山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

栗はきれいに割れます

2006-10-27 | 植物利用
栗はまっすぐに割れてくれます。細いものはなた、太いものはよきを当てて、その上から木槌でたたくと、すぱっと割れます。
中には曲がっている木があり、そうすると木目どおりに曲がって割れます。

昔から屋根などに使っている栗のへぎ板は、この性質を利用したもので、
のこぎりでひかず割ったままの状態で木目がつぶれていないからこそ、
水が木目を伝って流れ落ち、板がいたみにくかったという話を聞きます。

割れるということは、鉄の刃物がなかった時代、利用するためには大事な性質でした。

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2 Comments

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石を割る (山里文化研究所)
2006-10-27 21:58:31
薪を薪で割るって面白いですね。

ボーイスカウトは実用的?でいいですよね



花崗岩を割ったことがあります。気合で割りました……てのは冗談ですが、決めた線の上にくさびを置いて金槌でたたくと、意外と思った線で割れてくれました。

だから花崗岩は石積みにぴったり、と思っていたら、九州の島ではもっときれいに割れている石積みがありました。

石は本当に資源ですね。

話が栗から石になってしまいました。
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Unknown (こいのぼり)
2006-10-27 02:28:44
小学生のころボーイスカウトで薪を薪で割る方法を教えてもらいました。なたやよきがなくても案外簡単に割れましたよ。最近は焚き物屋さんで薪を買うこともなくなりました。先週の土日竹を割ったのですが両刃のなたでも真っ直ぐ割れずに苦労しました。竹割りは難しいです。地元の竹屋さんに名人がいるとのうわさなので一度見に行こうと思ってます。石を割る技術となるともう別世界の高等技術という感じがします。道具に頼らない技術は体で覚えるしかないのでいろいろな形で伝承したいものです。山里文化の伝承がんばってくださいね。
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