山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

Rainy Season  & 田舎に暮らす豊かさ

2009-07-07 | 山里
日本は今、Rainy Season であります、
と、自信をもって言えるような、梅雨らしい梅雨である。
お見事!
毎日しゃっきり晴れるということはなくて、ときどき降ったり、ざーざー降ったり、止めばひとしきり曇ったり。
朝晩涼しくて、窓を開けると寒くて、いい感じです。

こんな晴れない梅雨も珍しい。

NHKのとある美的な番組で、「うっとうしい梅雨」とナレーションしていた。
どこが? うっとうしいのは酷暑の方である。勝手なことを言わないでほしい。
(しかし表現は自由である)

冷房も暖房も要らず、動くのが苦にならないってなんていいことなんだろう。
いつまでもこの梅雨が続いてほしいものだ。

一昨日、道端の野菜売り場できゅうりが4本50円だった。大喜びで買って帰ったら、隣の人が6本くれた。
けれどもきゅうりは好物なので、やはり喜ぶ。
うちの隣人は本当に親切。なのでこの家を離れたくないとしばしば思う。

うちの庭からはよく手入れされた隣の家のガーデン(野菜と花が植えてある)が見える。なので、そのガーデンも私のものであり隣人はそれを手入れしてくれる人だと思うと嬉しいことこの上ない。
私は何の苦労もなくその景色を楽しむことができる。
実際、私はその畑でシソの葉やらダリアの花やら、好きなものをもらってくる。
なんてオトクなことだろう。

そのガーデンの向こうには林があって、なんら人工物はない、素敵な光景。

でもって、うちから見下ろす景色、緑の合間に家々やら田んぼやら畑があるのは、私の荘園であって、人民がそこを耕作していると思えば、家々があることも苦にならない。
まあ、荘園とか人民とかいうのは階級的考えでありあまり穏やかではないけれど。
とにかく、なんだかうれしくなる素敵さなのである。

ヤブカンゾウ 意外にはかない命

2009-07-07 | 植物
棚田であぜの草刈りをしていたとき、うっかりヤブカンゾウを切ってしまった。うっかりとはいっても、普通はかまわずガシガシ刈っていくもの。でも、この花は梅雨時のあぜに彩りを添えてくれるし、棚田の本当のオーナーのイイダさんも植物好きで、この花を残して刈っていると前に言っていた。なので、私も残すことにしてたんだけど。
あぜにいっぱい生えていた。
刈ったときは完全につぼみだった。せっかくなので持ち帰って生けてみると、その日のうちに咲き始めた。
その動きがすばやくて、大きな花なのに、2時間ぐらいで開ききってしまい、翌日もうしおれてしまった。
でも、つぼみはたくさんあって、次々、次々咲いてくれる。

ユリの花なんてお店やさんで買えば高いけれど
こんな花がふんだんにある山里ってやっぱりすばらしい。

咲き上がる天人菊

2009-07-07 | 植物
5日後の天人菊。
真ん中の部分がどうなっていくかと思っていた。
キク科の植物は、舌状花と管状花の2種の花で構成される場合が多い。
まわりの派手な「花びら」の部分が舌状花。管状花は中央でちっちゃく咲く。
百日草なんかはかわいらしいけど主張する管状花を咲かせる。
この天人菊、前の記事では、中央に黄色い花粉の見えるところが1重の環になっているが、今日のは3~4重の環になって厚着した感じ。