山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

サトイモ科の鉢植え 隆起中

2010-05-28 | 植物
4月15日に書いたサトイモ科の鉢植えのその後。
鉢を替えてあげたら、すぐに一段と隆起。下の矢印から土までのところは、色が白くなっている。これが一気に隆起したところ。
一方、鉢から飛び出していた根(上の矢印)は、棚の上から宙に浮かせておいたら、1日2センチのスピードでぐんぐん伸びたけれど、根の先を無理やり受け皿にくっつくように置いたら、伸びが止まった。
着地するまで伸び続ける性質があるらしい。

これは気根ではなく支柱根で、植物体を支える役割をする。
東山植物園大温室で見たこの植物の大人な姿から推察すると、
この支柱根によって「樹高」を稼ぐ作戦に出ているらしい。
植物は光の奪い合いをしている。空に向かって陣地取り合戦をしている。
だから森林ではできるだけ樹高を稼ぐ必要があって、あるものは幹を高くして樹冠を高い位置にもっていくし、あるものは、幹を作るエネルギーを節約してつるとなって他の樹木にまきつき、高い位置を確保する。
このサトイモ科は、幹の代わりに支柱根をどんどん伸ばして、普通「地上部」の本体部分を高くしているというわけみたい。

ああ……
そういう植物の競争を考えるだけで、熱帯の鬱蒼とした植物の精気に満ちた空気を感じてシアワセ。
いいですねえ。
でも蚊とか毒蛇とかはいやです。考えたくない。できれば植物だけでいいのだけど、全部セットだからそういうこと言ってはいけません。


ところで、この植物は東山公園に2種あるのだけど、見分けがつかなかった。名前だけが違っていた。

最近のいけないこと 続き

2010-05-28 | なんとなく報告
私は何党を特に支持しているということもないし、政治のことは詳しくない。何も見えてないといえるかもしれないし、距離を置いているから見えることというのもあると思う。
自民党が民主党に変わったときも、何の感慨もなかった。確かに与党なるものが交代したかもしれないが、それで日本の政治が、あるいは日本という国が、もっといえば自分の暮らしが大きく変わるなどとは予感できないからである。もちろん、この予感のなさは私の無知によるものかもしれない。
自民党が民主党に変わったとき、どうしてあんなに世の中が大騒ぎをするのか、不思議な気がした。与党が民主党に変わることの意味や、そのもたらす影響をはっきり認識して騒いでいる人が、その中に何割いただろう。マスコミが騒いでいるから、「ここ騒ぐとこ」と思って騒いでいた人が多くはないか。
あの選挙のときとても気になったのは、自民党と民主党の内容よりも、自民党を支持する、などと言い出せない雰囲気が世の中に流れていたことである。少なくとも私の周りではそうだった。マスコミ(特にテレビ)はどう見ても民主党に加勢していた。「政権交代」をあおっていたと思う。
私は周りが民主党だと騒げば騒ぐほど冷ややかな目で見てしまった。
テレビを作っている人たちが、本当に自民党と民主党を正しく比べて民主党がいいと思ってそうしていたのだろうか。政権が交代しないより交代した方が番組は面白くなるだろう。政権交代のムードを作った方が面白いからやっていたのではないか。視聴率も上がるだろう。
選挙(または政治)というものを、イベントとして面白がっているだけのような気がした。
そして、マスコミにそうされても仕方ないような政治がそこにある。
視聴者に媚びる番組を見て喜び、マスコミに誘導される視聴者がいる。
そしてスパイラル的に下らなくなっていく。
みんな共犯である。

いまや政治家もマスコミに誘導されているように見える。

あの選挙で政権交代だとかいって大喜びしている日本人は、やっぱり平和ボケしててヒマなんだと思う。

誰もが衆愚である。それは逃れることができない立場である。
だから、衆愚の一員であることを自覚して、利用されないようにする心がけが大切だと思う。


民主党に変わったとき、あんなにチヤホヤしていたテレビの人たちの、今の鳩山さんの扱い。
言うことが変わった人を変わった通りに報道するのはいいが、人の苦悩を面白がっているように見える。冷静さを欠いた、感情の先走った伝え方が目立つ。
鳩山さんのみならず、沖縄の人や、大臣たちなどの登場人物を、面白がってみている。
劇場ではないのに。