行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ノササゲ、トキリマメ、タンキリマメの果実、種子

2019-11-22 20:00:04 | 花,植物
11月の中旬、
ノササゲの紫の鞘果が裂けて、青い種子が顔を出していました。
そして、トキリマメ、
こちらは赤色の鞘果が裂けて、黒い種子が顔を出していました。
どちらも鮮やかです。


ノササゲ(野大角豆)。
山地の林縁などの藪地に生えるマメ科のつる性多年草です。
花は黄色ですが、秋に熟した果実は鮮やかな紫色、
そして、裂けた果実からはこれまた美しい青色の種子が顔を出しています。


何年か前、この果実を最初に見たときには、
野の草にこんな美しい果実ができることに感激でした。
今年は大雨があったせいか、
なかなかお目にかかりませんでしたが
11月17日、竹林の手前の藪に姿形のよい果実、種子を写しました。


周囲にいくつかのノササゲがありましたが
実が付いていたのはこの草だけ、
花がすべてが実になるわけではないようです。
葉は3小葉の複葉、果実一つに3〜5個の種子が入ります。


マメ科タンキリマメ属トキリマメ、
この草も花は黄色ですが、果実は熟するときれいな赤色、
果実が裂けると黒い種子が現れます。
同じく、つる性の多年草です。
ことしはトキリマメの果実も見ないなと思っていたら、
山の散歩道にたくさんの果実をつけた蔓がぶら下がっていました(11/14)。


葉は3小葉の複葉で小葉の葉先が尖ります。
果実一つに入る種子は2個、
そのことも含め、果実、種子の色形は同属のタンキリマメとそっくりです。


参考に10月の静岡菊川でたまたま見つけたタンキリマメ。
果実が少し小型に感じますが、
果実、種子の色形はトキリマメによく似ています。
葉が3小葉の複葉というところも同じですが
タンキリマメの葉先は尖らずに丸みを帯びます。
そして、葉に厚みがあり、葉の質感がずいぶん異なります。
コメント (2)
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