モータースポーツ用途だが、ZF社が BMW に搭載して試験中の新型オートマチックが面白そうです。
近年、多くのZF製ミッションが、日本のアイシンAW製にリプレースされるケースが相次いでる。
確か ZF といえば、古くから高性能トランスミッションで名を馳せていたような(違ったかな)。
「やっぱり日本製の技術力ってのは伊達じゃないのか♪」 なんて、勝手な事思ってた私。
でも、このニュースを見る限り、老舗はやっぱり 「凄い!」 って事らしい。
上が 「新機構」 を盛り込んだ、8速オートマ。
画面右半分の辺りは、遊星ギヤ らしきものが連なるようで、比較的見慣れた オートマチック・トランスミッション。
でも、左半分を見ると、あるハズの 「トルクコンバーター」 の姿が見えない!
ケースの内側に、何かギミックのある 「円盤」 が見えるだけで、スカスカなのです(汗。
これが ZF社が 既存の トルコン式8速AT(8HP)をベースに 、「トルコンレス」 とした新機構(世界初?)の ミッション 「8P45R」 だそうです。
正直な所、どんな仕組みで トルコン を外せたのか、説明読んでもチンプンカンプン(汗。
「シフトエレメント」 というのが キモ らしいが、何とも気になる。
過去、トルコン式オートマチックは早い時期から普及。
でも、トルコンの 「滑り」 が燃費を極端に悪化させ、実燃費は酷かった。
お蔭で、次々と登場する新型ミッション達の前に、「時代遅れ」 として消えてくかに見えたのだが…。
近年、マツダの 「SKYACTIVE-DRIVE」 に代表される、ロックアップ(直結)比率を極端に高める事で、ダイレクト感(スピード感)ある 高燃費(効率)のタイプが現れ出すと、急速に息を吹き返してるように見える。
それでも、重量の嵩む トルクコンバーター は課題だった。
大出力に対応させるには、より大容量とする必要があるので見逃せない。
ZFの新型 ミッションは 「レース用」。
でも、その構造如何では、相当軽量で、内部抵抗が少なく、ハイスピードな オートマチックトランスミッションが出て来る可能性が。
シンプルなら、その製造コストで更に魅力的になるかも。
これは相当面白そうに見えるのです♪
世間で 「デュアルクラッチ」 が普及してから、長らく 「新機構」 のトランスミッションは見当たらない。
それだけ難しい分野なのかもしれない。
でも、完全電気自動車なら不要かもしれないが、まだまだ エンジンの力を 効率的に伝達する要なのです。
「エンジン」 は僅かずつだが、まだ進化が感じられる。
そのパワーを次に伝える 「トランスミッション」 はといえば、思ったほどの進化が感じられないのは私だけ?