11日の大地震以来
すっかり姿を消していた屋敷猫たちが
昨日からまた庭に戻ってきた。
人間よりも地べたに近くいるので
よほど怖かったにちがいない。
家の中の姫たちでさえ、今も余震がくると
身をこわばらせて逃げる用意。
久しぶりに鴨南蛮を食べにでかける。
帰りはすこし遠回りして農産物直売所に寄るが
会う人ごとに原発事故のはなし。
青菜類ばかりがたくさん売れ残り
やっぱりだれも汚染が心配。
菜の花を一把買い
蕾のところはコップに挿し
あとは茹でて御浸しでたべる。
世界一贅沢な日本、
若者に欲しいものを訊ねると
「べつにィ・・・・」 という言葉が返ってくる。
蛇口をひねれば溢れるばかりの水がでて
スイッチを入れれば部屋中に明かりがともり
そこには何ら疑問もなく、あたりまえの日常。
「水を飲むときは井戸を掘った人のことを思え」
中国の古くからの教え。
大災害を教訓に、今まさに私たちはこれらの教えに
心を傾けるときではないだろうか・・・・
降りかけて務め忘れし春の雨