山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

植物の造形 バネ型つる その1

2009-07-09 | 植物
私的には、きのうの温室の見所は、「つる」でした。
がんがんに巻かれたバネ型のつるに目が釘付け。きゅうりなんかではそうなってるんだけど、なんだかここのつるは面白く見えて。
そのバネが、ゆるりとゆるんでいたり、巻きつきあっていたり。
実に美しい曲線を描いているのです。

いろんな形になっていて、楽しいオドロキの連続です。

写真は、トケイソウのつる。

国指定重文 東山植物園温室カフェ

2009-07-09 | 植物
東山植物園の大温室の中には、ところどころに椅子があって、座って休んだりできるようになっている。それが、隅っこに遠慮がちにあるのではなくて、温室の中の特等席的なところに設けられている。

私の一つの憧れ(あったらいいな)は温室カフェ、あるいは温室図書館である。
温室の中で植物の木に圧倒されながら、ゆっくりしたり、本を読んだりしたい、ということ。それがこの温室では実現できるではないですか!

座ってみると実にいい光景。写真ではあまりうまく見えないけど、ホント、南国のさんご礁の海辺の近くにいるみたいで、
これでハワイアンミュージック+波の音など聞こえていれば最高。
ハワイアン温室、っていうところもあることだし。
でも本当に聞こえると俗っぽくなるだろうから、想像するにとどめます。

この目の前にある真っ白な西洋の男の子の像は、とってつけたみたいだけど、きっと歴史あるものなんでしょう。なんせ、建物が重文ですから。

とてもよく管理されてるから、毛虫など落ちてくる心配もまずありません。
室内だというのにところどころで雨粒が容赦なく落ちてくるのも、いい感じ。
人は少ないし。
近ければしょっちゅう通ってしまいそうです。パスポート持っていれば、超お得です。

昨日の見どころの一つは変わったバナナの花、ということで、
ぐるりと探したけどそれらしいものはなく。
管理者のお兄さんに尋ねたら教えてくれた。
さっき見たけどフツーのバナナだったので、無視していたもの。
斑入りバナナ。
葉に斑が入っているのだけど、実にも白い筋が。
まあ、それだけといえばそれだけのバナナでした。
鉢に植えられているので、十分に実をつけることができないということで、
なんだかかわいそうだけど、そうやって身を守っているともいえます。

念のため言っておけば、ここではコーヒーなど出てはこないので、
カフェではありません。
単に植物を楽しむところです。

10日ぐらい前から続いていたしつこい頭痛が、温室に行ってからしばらく治りました。

梅雨の東山植物園のパステルカラー

2009-07-08 | 植物
今日の東山植物園大温室の前。
花壇の花が、配色がよく考えられていてとってもきれい。
私の好きな色。
オレンジとか黄色とかめちゃくちゃにまぜてない、理想の色合いでうれしい。

今日も温室をたんのうしてきました。
ハイビスカスに当たる雨粒がよかった。

幸福の黄色いちまき ばっちゃんふぁんくらぶ

2009-07-08 | 山里
7月11日にかりやすのちまきづくりを行う。
※詳しくは、ブログ「山里ひぐらしの木陰」7月4日の記事で。

かりやすは黄色を出すので、かりやすの葉で包んだちまきは黄色い色になる。

中野方のおじいちゃんにかりやす入手を依頼。
このごろすっかり少なくなってしまったという。
かくしゃくとした頭脳明晰なおじいちゃんでびっくり。

先生のヌイコさんが、お昼も出したるで、とのこと。

Rainy Season  & 田舎に暮らす豊かさ

2009-07-07 | 山里
日本は今、Rainy Season であります、
と、自信をもって言えるような、梅雨らしい梅雨である。
お見事!
毎日しゃっきり晴れるということはなくて、ときどき降ったり、ざーざー降ったり、止めばひとしきり曇ったり。
朝晩涼しくて、窓を開けると寒くて、いい感じです。

こんな晴れない梅雨も珍しい。

NHKのとある美的な番組で、「うっとうしい梅雨」とナレーションしていた。
どこが? うっとうしいのは酷暑の方である。勝手なことを言わないでほしい。
(しかし表現は自由である)

冷房も暖房も要らず、動くのが苦にならないってなんていいことなんだろう。
いつまでもこの梅雨が続いてほしいものだ。

一昨日、道端の野菜売り場できゅうりが4本50円だった。大喜びで買って帰ったら、隣の人が6本くれた。
けれどもきゅうりは好物なので、やはり喜ぶ。
うちの隣人は本当に親切。なのでこの家を離れたくないとしばしば思う。

うちの庭からはよく手入れされた隣の家のガーデン(野菜と花が植えてある)が見える。なので、そのガーデンも私のものであり隣人はそれを手入れしてくれる人だと思うと嬉しいことこの上ない。
私は何の苦労もなくその景色を楽しむことができる。
実際、私はその畑でシソの葉やらダリアの花やら、好きなものをもらってくる。
なんてオトクなことだろう。

そのガーデンの向こうには林があって、なんら人工物はない、素敵な光景。

でもって、うちから見下ろす景色、緑の合間に家々やら田んぼやら畑があるのは、私の荘園であって、人民がそこを耕作していると思えば、家々があることも苦にならない。
まあ、荘園とか人民とかいうのは階級的考えでありあまり穏やかではないけれど。
とにかく、なんだかうれしくなる素敵さなのである。

ヤブカンゾウ 意外にはかない命

2009-07-07 | 植物
棚田であぜの草刈りをしていたとき、うっかりヤブカンゾウを切ってしまった。うっかりとはいっても、普通はかまわずガシガシ刈っていくもの。でも、この花は梅雨時のあぜに彩りを添えてくれるし、棚田の本当のオーナーのイイダさんも植物好きで、この花を残して刈っていると前に言っていた。なので、私も残すことにしてたんだけど。
あぜにいっぱい生えていた。
刈ったときは完全につぼみだった。せっかくなので持ち帰って生けてみると、その日のうちに咲き始めた。
その動きがすばやくて、大きな花なのに、2時間ぐらいで開ききってしまい、翌日もうしおれてしまった。
でも、つぼみはたくさんあって、次々、次々咲いてくれる。

ユリの花なんてお店やさんで買えば高いけれど
こんな花がふんだんにある山里ってやっぱりすばらしい。

咲き上がる天人菊

2009-07-07 | 植物
5日後の天人菊。
真ん中の部分がどうなっていくかと思っていた。
キク科の植物は、舌状花と管状花の2種の花で構成される場合が多い。
まわりの派手な「花びら」の部分が舌状花。管状花は中央でちっちゃく咲く。
百日草なんかはかわいらしいけど主張する管状花を咲かせる。
この天人菊、前の記事では、中央に黄色い花粉の見えるところが1重の環になっているが、今日のは3~4重の環になって厚着した感じ。

いちばん快適な季節の幸福

2009-07-02 | めぐる季節と自然
毎日曇ってはちょっと降ったりわずかに晴れたり、
暑くもなく寒くもなく、最高の気分。
朝起きると少しひんやりして、半袖ときどき袖なしが心地いい。

窓の外にはまだまだ鮮やかな緑、玄関を開けても押し寄せるような緑、
ジャワ島みたいに蚊がわんさか入ってきたりしないし
(しかもジャワの蚊に蚊取り線香は効かない)

こんな快適さの中に身をゆだねていられる幸福を思う。
日本はスバラシイ!
毎日、どうか照らないで、と願う。
梅雨が明けてじりじりする日々が恐ろしいが
考えないようにする。

先のことを考えると心配はいろいろあるが、
とりあえず今日食べるものはあるし、
健康だし(頭痛は相変わらずするけど)、
テレビも見られるし音楽も聴けるし
洗濯機は問題なく動き洗い立ての服は着られるし、
何より日本には戦争がなくて、
今にも爆弾を落とされるとか殴られるとか切られるとかって
心配は全くする必要がない。

こんないい気候の中にいると、
限りなく幸せだと思える。思えるんじゃなくて、幸せである。


でもって、キク科の花の造形は、すばらしい。
窓辺に置いておくと楽しい。

ひぐらしの鳴く日

2009-07-01 | めぐる季節と自然
今年はひぐらしが遅いなぁと思っていた。
昨日の夕方遅く、ハルゼミが鳴き出し、そのバックコーラスの中で、ヒグラシが鳴き出した。

ヒグラシが初めて鳴くのは、きまって、梅雨時、雨がふとやんで、風は止まって、蒸し蒸しして、暗くなりかけて、どよ~~んとした空気のとき。
そんな重~い空気を切るみたいに、鋭い声で鳴く。

今日はきのうよりいっそうどんよりして気温が高く、思わず除湿機をかけたけど、ヒグラシは鳴かなかった。


なんだか気分もざわざわして落ち着かなくて、集中できない日だった。