山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

発見。白ニワゼキショウ

2009-06-12 | 植物
東山植物園のてっぺんの花園の横の草地で、新手のニワゼキショウを発見。
ちっちゃいけど、アヤメ科。

合掌造りのある方には藤色系のニワゼキショウがたくさん生えているが、これはよく見かけるもの。
 ※ニワゼキショウなのかアイイロニワゼキショウなのかは未確認。今まで区別して見てなかった。

てっぺんの草地にあった真っ白のもの(この写真)は、明らかに今まで見慣れているニワゼキショウとは違う。パッと見、サワギキョウみたい。草丈も低くて、やわらかい感じ。清楚でなかなかきれい。

これも調べてみると、北米大陸には100種類以上のニワゼキショウがあるという。
これは、White blue-eyed grass という種類に似ている。
Blue-eyed grass というのがニワゼキショウを表しているようなので
訳すとシロニワゼキショウ。
私もそう名づけたかったんですー!


帰化植物図鑑にはまだ載っていない。
どうやって入ってきたのだろう。


それにしても100種以上ものニワゼキショウがアメリカにあるとは。
ニワゼキショウ・コレクターとかいるんだろうか。

ラフレシアとコンニャク

2009-06-12 | 植物
ものすご~いカンチガイをしていたことに気づいた。
わたくしとしたことが、おはずかしい……。

ラフレシアとショクダイコンニャクは同じものだと思っていた。
ラフレシアは私が子どもの頃、世界で一番大きな花、といわれていた。
でも今はショクダイコンニャク(燭台蒟蒻)が一番大きい花だといわれているらしい。
どこでどう間違えたのか、燭台蒟蒻の花はラフレシアだと思い込み、
燭台蒟蒻という名前も知らなかった。

そういわれてみると、花は全然違う。
同じなのは、肉の腐ったにおいを出して虫を呼び寄せるということだ。
ラフレシアはラフレシア科で、寄生植物だと。
燭台蒟蒻はサトイモ科。


で、ラフレシアも燭台蒟蒻もともにスマトラ島に自生することからよけい混乱していた。

サトイモ科の植物は世界に何百種もあるらしい。
びっくりです。
確かに日本でも、スルガテンナンショウとユモトマムシグサと……と……と、と数え上げていけば、あっという間に10種類は超える。
ウィキベディアでコンニャク属の種数だけ見ても100は超えている。


※ここであらかじめ言っておくが、この写真は燭台蒟蒻ではない。
蒟蒻の仲間だが、燭台蒟蒻はもっと大きく高さ6mにもなるらしい。


なぜ突然こんな話題になったかというと
昨日東山植物園の温室に、なつかしいこの写真の植物の鉢植えがあったから。
ラベルに「ゾウコンニャク ショクダイコンニャク」と両方の字が見えた。
ゾウコンニャク=燭台蒟蒻なのかと思ったけど、帰って調べると別物で、ここにあったのはゾウコンニャクの方らしい。

これはインドネシアに生えていて、ジャワ島でもスラウェシ島でも山道の道端でときどき見かけた。庭に栽培している人もいるらしい。
さらにネットで調べると食用になるという。

道端で見かけるたび、近くにいるインドネシア人に、あれはラフレシアかと聞いていた。違うといわれた。当然、違う!
何言ってんだこのニホンジン!


この植物を知ったのはジャワ島のボゴール植物園で、このときの私にとってこれはラフレシアだった。
ボゴール植物園にはラフレシアがある(らしい)。
私はラフレシアを探し回り(ガイドマップが手に入らなかったので)、見つけたこの植物をラフレシアだと思い込み、安心して、目的を果たしたと思い込んでいた、今日まで。

で、そのときの写真をよく今日見てみると、そのとき1種だと思っていたけど(だってラフレシアだと思っていたから)、2種類写っていたのだった。

この写真は、ゾウコンニャク(またはそれに近いもの)だと思う。
ジャワ島のボゴール植物園で。

もう1種植えられていたのは燭台蒟蒻に近いもののよう。葉の形と、葉柄の模様が違っている。