WEC最終戦終了。
生放送を録画、分割してやっと見終り(6時間は長い…)。
「またポルシェの上位独占、アウディの下にトヨタが並ぶ」 、今年を象徴する結果を予想してた。
このバーレーンは、もしかすると今年のWECで最も 「荒れたレース」 になったかも。
序盤から猛烈な速さのポルシェの一台がズルズルと遅れ出す。
最先端のハイブリッドにトラブル、V4 の2ℓターボだけでの走行は全く精彩を欠く(それでもかなり速い!)。
大排気量エンジンとモーターのトヨタに対し、小排気量エンジン との独自ハイブリッドで互角以上の戦闘力を発揮するポルシェ、その様は 「何がハイブリッドのトヨタだよ…」 って悲観させるもの。
「格の違い」 を見せつけた。
が、どんな精密機器も、トラブルを起こせば容易に人の手で制御が難しい事を露骨に見せた。
完全に機能させねば、複雑なシステム(ハイブリッド)は大きな仇にもなるんですね。
アウディも、何となくいつもの元気が感じ難い。
限界突破の A.ロッテラーをしても、思うようにタイムが伸びて無い。
小さなトラブルも出て、ヒヤヒヤが続く。
今回、唯一 トラブルらしいものが出なかったのが トヨタ。
とはいえ、絶対速度 がポルシェ や アウディ に遠く及ばない今年は辛そう。
いつもなら周回遅れになるトヨタが、気合いで同一周回でしがみ付く様は 「気迫」 すら感じた。
バーレーンは砂漠の暑さを避け、夕方スタートで夜間ゴールの ナイトレース。
暗闇にトヨタのヘッドライトが何度もカメラに浮かび上がる♪
トラブル続きでポルシェが崩れ出した事、アウディも課題が出た事等が重なり、トヨタが表彰台圏内を走る!
今年、一度も表彰台に届かなかっただけに、見てる側も手に力が入る。
番組中でも悲観的な話題で出る 「日産」、なんちゃってのお蔭でWECで日の丸を背負うのはトヨタだけだ。
上位責任者の解任はあったようだが、「GT-R」 と 「NISMO」 の看板に泥をぬったメーカーが来季に予告通り復活するとは考え難い。
レースは終盤、3位4位がトヨタのランデブー体勢に!
中島が駆る1号車が、前の2号車を抜くかと見ていたが、結果的にそのままの体制でゴール。
推測 だが、トヨタの 「チームオーダー」 が出たのだと考える。
トヨタの 2号車のドライバー、A.ブルツ はこのレースで 「引退」 が決まっていた。
今季は一度も優勝どころか表彰台も遠かった。
全然勝負にならないマシンで沈んだまま終わるって、どう考えても可愛そうだ。
だからこそ、A.ブルツ に 優勝は無理でも、手に届く 「表彰台」 をトヨタが プレゼント したと思いたい♪
ささやかな、トヨタからの 「有終の美」 ってところ。
最終的に、逃げ切った ポルシェが1位で見慣れたポジション。
2位に執念で噛り付いたのが アウディ、素晴らしかった。
3位に今季初めて トヨタ が入り、表彰式に 日の丸が上がった!
LMP1H の全メーカーが表彰台に並ぶ様は見ていて素晴らしい(美しい)。
最終戦が終わったって事は、その瞬間から来季の駆け引きがあらゆる面でスタートしたという事。
メーカーは、ドライバーは、車は、etc。
来年、WEC開幕戦でどんな光景が展開するか、今から楽しみでならない。
今季みたいに、走り出したらトヨタが 「一人負け」 ってのは、もうご馳走様で(汗。