前回,唐招提寺を訪れたのは6年ほど前でした。
まだ金堂が解体修理工事の真最中で,
ブルーシートに覆われたなか,
とてつもなく緻密に大工事が行われていた記憶があります。
今回すっかり改修が終わった金堂を見て,
1300年前の建物の古さがそのまま残っていることにびっくりです。
10年の年月をかけて改修されたとのことですが,
できる限り元の材料を使って工事が行われたようです。
現存する最大の天平建築,国宝でもあり,その古さを損なわず,
今後1000年維持できるように修理が行われたのだそうです。
写真上(6/12)はその金堂,
左右シンメトリーのどっしりと美しい姿と屋根に飾られた鴟尾が印象的です。
写真下は大講堂,760年ごろに平城京より移築された
これも天平の時代の建物です。
写真中は鑑真和上御廟の一角,
樹木の下一面の苔が木漏れ日を受け,輝いていました。
古いお寺には苔が似合います。
天平の甍に映る青葉かな