ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

女神

2006-08-23 11:18:47 | 日記・エッセイ・コラム

虞美人・楊貴妃・王昭君・西施、中国四大美人である。女性の美貌は君子の魂を骨抜きにし、ときには国を滅ぼす事もある。女性とは究極の美であり、山紫水明、花鳥風月の美しさもこれに適うものではない。「この世に女性がいなかったら私は画家にはならなかった」と言ったのはルノアール。今も昔も多くの芸術家や文人たちが、その神秘さと魔性の虜になっている。                                           ところで、僕の手帳の間には一枚の美人の写真が収まっている。27・8歳の美しい女性・・・・33歳で亡くなった母の写真である。いつも手帳の間に入っている。この写真の女性を何処かの町で見かけたら、僕はきっと後を付け回すだろう。彼女はそれが息子とは知る由もないから、ストーカーとして通報されてしまうかも・・・・。

  Part 2                                               炬燵の上で6歳のナオちゃんが踊る。ベリーダンスのように腰をくねらせて踊る。それをじっと見つめていた6歳のサトシ、突然両手を広げて叫んだ。「ナオちゃん 結婚したい!」 さあこれが肝心である。キレイとかステキとかスキとか言うのではなく結婚したい。つまり抱きしめたい、自分のものにしたいという所有欲を、6歳の男の子に抱かせてしまう女の子の凄さである。これが神から授けられた「美」の芽生えである。

     Part 3                                               小学2年生の時、クラスの子に初恋した。成績一番のやせっぽち。でも話をしたことはない。眼が合っただけで恥ずかしく、僕のプラトニックであった。ところが僕と並んで座っているさっちゃんのお尻が気になって仕方ない。そっと手を伸ばすとすぐ先生に言いつけられる。それでも挫けずに手を伸ばす。ある日 「さっちゃん、構わないから触らせちゃいな、その内やっちゃんも飽きてくるから」 と先生の粋な計らい。以来クラス替えになるまでずっとさっちゃんのお尻を堪能することができた。何かの都合で右手が空かないときなどは、さっちゃんの方からそっとお尻を寄せてくることもあった。もんぺを透して手のひらに残るふくよかなぬくもり。それらの感触が今、ルノアールの裸婦たちに向けられている。


寒蝉

2006-08-22 21:12:13 | 日記・エッセイ・コラム

またぎっくり腰が起きる。どうやらこれは癖になるらしい。今日のRCの例会は欠席。昨日は法人会研修会が鬼怒川温泉であったが、そちらも欠席した。李白や兼好法師のような生き方をうらやましいとは思っても、周囲との関わりを断ち切ってしまう勇気はまだ僕にはない。自分の本意とは異なる団体や組織等に、日常の延長として関わってしまっている。それでもこの頃は不義理を承知の上で、少しづつそれらのしがらみから遠ざかるように心がけている。

 身をしぼり泣く八月の碑よ蝉よ   寒蝉の遠ざかり鳴く川向こう                                                                   


残暑

2006-08-19 15:38:37 | 日記・エッセイ・コラム

猛暑がつづく。なんども冷蔵庫を覗いてしまう。                         地元町文化協会の役員会に出席する。内容は秋の芸術祭と研修旅行の件。いつものことであるが新しい意見が出ない。マンネリの闇にはまり込んでいることに気づいていないのだ。                                                 昨日の女子バレーは凄かった。新生柳本ジャパンがキューバを相手にストレート勝ち。僕は女子バレーのファン、テレビに向かって声を嗄らしている。たしかにチームの雰囲気が変わった。スターを出すのではなく皆で仕事する・・・チームワークが新たに整ったように思う。今夜は韓国との対戦。わくわくする。

     まなうらをアゲハの軌跡空の藍


2006-08-18 16:14:44 | 日記・エッセイ・コラム

台風10号により九州地方がまた被害に遭っている。7号の後始末もならないうちに・・・・・・なんとかならないものだろうか。南方の洋上で赤ちゃん台風の内に大人しくさせてしまう方法はないものだろうか。                                       童謡から歌謡曲まで日本には雨の詩がたくさんある。雨は日本の美しい景色の一つである。しかし度が過ぎるのは困る。                                 蕪村の句に絵画的でこんな美しい雨の一句がある。                                              『五月雨や大河を前に家二軒』                                          そして芭蕉にも美しい句がある。『象潟や雨に西施がねぶの花』                雨は人の心を和ませてくれたのに、この頃はまるで恨みでもあるかのように人に襲いかかる。


百日勤行

2006-08-18 00:06:12 | 日記・エッセイ・コラム

仏教の世界には幾つもの修行のやり方があるが、その一つを見習って「百日勤行」に挑んだ。ちょっと大げさであるが、百日間、毎日ブログに書き込むという約束を自分自身に科した。ものぐさな僕にとっては、途中何度か負担に思うこともあったが、自分への鍛錬として、更には読んでくれている人がいるということに思いを寄せることで、なんとか成就することができた。感謝です。

     たれか呼ぶ銀河の渦の彼方から