日本全国の日当たりのよい原野などによく見られるというクサギ(臭木),
8月の下旬から9月,多摩丘陵の野を歩いてみると,
クサギの花があちらこちらに確認できます。
クマツヅラ科の落葉小高木,3,4mほどの木に
蕾,花がたくさん付いています。
クサギの名はその名のとおり,
葉をもむと独特の臭気を発するからのようですが,
花は百合に似た芳香を発します。
花びらは萼から突き出て咲き,
雄蕊,雌蕊はその花びらからさらに突き出て咲きます。
萼の紅色,白色の花,そして長い蘂,
近くで見るとどれも美しく感じます。
秋にできる果実も青色の金属光沢,
蘂の紅色とコントラストをなしてこれまたきれいです。
7月中ごろ撮ったボタンクサギ(牡丹臭木)です。
花はとてもよいにおいがしていましたが,
同じくクマツヅラ科,クサギの仲間ですので,
やはり葉は臭いとのことです。
山緑に白き班点花臭木