行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

露草(つゆくさ)

2011-09-11 20:29:29 | 花,植物
露草,小さい頃からとてもなじみの深い草の花です。
古い万葉の時代から,いまもなお野の隅,道端など多くの場所に,
鮮やかな青色の2弁の花を咲かせ続けています。
日本人に最もなじみ深い草の花の一つです。


6月下旬から花は見られますが,露草の名が示すように,
初秋の花であり,初秋の季語でもあります。
それにしてもこの草
すてきな青色をもち,きれいな葉の形をしています。


いくつか露草の花を撮っているうちに,
すっと竹の葉のように葉先の伸びた葉と,
丸形の葉,2種類の葉があることに気がつきました。
花はほとんど同じに思えます。
葉の丸いほう,マルバツユクサと呼ばれるものでしょうか。


ツユクサ科ツユクサ属の一年生草本,
先に青色の2弁花と書きましたが,
この青色の2弁の花の下に白の花びらが1つあり,
実際は花びらが計3枚となります。
雄蕊は花糸の短いものが3本,長いものが2本,
その中間が1本と花糸の長さを変えて計6本になります。
雌蕊は長い方の雄蕊とほぼ同じ長さになっています。
このように蕊の長さにバラエティがあるのは,
いろんな大きさの昆虫に受粉させるための工夫なのでしょうか。




茎に節を持ち,ここから根を出し増えることもできるようです。
また草陰,潅木の下など日当たりの悪い条件下では,
茎を伸ばし,花を日のあたるところ,昆虫に目立つところに咲かせます。
このようにいろいろな子孫繁栄の仕掛けを持っているツユクサです。

露草の立ち上がり咲く石の陰

コメント
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