陽ざしはまさに春。
風さえなければベンチに腰掛けて日向ぼこもいい。
町に出て、映画や喫茶店もいい。
一年前、とつぜん居なくなったミミコが今朝戻ってきた!
(天災と家出猫は忘れたころにやってくる)
仕草がおっとりしていて、毛並みもきれいなので
どこかで飼われているにちがいない。
ふと、想いだして会いにきたのだろうか・・・・
急ぎ缶詰を開けてやるが
すこしもガツガツした様子がない。
庭の石の上で盛んに
シャムがノンにアタックしている。
そう、恋の季節なのだ。
なのに、
不妊手術をしてあるノンにはなんとも迷惑なことらしく
ときどき、振りかえっては威嚇している。
「昼間からなんと!まあ!」
お固い人たちは眉をしかめるが、恋には昼も夜もないのです。
めずらしくアサリのいいのが買えたので
スパゲッチ・ボンゴレを作る。
ぼくにとって料理をすることは気分転換、ストレス解消になる。
(こう見えても人並みにストレスは溜まるのです)
雲のごとしソファーの上の春ショール