行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

11月のナガサキアゲハ

2015-11-12 20:00:00 | 昆虫
まさしく小春日和の11月4日、
遅い稲刈りが終わった田んぼに
大きな黒い揚羽蝶がゆったりと吸水していました。


これはと思い、
田んぼの畦に下りて見ると
蝶が吸水を繰り返しながら近づいて来てくれました。


カラスアゲハあるいはクロアゲハと思いましたが
尾状突起が見られません。
ナガサキアゲハです。
白い斑が見られませんのでオスの個体です。
以前、ナガサキアゲハのメスは写したことがありますが
オスは初撮り、しかも、至近距離で撮れました。
思わず力が入ります。


10月半ば過ぎから、
アゲハの仲間は見かけなくなっていましたので、
11月になってアゲハチョウ、
しかも南方系のナガサキアゲハが見られるとは驚きです。


翅に傷みも少なく、
最近に羽化したと思えます。
普通、揚羽蝶の幼虫は昼の時間が短くなってくると越冬蛹となり、
翌年の春に羽化する仕組みになっているのだそうです。
このナガサキアゲハ、
なんらかの理由で越冬蛹にならずに羽化してしまったようです。


ナガサキアゲハは南方系の蝶、
この蝶も温暖化にともない分布域を広げ、
21世紀になり、関東地方でも見られるようになったそうです。
コメント
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