続いての拝観は瑞峯院,キリシタン大名として知られる大友宗麟が
自らの菩提寺として創建したお寺だそうです。
ここも方丈(本堂)を囲み,独坐庭など枯山水の庭園が3方に配されています。
どれも名庭といわれるもののようですが,近年に造られたもだそうです。
閑眠庭は,7つの石を横3つ,縦4つとクロスに配し,
キリシタン大名の寺にちなんで,
これを十字架に見立てたという話が頭に残りました。
写真上は方丈の茶室の入り口の柱に飾られていた素敵な生け花,
美容柳の花が主材として使われています。
美容柳を生け花に使うなどとても斬新に思えました。
続いて大徳寺の塔頭寺院の中で,最も知られた存在の大仙院,
古くから多くの名僧を輩出しており,タクワンを最初に作ったことで有名な
沢庵和尚も大仙院の僧侶で,宮本武蔵に剣道の極意をここで教えたとされています。
大仙院も見所は庭園です。
方丈の東北側,石山から滝となり流れ落ちた水が堰をくぐり東面で大河となり,
ゆっくり流れます。そして,方丈の南面の大海に合流します。
この水の流れを岩や石そして白砂で表現したまるで山水画を見るような
枯山水の庭園がやはり最大の見ものです。
途中,船や亀の形をした自然石まで配され,笑いを誘います。
竜安寺の石庭と並んで,枯山水の頂点といわれる名庭のようです。
この枯山水は近年のものではなく室町時代の作です。
大仙院には庭のほかに,書や画など多くの文化財が見られましたが,
残念ながら,ここは他の塔頭と違って,拝観場所は撮影禁止です。
そんなわけで写真は写真OKの大仙院の外回り玄関付近,
寺の建物の雰囲気が伝わると思います。
そして下は玄関横に咲いていた菩提樹,
菩提樹の横には山法師と沙羅が植えられていました。
これらの樹,仏教にゆかりの樹なのでしょうか,お寺によく植えられています。
山門に菩提樹の花の盛りかな