信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

日置神社交通安全祈願祭&雲根集落上空からの風景

2021年01月02日 | 生坂村の催し
 新年2日目は日差しが届いても、ニワカ雪が少し舞い、寒くて変わりやすい天気でした。

 午前10時前には、日置神社に行き、我が家の普通車5台と軽自動車2台の交通安全祈願をしてもらいました。
 ここ数年は息子に頼んで祈願していただき、私はやまなみ荘の鏡開きや餅つきなどの新春イベントで、紋付き袴を着て参加していましたが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため中止になり、久しぶりに日置神社交通安全祈願祭に伺いました。




 総代の皆さんにお話を伺いましたら、新型コロナウイルス感染症の影響で二年参りも安全祈願祭も来られて方は少ないとのことで、最初の組は例年通りでしたが、私たちの組は3軒だけで寂しく感じました。






 日置神社の隠岐宮司さんにお参りしていただき、今年一年も無事故で過ごせますように祈願してもらいました。
 今日は村内各神社でも同じ様に交通安全祈願祭が執り行われました。





▽ 毎朝恒例の撮影は、雲根集落の犀川対岸に行き、国道19号山清路バイパス工事で架設した新橋梁や上空からの風景を撮影しました。


雲根集落上空からの風景








村長の新年のご挨拶

2021年01月01日 | 私の挨拶

 新年あけましておめでとうございます。
 輝かしい令和3年の新春を、お健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 日頃は、村民の皆様には、村政運営にご理解とご協力を賜り、村民の皆様との協働による村づくりをさらに進めるために、それぞれのお立場でご支援、ご尽力を賜っていますことに心より感謝を申し上げる次第でございます。


 さてお正月は、通常の年であれば、普段なかなか会うことができない遠方にお住まいのご家族やご親戚、ご友人等が集い、親交を深める大切な時期でございます。
 しかし、現在、新型コロナウイルス感染症の第3波の真っ只中であります。
 お一人おひとりのこれまでの感染防止のご努力、県や市町村の対策強化等により、県内の感染状況は一時期に比較して落ち着いているものの、今後感染が拡大し、入院患者が増加した場合、医療提供体制に深刻な影響を与えるおそれがあります。
 そしてお正月は、次の3つの懸念があります。
・親しくとも普段一緒にいない方との会食・茶飲み話等の機会が増加すること
・首都圏等との往来が増加すること
・年始は医療提供体制が手薄になること
 医療を維持し、皆様の命と健康を守るために、これ以上の増加は何としても回避する必要がございます。

 それは、感染拡大を防止し、皆様の命と健康を守るために、自分と大切な方を守るため、できるだけ同居の家族で年始を穏やかにお過ごしください。

 帰省や初詣等により、人の移動が集中し「密」になりがちです。人の流れを分散し、密になりやすい状況を避けるために、分散化、小規模化、リモート化のご協力をお願いいたします。

 地域間の往来について、感染拡大地域への訪問に当たっては、訪問そのものを慎重に検討していただき、帰省する場合は、事前にご家族で十分な相談をし、慎重な判断を行ってください。

 日常でのお願いとして、風邪症状等がある場合は外出せず、ためらうことなく速やかにかかりつけ医等に相談、受診をしてください。
10日以内に風邪症状等があった場合は外出を控えるなど、人に感染させないための行動を徹底してください。
 三密を避けるなど、基本的な感染防止策を徹底するとともに、寒い時期ではありますが、部屋の換気、加湿を適切に行ってください。

 そして、自分と大切なご家族を新型コロナウイルスから守る行動をされて、自分と大切な方を守るため、できるだけ同居のご家族で穏やかにお正月をお過ごしください。

 当村としましても、これまで警戒レベルの引き上げ時など必要に応じ、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、村民の皆様に感染防止策等の周知徹底、各種商品券の配布、支援金・助成金等の支援策を講じてまいりました。
 そして現状を加味しまして、節目の式典や伝統行事であり、誠に残念ではありますが、成人式は延期、消防団出初式は中止、賀詞交歓会も中止し、総合表彰式は延期にすることにしましたので、村民の皆様のご理解をお願いいたします。
 
 政府は先月21日の閣議で、来年度予算案を決定しました。新型コロナウイルスの克服に向けた対策費が膨らみ、一般会計総額は20年度当初予算に比べ3.8%増の106兆6097億円となりました。当初予算段階では9年連続で過去最大を更新し、社会保障費や防衛費も増加し、歳出拡大と税収減で歳入の4割を借金に依存する構図となりました。

 来年度予算案は当初予算ベースで、一般会計総額が3年連続で100兆円を突破し、歳入面では税収が9.5%減の57兆4480億円にとどまるため、新規国債の発行額は33.9%増の43兆5970億円に達し、14年度以来7年ぶりに40兆円を超えました。
 歳出面では国会の議決がなくても政府の判断で新型コロナウイルス対策に使用できる予備費を5兆円計上しました。保健所の体制整備や医療機器の国内生産能力増強といった感染拡大防止の費用も確保しました。

 新型コロナウイルス感染症収束後の経済成長につなげるため、官民のデジタル化や脱炭素社会の実現に向けた予算も盛り込みました。二酸化炭素排出削減に取り組む企業に対して、今後3年間で1兆円規模の低利融資を行う制度を創設し、政府の情報システム関係予算は2986億円を一括計上しました。

 最大の歳出項目である社会保障費は0.3%増の35兆8421億円で、高齢化に伴う社会保障費の自然増加額は、本来見込まれる4800億円から3500億円に抑制しました。

 防衛費は、デジタル庁などへの振り替え分を除くと前年度比微増の5兆3235億円と過去最大で、宇宙やサイバーなどの新領域に対応するための経費が膨らみました。
国債の利払いや償還に充てる国債費は、債務残高の増加に伴い1.7%増の23兆7588億円に達しました。

 来年度に自治体に配る地方交付税は、配分額ベースで17兆4千億円とするとのことで、新型コロナウイルス感染拡大の影響で厳しさを増す地方財政に配慮し、3年連続の増額となりました。
 来年度の地方税収は、今年度当初予算の43兆5千億円から大幅に落ち込み、39兆円台となる見通しで、交付税でも補えない歳入の穴を埋めるため自治体が発行する赤字地方債「臨時財政対策債」は、大幅に増え、今年度当初の2倍以上の約6兆8千億円になるとのことであります。

 そして当村は、国の来年度の予算等も加味しなければなりませんが、先月に令和3年度予算編成会議を開催しました。昨年4月からの「生坂村第6次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めています村政運営に加え、「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」を念頭におきまして、引き続き様々な課題解決に向けて、職員も知恵を出し創意工夫をして、真に必要とされる事業へ限られた財源を効果的に配分しなければと考えているところでございます。
 また、引き続き経費の節減と合理化に努めながら、村民の皆様のニーズに応えられる施策の推進を図り、将来の見通しを充分考慮した有効で効果的な予算配分に努めてまいります。


 それでは、昨年を振り返り、4つの重点事業などについて申し上げます。
 最初に、「子育て支援事業」としましては、3歳児以上と児童・生徒の給食費の無料化を継続し、保育園、小・中学校では、エアコン・ファンヒーター等の更新、照明のLED化など施設・楽器・遊具等の更新や維持管理、新学習指導要領の対応などを行い、健やかに産み育む子育て支援金、18歳までの村単福祉医療費の無料化も継続したことにより、保護者の子育てと教育の環境を整えてまいりました。

 子ども・子育て支援業務として、昨年度新たに策定しました「第2期子ども・子育て支援事業計画」に基づき、新生児から18歳までの全ての子どもと親や家族、そして子育ての協力者となる地域住民を対象に、子支援・親支援・地域支援といった総合的な子育て支援を推進してきました。

 また、村の子育てに関する情報が、いつでも入手することができるよう、スマホ向け子育て支援アプリ「いくっ子ナビ」を導入し、村の子育てに関する行事や情報を随時発信し、子育て世代により便利に活用してもらうとともに、複雑な予防接種のスケジュール管理や健康管理の記録など育児のサポート機能としても利用してもらっております。

 児童館・生涯学習施設「たんぽぽ」では、エアコンの更新、床の改修を行い、学習支援員、放課後児童支援員、司書等を配置し、B&G海洋センターでは、スポーツ振興と地域コミュニティの場として、両施設で「放課後児童クラブ」「のびのびスクール」「地域未来塾」などで学力・運動力の向上を図ってまいりました。
 昨年11月には、GIGAスクール構想に対応した、タブレット端末が児童生徒全員に配布され、小・中学校の高速大容量の校内LAN整備も完了しましたので、今年はオンライン授業などで大いに活用してもらうように進めてまいります。

 これらの取り組みによりまして、生坂村で結婚、出産、育児、教育が安心に一貫して受けられますように、出産祝金の拡充、燃えるごみ専用袋の交付と、今までの結婚祝金・入学祝金・奨学金貸付制度などにより、安心して健やかに産み育てられ、次代を担う子ども達が個性豊かに育まれる環境づくりと教育の充実強化に努めてまいりました。


 次に「福祉の村づくり事業」では、第7期介護保険事業において、介護予防普及啓発事業、高齢者の低栄養防止・重症化予防事業等の「介護予防・日常生活支援総合事業」、元気塾・生坂おとこ塾等の「一般介護予防事業」、認知症初期集中支援、認知症サポーター養成講座の開催等の「包括的支援事業」などの対応をしておりますが、施設利用者の大幅増により介護給付費が増えている状況は続いております。よって、今年4月からの第8期の介護保険料は大幅な値上げをお願いすることになりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

 国民健康保険は制度改正により、都道府県が財政運営の責任主体となりましたが、今年度も保険税については現在と変更なく運営をしてまいりました。
しかし、高齢化とともに医療費、介護サービス費が年々増加する傾向ですので、特定健診・特定保健指導の受診及び健康維持の啓発を強化し、保健師や管理栄養士によります個別面談での結果返却及び継続した個別・集団支援による生活習慣病の発症予防と、生活支援コーディネーターが介護予防事業等のサービスと相談支援体制の強化を図ってまいりました。

 高齢者生活福祉センター「ふれあいの里」の増室により、高齢化や高齢者のみの世帯の増加に対応し、介護認定を受けた方も、安心してデイサービス、ホームヘルプサービスなどを利用しながら住み慣れた生坂村で安心して住み続けられるように支援してまいりました。

 また、「地域支え合い推進会議」では、生活援助サービスの重要課題を解決するため、生坂村有償援助サービス「もりびと」の稼働により、「住民相互の支え合いによる地域づくり」を進めてまいりました。

 そして、村民の皆様には健康管理の意識を高めていただき、健康維持や介護予防に努めて健康寿命を伸ばしていただくことなど、健康な暮らしの継続と福祉の充実による、高齢者の生活の安定に取り組んでまいりました。


 次に「産業振興事業」としまして、道の駅「いくさかの郷」は、春にワラビ、タラの芽などの山菜と竹の子の「ハチク」、秋には特産の193カラットのブドウの販売でとても賑わいました。
農林水産物生産者組合の皆さんも180組ほどになっており、今年度も、県の元気づくり支援金を活用してパイプハウスを設置し、野菜等の出荷をしていただいております。

 また現在、当村の豊かな自然や風土等の観光資源を生かした取組や情報発信等に努めるとともに、特産品の開発、多様な地域の素材を活用した6次産業化の推進等の農業振興を実践して、道の駅「いくさかの郷」を核とした地域振興策を図り、農産物の販売額の増加や人材育成、さらには新規就農者の定住につなげることを目指し、「山村活性化対策事業」に取り組んできました。
 その事業で発行しました193クーポン等の成果により、販売額が前年対比2倍以上の月もあり、順調に運営しているところでございます。

 かあさん家は、新型コロナウイルス感染防止策により、席数を減らした食堂の売り上げは減少して厳しいですが、灰焼きおやき、おまんじゅう、かあさん豆腐などの加工品の販売は、売上増と雇用も増え順調に推移しているところでございます。

 「県営中山間総合整備事業」は、宇留賀才光寺工区の用水路工事が完成し、下生野工区の農業用用排水施設が測量・設計中であり、上生坂原工区の農業用用排水施設が工事中、小舟工区の農道整備事業及び農業集落道整備事業の設計が終了し、工事を発注する予定であり、下生坂工区の農業集落道整備事業が設計中、大日向北平工区の農業用用排水施設が工事中、宇留賀会工区の圃場整備事業が設計中の状況でございます。

 商工振興では、プレミアム率50%と発行枚数も2.5倍にアップしました「いくさかマル得商品券スーパープレミアム」の発行補助を行い、拡充しました個人住宅リフォーム補助、生坂村店舗整備促進事業補助金等も実施して、商工業者の育成を行ってまいりました。

 主要地方道大町麻績インター千曲線の山清路バイパス工事(山清路大橋)は先月13日に開通し、緊急車両が通行できるなど、安全な通行により安心な生活が確保されたと思っております。
 引き続き松本建設事務所で、旧道の傷んだ路盤の舗装や生坂橋、公園橋の修復、危険個所への侵入防止柵の設置工事を行っていただく予定であります。
当村としましても、以前より設置されていました「信濃十名勝 山清路」の縦型看板と隣接した「山清路伝説」の看板を観光振興策として補修しました。
今後、案内マップの作製も予定しており、金戸山百体観音、山清路の郷資料館、開通した山清路大橋も合わせて、歴史ある「山清路」一帯を観光名所として、観光振興を図ってまいります。

 ホームタウンになっています松本山雅FCとの企画は、前年通りには実施できませんでしたが、それでも教育委員会では、元気づくり支援金を活用して、11月23日には、新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、「2020イクラン!!松本山雅FC」が、3km、10kmの3種目のコースにして、村内外から100名ほどの参加により開催できましたし、11月29日にはホームタウンデーとして、山雅カレーを包んだ緑のおまんじゅうと竹っこスティックおやきを販売させていただきました。
 また、松本山雅フィジカルトレーニング、保育園での山雅サッカー教室などを行っていただき、「行ってみよう!YAMAGAのホームタウン!」生坂篇を作成してユーチューブで流していただくなど、生坂村の発信や活性化に結びついたと感じております。

 以上の農業、商工業、観光の振興、6次産業化等によります「産業振興事業」で当村の経済の活性化を目指してまいりました。

 次ぎに「地域活性化対策等事業」としましては、人口減少・少子高齢化の抑制対策の移住・定住促進支援として、道の駅「いくさかの郷」の向かいの「石原団地」に、引き続き若者定住促進住宅を2棟建設しまして、既に村外からの子どもさんがいます2世帯の入居が決まりましたし、
 また、中学生以下の子供さんがいる世帯への住宅新築、リフォーム補助の上限を拡充し、生坂村移住定住及び空き家対策事業補助金を、空き家バンク制度を利用しての移住者や老朽空き家の所有者に空き家の改修や解体費用などを補助していますが、昨年は地方回帰の流れから、12月定例議会で補正を組むなど補助金をご利用いただき、移住者が増えている状況でございます。

 昨今、全国各地で甚大な災害発生が常態化している中、生坂村で初めて、9名の方が防災士になっていただきましたし、避難所4箇所にWi-Fi環境が整備できましたので、今年も引き続き防災士の養成をしていくことと、避難所のWi-Fi環境の整備を進めてまいります。
 また、ICNの自主放送では、Lアラートの防災情報を字幕スーパーとして緊急放送ができ、気象情報システムとの連携によりタイムリーに村内3箇所の雨量等が把握できるように文字放送システムの整備を行いました。

 そして、有事の際の生坂村消防団の対応を強化するために、出動率が7割を超える消防団員に対し、村内で使える商品券「生坂村消防団応援商品券」2万円分を進呈し、団員の出動率の向上に取り組み、地域防災力の強化と防災・減災対策により「災害に強い村づくり」を進めてまいりました。

 これらの事業によります安全安心な生活の確保及び人口減少対策、地域・村の活性化に努めてまいりました。

 以上の4つの重点事業をそれぞれに実施することで、それによります相乗効果を引き出し、生坂村の課題解決や方向付けをしてまいりたいと考えているところでございます。
 
 また、平成23年度から9回目になります「農業懇談会」ですが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、南部交流センター、村民会館、宇留賀公民館の南部・中部・北部3箇所の比較的大きな会場において開催する予定でございます。
日時は、1月12日(火)、21日(木)、29日(金)の午後2時と午後7時の2回行うように計画しております。

 今年度も、地域農業の現状、県営中山間総合整備事業の進捗状況、道の駅いくさかの郷への農林水産物の販売・栽培・出荷のお願いなどについて説明をさせていただき、村民の皆様からご意見・ご要望をお聞きし、人・農地プランに反映したいと考えております。

 そして、自助・共助・公助を基本とし、村民の皆様と行政が対等な関係と信頼関係で結ばれ、さらなる協働による村づくりを推進するための「絆づくり支援金」は、選定の結果、7事業、支援金額は1,498,000円になり、それぞれ協働による取組で、地区の歴史伝承、特産品づくり、産業振興、観光振興と多岐にわたり、各地区や団体で協働によります活動でさらに地域、村の元気を生み出す取組を行っていただいております。

 県の「地域発 元気づくり支援金」によります事業につきましては、村名申請の4件と団体申請2件の併せて6件に対してまして、申請事業全部と申請額満額の採択をいただき、15,377千円の支援金を交付していただけることになり、総事業費20,196千円で各種事業を実施してまいりました。

 しかし、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、計画通り事業ができない企画がありましたので、松本地域振興局に相談しながら事業を実施し、この元気づくり支援金事業で、村民の皆様が協働による事業を実施していただき、さらに地区、村の活性化、村民の皆様の生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村の元気と活気を発信していただいた思うところでございます。

 「男・女村活性化対策」は、村おこしで活躍していただいています「暮らしを楽しむセミナー」として、「おじさま倶楽部」は、「信州ひすいそば」と「野沢菜」を栽培し、やまなみ荘での手打ちそばの提供、どぶろく「腹の神」の醸造などに取り組んでいただきました。
 「女・人竹っこくらぶ」は、竹っこおやき、おいしん棒、竹っこ弁当などの製造販売、「こなもん工房」では、灰焼きおやきや石窯ピザを、それぞれいくさかの郷で定期的に販売されるなど、多岐に渡って活動していただきました。
 「お父さん頑張る会」は、今年度25年目に入り、引き続き農業公社の豆腐や味噌などの原料になります品質の良い大豆を1町歩ほど栽培されました。
また「お母さん頑張る会」や各地区の団体など大変多くの団体・グループの皆様が、村づくり、村の活性化、環境保全などのご活動をされているところで して、それぞれの立場でのご活動で、村政運営に参画されている割合は日本の自治体の中でトップクラスであり、心から感謝を申し上げる次第でございます。

 現在、当村で実施しています国の事業関係では、小立野築堤工事は、昨年の秋に完成しまして、続いて下生野地区の築堤工事の事業が着手されました。
国道19号山清路防災トンネル事業は、予定より工事が遅れており、トンネル掘削を24時間体制で行っており、生坂トンネル北側の沢の堰堤嵩上げ工事は、ほぼ完成であり、木村の法面整備は、測量設計が遅れている状況とのことでございます。

 次に県の事業関係につきましては、地すべりが発生した大倉地区では、排水処理の地すべり対策事業の工事の効果が出てきており、今後村道を安定させるための工事を行ってまいります。中村団地の急傾斜地崩壊対策事業は、設計中であり、「道の駅 いくさかの郷」上部の桧沢につきましては、地質調査をしているところでございます。

 やまなみ莊の運営につきましては、毎月定例会を開催し、健全経営に向けて職員一丸になって頑張っているところですが、新型コロナウイルス感染症の影響で大幅な赤字になりそうであります。
 村民の皆様が集う憩いの場、観光・交流の中核施設として、また、就労の場として村には欠かせない施設でありますので、昨年から始めました灰焼きおやきの販売、テイクアウト、仕出し弁当などに力を入れておりますので、今年ももっとおやきの生産量を増やしいくことや、定期的に北海道標津町直送のホタテやイクラを使った海鮮丼フェアなど各種企画を開催して、健全運営に向けて頑張ってまいりますので、変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

 第6次総合計画の将来像は、「確かな暮らしを明日につなぎ 明るく 健やかに生きる村」であります。キャッチフレーズは、「新たな発想で 未来を創り出し 人と自然が輝く いくさか」でございます。
 村民の皆様には、生坂村に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切に、支え合い守り育てていこうという責任感を共有する中で、村民の英知を結集して、自信と希望を持って、安全で安心して暮らしていける生坂村であり続けるために、本年も村民の皆様のご理解とご協力の基、協働による村づくりの継続をお願いする次第でございます。
 結びに、生坂村の発展と村民の皆様のご健勝、ご多幸をご祈念し、本年も、変わらぬご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、村民の皆様にとりまして、幸せ多き年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
 令和3年元旦                          生坂村長  藤澤泰彦


▽ 毎日恒例の撮影は、雪が止んだ後、日岐上空からの風景を撮影しました。
日岐上空からの風景


議長の新年ご挨拶

2021年01月01日 | 生坂村の報告

あけましておめでとうございます。
 村議会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。

 昨年は新年早々から新型コロナウイルス感染症が中国武漢市
から発生したと報じられておりましたが、2月に入り日本ではダイヤモンドプリンセス号が横浜港に入港し、その乗客の中から新型コロナウイルス感染症患者の救急搬送や防護服を着用しての消毒作業が行われた光景はテレビなどで報道されました。
 3月には安倍首相は小・中学校・高校を春休みのあいだ、全国一斉に臨時休校とし、4月の入学式は縮少したり、その後の登校もコロナ対策をしながら、学年ごとに分かれて登校や時間を区切っての登校などの処置を取りながら通学をしておりましたが、子供達は家にいる時間が長くなり、家庭での過ごし方や、毎日の生活内容や小さな子供を抱える親は職場に行けないなどの問題が指摘され、対応の仕方なども苦慮されておりました。また大学生や専門学校に通う生徒は企業の閉鎖や縮小などでアルバイトが出来ず、アパート代の支払いにも困るなどであり、政府や地方自治体では補助金を出すことを決めましたし、非正規社員など弱い立場の人は、解雇され、生活が出来なくなっている状況が報道されておりました。これらの人達にも少しでも手助けになるよう政府は国民の生活を守るための「特別定額給付金」を1人10万円の支給がありました。
 一方家庭では1月頃から最初にマスクの品切れがおこり、続いて医療関係の資材や建築資材などが品薄状態となり、ほとんどを中国からの輸入に頼っていることが明るみになりました。 8月には第2波の感染症の波が起こり、10月中旬には第3波が起こっており、12月24日現在で全国の感染者は20万7千人を超えておりますし、死亡者数も3000人に達する勢いです。長野県でも1071人が感染し12人が亡くなったとの報道がありました。
 議会改革検討会では、人口減少・少子高齢化の進む環境から、本年4月に行われる議会議員の選挙が行なわれますが、過去4回は、選挙は行われませんでしたし、議員定数も10人から8人に減らしております。平成29年の改選では1名の欠員が出てしまいました。このことを重く受け止め、当議会はどんな対策をとれば議員に立候補してくれるのか。若者や女性議員のなり手がなぜ少ないか、どうすれば議員として立候補してもらえるのかなど、多くの時間をかけて協議を重ねてまいりました。
 平成29年は検討会を6回実施し、長崎県小値賀町議会へも視察、平成30年には信州大学から先生に加わっての10回の検討会実施、池田町との議員研修、山形県大倉村議会の視察の受け入れなどを行ってまいりました。
 平成31年1月には議員再選挙が行われ、1名が当選し現在8名の議員数となって活動をしております。
 令和2年は26回の検討会を行っておりますが、若い人が選挙に出やすい環境を作ることを目標とし、年齢50歳、もしくは55歳で、30万円に報酬を上げる為の検討会を重ねてきました。コロナ感染対策で三密を避けるため、村民の意見を聞く方法として50歳以下の人に無作為にアンケートを行うことなどを決め、190人に議員自ら配布を行い、自ら回収を行いました。アンケート結果では75%の方が賛成されましたが、議会に対するほかの意見も受けました。
 アンケート結果について、多くの村民から意見を聞くため、公聴会を開くことを全世帯にパンフレットを作成し配布しましたが、公述人になる方が現れず、議会から5名の方に公述人をお願いし議場にて実施しました。結果は、5名全員から賛成の意見をいただきました。公述人からは、ほかの意見として、議会の政策提言や住民との対話や説明の充実、行政への監視機能の充実など住民と近い議会を目指してほしいなどの意見がありました。
 9月にはこれまでのまとめた内容を県の議長会に相談をし、「提言書」としてまとめ、後日村長に提言しました。
 その後村長から特別職審議員会を開いていただき、提言書内容について諮問をされ審議をしていただき、付帯項目を付けて提言書に添った回答をいただきました。
 12月議会で発議を行い、全員賛成で議決されました。
議会では今後、この内容を、きめ細かく村民の皆さんに説明をすることを考えております。議会は村民のための議会を目指しております。この機会に若い人が率先して議員に出て頂くなどのご協力をお願いします。


 定例会議会活動では
3月議会は3月6日~3月17日の12日間で行われ、提出議案は事件案4件で主な内容は込地地区道路災害復旧工事で一昨年台風19号による災害の継続事業であり、8514万円が計上されております。その他条例案7件、令和2年度予算案8件では子育て支援事業では出産祝い金拡充などであり、産業振興では狩猟免許補助、地域活性化事業では消防団応援商品券などであり、ます。人事案1件は農業委員の任命で10人の任命を行っております。その他陳情1件では医師の養成定員を減らす政府の方針を見直すことを求める陳情があり、議員発議として意見書を提出としました。これらの提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決されました。また一般質問では7名が質問を行い、地域包括システムの課題や豪雨災害時のインフラ施設機能維持などについて質問を行いました。

 6月議会は6月10日~6月17日の8日間で行われ、提出議案は報告が8件、事件案では筑北保険衛生施設組合脱退に伴う規約の改正、条例の改正案6件、令和2年度補正予算2件では新型コロナウイルス感染症対策支援事業として住民の生活支援、
 特別定額給付金は全村民1人当たり10万円を支給。その他子育て世代への臨時特別給付金の支給で先決処分としました。
 人事案件2件では、固定資産評価委員及び教育委員の任命であり、陳情請願では、それぞれ1件あり、義務教育費国庫負担制度の堅持についてなどを議員発議として意見書を提出。これらの提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決されました。また一般質問ではコロナウイルス感染症対策のため、人数を4人に制限し、時間も短縮して行うこととしました。質疑内容では教育現場におけるICTの活用と今後の対応、新型コロナウイルス感染症予防対策などについて質問を行いました。

 9月議会は9月10日~9月17日の8日間で行われ、提出議案は報告が4件の主な内容は新型コロナウイルス感染拡大に伴う住民の生活支援としてマル得商品券プレミアムの拡充についてを先決処分としました。また令和元年度決算の認定1件、事件案1件、令和2年度補正予算3件であり、主な内容は福祉センター、簡易水道への繰り入れ補正です。陳情では3件であり、コロナ感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に伴う地方税財源の確保などについて、議員発議として意見書を提出。これらの提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決されました。また一般質問では6月議会と同様に、
 コロナ感染症対策のため、人数を3人に制限し、時間も短縮して行うこととしました。主な質疑内容は新型コロナウイルス感染拡大後のやまなみ荘の経営見直し、県道上生坂信濃松川停車場線の危険な立ち木の整備、高津屋森林公園の活用などについて質問を行ないました。

 12月議会は12月9日から12月17日の9日間で行われ、提出議案は条例案4件の主なものは議会議員、村長の選挙運動の公費負担に関するものであり、補正予算案8件では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が約8700万円の収入があり、支出ではコロナ対策として空気清浄機の購入や移住定住空き家対策、振興課では中山間地直接支払いや産地パワーアップ事業、道路の補修事業などであり、教育委員会では小立野乳房観音堂、下生野五社宮、上生坂日置神社、は村の指定文化財になっており、消防法の規定によって自動火災報知機の設置をするなどです。陳情2件では災害からの復旧・復興及び国土強靭化に向けた社会資本整備の促進を求める意見書と安心・安全の医療介護の実現と国民の命と健康を守るための陳情は議員発議として意見書を提出。議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例案は発議を提出。
 以上の提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決しました。
 また一般質問では9月議会と同様に、コロナウイルス感染症対策のため、人数を4人に制限し、時間も短縮して行うこととしました。主な質疑内容は山清路地域道路が村道に払下げによる観光利用などについて質問を行ないました。

 定例会以外の議員活動内容は消防委員会、国民健康保険運営協議会など23項目の委員会に入り、他の委員の皆さんと一緒に協議を行っております。広域や一部事務組合では松本広域連合議会、松塩筑木曽老人福祉施設組合、安曇野松筑広域環境施設組合、穂高広域施設組合、などであり、そのほかに大町ダム再編事業促進期成同盟会、松本地域正副議長会、東筑摩郡議会議員大会、国道19号(生坂・大町・長野間)整備促進期成同盟会、池坂やまびこ会、東筑摩郡議会議員交流会、国や県への陳情、そのほかについても卒業式や入学式、各種イベントへの参加やボランティアに参加をし、活動を行っております。
 昨年は新型コロナウイルス感染症、7月の豪雨災害、8月の過去に記録に無い猛暑が続いた一年でしたが、新しい年を迎えたことで、良い年であることを願うと共に新しい年が皆様にとって健康で幸せな、笑顔で過ごせる年となりますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

 令和3年元旦                      生坂村議会議長  平 田 勝 章