「フェアレディ Z」 を返却した足で、そのまま 横浜の日産グローバル本社に行きました。
実は横浜に生まれ、高校以降はずっと横浜に通ってたのに ココへ行くのは今回が初めて(笑。
直前に終わった 「東京モーターショー」 に出展されてたコンセプトカーが来てるとか、「ヘリテージコレクション」 から 「R380」 が来てるとか、それなりにトピックはあった。
でも、それ以外にも気になる展示情報が。
移動は電車一本、とても近い。
「R380」 がおりました♪
綺麗なデザイン、コンパクトな車体がイイ。
後の 「R381」以降とはかなり雰囲気が違う。
あの 「スカイライン GT-R」 と激闘を繰り広げた 「ポルシェ カレラ904GTS」 を強烈に意識してるとか?
こちらはゼッケンが付いてますね。
ピラー部に 「プリンス」 のロゴでしょうか、「Pマーク」 がオシャレです。
タイヤのパターンが「時代臭」プンプンで いいわ~。
「GT-R」 と 「フェアレディ Z」 、現行です。
う~ん、小一時間前まで ダットサン 「フェアレディ Z」 を運転してたからだろうか、あまり興味が湧いてこない(- -;;;
何故だろう…。
室内を見ると、とてもゴージャスな満艦飾。
これはスポーツカーというより、グランドツアラーなのかな。
車体は大きく グラマラス で、とても 「スポーツカーを着る」 というイメージは湧かない。
ボディ全体のフォルムは、迷うことなく 「スポーツカー」 のソレなはずなのだが。
もしかすると、細部の仕立て方(デザイン)に、私が 抵抗 を感じてるのかも。
全体にノッペリと カド の無いデザインは、空力的に優れてる事が伺える。
でも、よーく見ると、それが優先され過ぎてる?
例えば リヤエンドとか、ほとんど一枚の板を丸く加工したものを ポン付けしてる印象(実際は違うだろうけど)が。
何と言うのかな、「キーアクセント」 が全く見当たらないんですよね。
だらしない 「お尻」 にさえ見えてしまう(失礼なっ!
画像を撮らなかったが、そうした インパクト(存在感) を成す 「アクセント」 が見当たらないのは、顔側にしても同印象なのです。
強力なエンジンを搭載する 「フェアレディ Z」 、正直なところ 奥の 「GT-R」 と被ってるところが多い気が。
ぶ厚い内装、ユトリたっぷりなボディ形状、それらは 「スポーツカー」 というよりは 「スーパーカー」 に要するファクター。
「GT-R」 がそうなのは何となく納得なのですが、「フェアレディ Z」 までが、そうした 「一部の限られた人のみの車」 として アピール してる気がしてならない。
正直、決して安い車じゃないだけに、このデザインの 掴み所 の無さ(私の印象です)は、どれだけ 「所有欲」 を満たすのか考えてしまう。
もし、肥えたボディを一から見直し、全てをシェイプアップしたら、「86/BRZ」 とだって 同じ土俵で真っ向勝負もあると思う。
もちろん、北米が主な得意先ですから、日本仕様 を用意なんて無理。
それでも、日本が生んだ 「伝説的スポーツカー」 の末裔に、祖国で評価されて欲しいと願わずにはいられないのです。
それにこそ、「やっちゃえ 日産!」。
こちらは、「東京モーターショー」 から引き揚げたばかりのコンセプトカー達。
う~ん、私には興味湧かなかな(汗。
奥のレーシングカー(グランツーリスモのだっけ?)は、排気管の位置を見ると、あの 今年の 「ル・マン 24H」 でウケ狙いが裏目に出て 歴史に残るような恥ずかしい 「汚点」 を残してしまった 「GT-R LM ニスモ」 の珍事を思い出してしまうのです。
「デルタウィング」 「ZERO RC」 、実験カテゴリとはいえ 長期的なビジョンが全く感じられない。
「GRIPZ」 は、もう全然私には ダメ なのです(涙。
「ヘリテージコレクション」 で インスパイヤされたという 「フェアレディ 240Z ラリー」 の実車を見た直後であっても、「色」 以外は何も感じられない。
徹底的に 「自転車のサドル」 の形を突っ込みまくった内装なんざ、古い頭の私には 理解に苦しむ。
車輪、舵輪(ハンドル) と、ロードレーサーの 「カーボンホイール」 を模した(真似した)って、どうなんだろう???
これまた天邪鬼な私には、「巷でロードレーサーが 大ブーム だから、それにあやかってデザイン拝借」 ってな 「便乗商売」 にしか思えない…。
メカニズム的には注目すべき点が多いコンセプトカーだけに、デザイン は 「日産のデザイン」 が見たかったなぁ。
もし本当に 「フェアレディ Z ラリー」 をジックリと観察してたなら、もっと違った 「日産の形」 ってのがあっても良かったのではと思えてならない。
と、今の 「日産」 に不満タラタラな ダサオヤジ が見たくて行った 「ターゲット」 とは。
ジャーン!(古い…
これですよ、コレ!!!
現在は国内展開していない、「DATSUN」 ブランドの コンセプトカー。
「GO-Cross コンセプト」 です♪
私的には、コレも 「東京モーターショー」 に展示できてたら、それなりの評価・反響が得られたのではと思うのです。
(かなりブレた(汗) パンケーキレンズは 手振れ防止 が付いて無いから難しい EF-S 24mm f2.8 STM)
コンセプト状態なので、来年の販売開始には細部が変わる。
とはいえ、どうでしょうこの 「デザイン」?
決して目新しい部位は無いんだけど、ちょっと懐かしく、落ち着く良いデザインに見えるのは私だけ?
大きさも、再認識されてるコンパクトSUVサイズ。
気軽に足として使い倒せる、「親近感」 のようなものも。
現在の日産には、かなり息の長い 「ジューク」 が同クラスで踏ん張ってますが、デザイン最優先なのか SUV としての 「使い易さ」 ってはあまり良くないらしい。
そのお洒落な外観から、私の様な ダサジジ では手が出し難いのも 「ジューク」 の辛さか(笑。
その点、この 「GO-Cross コンセプト」 みたな感じなら、そこそこ使い易そう(リアゲートとか)だし、幅広い年齢層にウケそう。
顔は、明らかに今の日産車とは異なります。
あのデザインアイコン 「Vモーショングリル」 が無いだけで、全然印象が変わって見える。
「Vモーショングリル」、私的に アレ って 普通の乗用車や スポーツカーには 「アリ」 だと思うけど、何となくSUV には ミスマッチ な気がしてならない。
ダットサンは、6角形のグリルが特徴です。
この場合、より上下に幅をとる事で、前面の 「力強さ」 をアピールしてるように見える。
そもそも、昔を知る人にとって 「DATSUN」 って 「強い!」 ってイメージってありませんでしたか?
「ダットラ」 とか(笑。
「日産」 は、先進とかスマートな印象みたいな♪
そういう意味でも、この DATSUN コンセプト の顔は凄く好感度高く感じるのです。
何となく、「ジューク」 からアピールポイントを受け継いでたり、下の方なんざ インフィニティ 「QX30」 っぽい面も♪
存在感タップリ、強い 「DATSUN」 だけど ホドホドにスタイリッシュ。
最近の車はどれもお洒落で未来志向が強過ぎた。
なら、こんな オーソドックス な 「手堅い一台」 が選べても良いのでは?
「DATSUN」 は、主に新興国向けのブランドになってる。
だからか、このように 「何か初期の マーチ みたい」 な容姿展開です。
でもでも、何となく 「愛嬌」 があって、今見ても悪く無い気がするんだけどなぁ♪
それこそ、「マーチ Classic」 なんて名前で売り出したら ウケそう(笑。
こちら 「mi-DO」 の室内。
さすがに新興国向け、内装は質素で ローコストに徹してます。
でも良く見ると、必要なモノは一通り揃ってて 「使い勝手」 は良さそう。
余計なモノが無い 「潔さ 」 は良いけど、衝突安全ブレーキとか国内モデルで注力してる 「先進安全装備」 はほとんど無いだろうなぁ。
その辺り、ちょっとだけ頑張ってもらえたら 十分イケそうに見えるんだけど。
「日産」の既存モデルとの住み分けは、「普及ブランド」 で明確に差別化しないとぶつかるか…。
学生や年配者でも手が出る 「お財布に優しいシリーズ」 なんてどうだろうか♪
こちらは マニュアルシフト のモデル。。
「GO+」 という、たぶんエントリーモデルなせいか、インパネが物凄く 「質素」。
もしかして、助手席前の 「グローブボックス」 すら無いとか?
間違いなく 「エアバック」 も無いよね。
携帯電話(スマホ)ホルダが付いてるけど、その下にあるのは、もしかして 「ラジオ」?(笑。
ハイテクが蔓延する日本から見ると、「ノスタルジック」 にさえ見える。
これはこれで、新鮮?
本当に何も無い室内だけど、実車を見ると 「仕立て」 はとても丁寧。
この辺り、トヨタ や 日産 の 「物作りの質」 に毎度ながら驚かされる。
それこそ、引き合いに出すの失礼かと思うけど、我が家の 「SX4」 や、新しい 「エスクード」 の 「安っぽさ」 が鼻につくくらいなのです(涙。
…、今気づいたけど、このモデルって 「右ハンドル」 なんだ(ワクワク。
ハンドルの真ん中のエンブレム、「DATSUN」 がいいなぁ。
日産さん、何とか頑張って 「DATSUN」 ブランドを国内展開できないものでしょうかね!
私的に、「GO-CROSS」 の、「エンジン」 と 「ミッション」 次第では十分に候補となりそうなのですが。
エンジンは 「小型ディーゼル!」、 と言いたいところですが、適度な レギュラーガソリン エンジンなら問題無いかな。
ミッションは、「CVT」 以外ならたぶん生理的にOk(爆。
それこそ、「MT」 でも 「トルコンAT」 でも、「AGS」 だって歓迎なのさ♪
四駆システムは、実は相当に走りが楽しいという 「ジューク」 と同じモノでお願いしたい。
ともかく、「ハイブリッド」 だの 「自動何ちゃら」 だのと欲張って、「高額」 になったら意味が無い。
きっと、「エクストレィル」 じゃ大き過ぎ、「ジューク」 じゃ使い勝手を割り切れないなんて層に 歓迎されるかも。
全体的に、「自動何ちゃら」 を含め、今の 「日産」 には 興味も期待も湧いてこない私です。
完全に波長がズレたらしい(- -)。
そんな中、DATSUN ブランドの 「GO-Cross コンセプト」 は珍しく、「これは面白そう」 と 「ワクワク」 する1台に。
DATSUN フェアレディ Z でヨレヨレ(笑)になりながらも、足を運んで 本当に良かった!