7月15日(月)、雨曇り。
今日は二組のご来客がありました。
午前中は、京都の金属加工会社のお二人。
この会社は2年前にも訪問があって「アルミで駒を作りたい」とのことでしたので、文字の一つとして巻菱湖の字母紙をお渡ししていました。
今回は、やっと出来上って「それを見て欲しい」と言うことで、拝見したのは立派な桐箱にセットされたアルミ製の将棋盤、駒台、そして駒のセット。それを見て、何か意見が欲しいということでした。
アルミの駒については、もともと否定的な見方を持っていたのですが、会社をあげてのチャレンジと言うことで、それは横に置いて、私なりの意見を幾つか申し上げました。
その詳細については割愛しますが、制作した金属会社としては技術面で何らかの刺激と言いますか、申しあげたことが参考になれば幸いです。
午後は水無瀬神宮のある島本町からのお二人。
今度の12月1日に予定されている「水無瀬駒見学会」の打ち合わせと、水無瀬駒関連の四方山話。結構深みのあると言いますか、かなり突っ込んだ話にもなって、時間が経つのが早く快い何時間ではありました。
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私もツゲ以外の駒には、全く否定的であります。
ましてや今回は、駒の形を借り物として、制作したに過ぎないことだとの認識です。
文字は彫りでした。「これはどのようにして彫ったのですか?」と質問もしましたが、駒としての価値は横に置いての質問でした。
金属で彫駒ならヤゲンの加工プログラム困難、彫埋でもし漆使用なら目的とは異なる、勿論盛り上げでも同じでしょう。
また、金属会社としてこれをツゲ駒に変えてナニナニしようという思いは、この会社にはないと思います。このあいだ来られた方の一人は、京都の将棋連盟支部の役員で、子供将棋教室もされていて、将棋の文化に対してもよく理解されているように思うのです。
>追記... への返信
興味深く読ませていただきました。
どこまで、つげ駒、カヤ盤に迫れるかであれば、
相当な技術蓄積になると思います。
私も特注でレンズの鏡筒やラジコンのエンジンの
試作をしたことがありますが、アルミの種類や染め(アノダイズ処理)の技術は相当なもので、本気で
弾力や比重を合わせれば、見た目も指し味も相当迫れるのではないかと思います。
また、心地よい指し味とは何かまで迫れれば、初心者には、本物よりも気軽に使える盤駒が出来るかもしれません。
将来宇宙で将棋を指すときなどは、アルミ製が安全かもしれません。
楽しみですね。
とにかく、会社が持つ技術で、アルミ製の駒や将棋の道具を作ってみようと、考えただけだと思います。
よって、シャカリキに否定的な意見は横に置いておいて、経過を見ようと思うわけです。
しかし、世間に受け入れられる受け入れられない、売れる売れないは、さておき、会社として制作したいとの意気込みを感じましたし、会社としての経験をすることは何かの肥やしになるだろうと、協力することにしました。
何故全てアルミなのか、切削し易いからでしょう。冷たい金属の棋具なんて全く使う気にもならない、所詮話題性をアピールしたい程度にしか分からない。
その会社さん、このコメント参考にして徒労に終わるであろう試作費省く方がベターでしょう。
万博には、以前から1回も行ったことがありません。
万博は偽物だらけだと思っています。
前回で本物は「月の石」だけだった。
何故なら、本物なら、その後もズーっと残されるわけですが、偽物なので会期が終ればすべて取りことで、それが証明されているわけです。
ましてや今度の万博は、単にお金を無駄にかけているだけ。大阪府もおかしいし、政府もおかしなことを奨励しているという見方しかありません。
金属会社の件は、会社の技術で、どれだけのモノが作れるかというチャレンジなのでした。
それに対しての私の感想とアドバイスは、それまでの金属加工会社が持つ金属加工としての常識と言いますか、固定観念を超えた意見として聞いていただきました。
そういう意味では、何らかの役に立つものかもしれません。