「便利なMTがあったらいいのに」 と思う。
MT車 に乗ってた方がAT車 に乗り換えると、 「たまにはMT運転したいね」 と思うらしい。
私の周りには、そういった衝動を感じた人が何人かいた。
勿論、私を含んで♪
MTの頃は、「ATは楽でいいなぁ。渋滞で左足ツったりしないし、ゴーカートみたいにアクセルとブレーキだけで走れるなんて怠惰な自分に浸れそう♪」 なんて羨んだ(笑。
普段はMTの 「自分が車を操る」 みたいな面白さ(楽しさ)に満足するが、いざ「渋滞」に嵌ったりすると クラッチ操作が辛くなり、ATが楽そうに見えたっけ。
それでもやっぱり 「MT車は楽しい」♪
「先日の レンタカー、 ダットサン 「フェアレディ Z」を運転しても思った、「やっぱ楽しいワ」。
「クラッチ」を操作、エンジン回転を合わせて繋ぐ。
構造が単純だからこそ、奥が深くて飽きることがない。
こういうの、若かりし頃を懐かしんでるダケかもしれない(笑。
それでも 「ああ、これが運転してるって実感かなぁ」 って、楽しくてしょうがないのです。
「変速が雑!ヘタクソー」 って言われた時のショック。
逆に、「運転上手いね」 なんて褒められた時の優越感(オイ~)。
運転の表情(個性)みたいなの、人の数だけあるのも ATとの違いかな。
この2年ほど、レンタカー等で何台もの MT車を運転。
多くが6速化され、誤ってリバースに入らない仕組みとか、坂道でも数秒間ホールドされ下がらないとか。
MTも進化してるのを確認。
なんでも、これだけオートマ車だらけの国って、日本位しか無いらしい(汗。
アメリカでさえ、MT車の設定が必須だというから面白い。
でもでも、やっぱり「渋滞」とか考えるとATが…。
家族が 「オートマ限定」 だったりすれば、もう致命的です(涙。
なら、必要な時はオートで走れる MTなんてどうだろう?
オートマの 「マニュアルモード」 とか、操作感の伴わない電気スイッチ式シフトレバーではなくて。
ヒントは、ヨーロッパで古くからあるオートマ、「シングルクラッチオート」。
今でもオートマのメカニズムとして、一定のニーズがあるらしい。
上は プジョー 「2008」 のシングルクラッチ。
AGSと呼ばれる事もあるコレは、MTと基本構造が一緒。
機械がシフト操作、クラッチ操作を自動で行う 「疑似オートマ」です。
最近流行の 「デュアルクラッチ」に対し、どうしてもシフトスピードやギクシャク感で劣りますが、それでもプジョーのはかなり良かった。
特に低速域の制御は、極端にアクセルの開閉をしなければ、初期の ホンダ 「ヴェゼル HV」よりスムーズな走りに驚かされたほど!
スズキ が 「アルト RS」 とかに搭載し、ちょっと注目度上昇中の「AGS」。
中身が 「MT」 という所がミソ。
ならば、「普段は MT で操作して運転。切り替えでAGSとしてオート可能」 なんての、作れないかな?(笑
そしたら、本腰で操縦したい(楽しみたい)時は MT。
疲れたり、渋滞したり。
あるいは 「オートマ限定」 の方が運転する時は AGSとして オートマ運転。
柔軟な操縦を自身でチョイスできるって良く無い?
スズキなら、既に国内に「AGS」を投入済みですから、比較的安易に実現できそう。
MTのフィーリングが良かったメーカーにも、設定があったら楽しそうだなぁ。
これは 「アクセラ XD」。
トルクフルな クリーンディーゼル と組み合わせた走りは 意外にズボラも可能でした。
長すぎないシフトのストローク、サイドブレーキとの絶妙な位置関係は 本当に走る事を考えてるなぁと実感。
マツダのMTには、コレみたいに 「アダプティブ クルーズコントロール」 が使えるタイプが既にある!
渋滞の様な低速では使えない(40km/h~100km/hに対応)が、高速道路では 「半自動運転」 級なのです。
これは 「86(レンタカーグレード)」。
スバルと共同開発の水平対向エンジンの良さに感動!
短いシフトのストロークはサーキットまで考えたものかな、かなり本格的。
リングを引き上げてリバースに入れる操作、凄くシックリ来て良かったなぁ。
キャンペーンでお借りした 「ロードスター」。
6速が直結という、凝った構造の最新型は 基本 「アクセラ」 の時と一緒。
シフトは良かったけど、クラッチペダル横の「足置き」が大き目で、たまにクラッチと一緒に引っ掛けてビックリ!
幅の狭いドライビングシューズが必要かな(汗。
こんな楽しいMT車を、もっと身近にしてくれそうな AGSの発展型、出ないかなぁ~。
法規的に、MTなのかATなのかに問題があるかもしれないけど、あったらイイなぁ。
そろそろ私も 若い とは間違っても言えない歳。
最近、高齢者の事故(ペダル踏み間違えとか 逆走とか)がとても多く感じる。
自論(勝手な)ですが、「MT車で 常に気を張ってたら不注意が減るのでは」 と予想するのです。
ATは楽だけど、ズボラでも走れちゃうから気が緩みやすいかもしれない。
事故は 「気の緩み」 「意識の隙間」 に突然襲い掛かるという。
交通遺族 の私が 加害者になるのは 「絶対にイヤ」だし。
MTで自分の思い通り運転できなくなれば、「免許返納」 の踏ん切りも付け易くなる?
寂しいし、生活が不便になるかもしれないから決めるのが難しい難題へのバロメータに。
そんな風に考えると、MTの再考は、広い意味で 「安全運転」 に寄与しそうに思えたりする。
ヘタに コンピュータに命を預ける 「自動運転ナンチャラ」 より、事故が減るかもしれない(それは無いか)。
…さんざん、だらだら のたくったけど、「MT車に乗りたいけど、渋滞は楽したい!」 っていう身勝手な願い、AGSを応用して叶ったら面白いのにって話しです(笑。