをかいていることにがっかりしたけど
東山植物園のほうがひどいことに気づく。
ボゴール植物園は、少なくとも、レストランの雰囲気はとてもよかった。


名古屋の誇る東山植物園、ガンバレ!


東山植物園の花園

2009-06-11 | 植物
東山植物園で。昔、大芝生広場になっていたところが、花園に変わっていた。
小川まで流れていた。
写真の石垣の向こうに、うっそうとした大花苑が広がっている。人工的な派手な花ばかりだけど、それなりにいい感じになっている。
手前にはユリ、真っ盛り。

お金かかってる……
日本はやっぱり豊かだと思う。

これも税金。名古屋市民の。名古屋市民でない私でもたんのうできる。
毎日こんなところを歩いて楽しみたいものだ。

花苑の隣に梅園がある。
これも昔、ぽつりぽつりと梅が生えていて、その下で友達とお花見をしたのが
忘れられない思い出なのだけど、
それが、うっそうとした梅園に変わっていた。
まったく様子が違う感じ。

時が流れたのだなぁと思う。

心地よい東山植物園

2009-06-11 | 植物
本日、東山植物園で、「街の植物観察」講座。
カラスビシャクが雌雄同株であることを観察。チゴザサの雌しべの花柱の紫がかったピンク色のブラシのきれいなこと。

今日は、暑くもなく、寒くもなく、ときどき1滴2滴雨粒の落ちてくる曇り。
緑濃い園内で、植物の濃厚な気に包まれているのが「草木浴」という感じで心地よい。
空気が植物の密度でなんだか重かったけど、その重圧に身を任せると、指圧受けているような解放を感じた。

講座が終わってから、園内を歩いた。
植物園をのんびり歩くのは久しぶり。というか、園内をくまなくじっくり回ったことがないことに気づいた。

25年ぐらい前とはかなり様子が変わっていることも知った。
木々は当然のことながら、確実に大きくなっている。
うっそうとした森になっているのだ。

植物園はよく手入れされて、過ごし易いように管理されている。
花壇のような超人工的なところや、美しく造られた庭園、それにほどよい自然が調和している。
どこを歩いてもいい。

「公園」だけれど、落ち着いたたたずまいがある。
濃い植物たちに囲まれていると、私は本当に幸せを感じる。


今日、東山動物園で飼っていた日本で最高齢のゾウが死んだと朝のニュース。
公園の入り口で、70歳ぐらいのおじいさんが、
「ゾウが死んだから来てみようと思ってねー。わたしの名前は○○ゾウなんだ」と受付の人に話していたのを聞いて、笑った。愉快なおじいさん。