行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ

2018-08-21 20:00:53 | 昆虫
夏の散歩道のところどころで写したシジミチョウ、
ウラギンシジミ、ムラサキシジミそしてムラサキツバメ、
それほど珍しい蝶ではありませんが
シジミチョウとしては少し大きめ、
鮮やかな色を持つ蝶たちです。


ウラギンシジミ。
純白の翅裏面がきれいです。
白を銀、黄色を金と表現するのは動植物の名にはよくあること、
名の由来です。


今年の7月はとても暑い日が続きました。
太陽を避けるように草の葉裏に身を隠したウラギンシジミ、
近づいても、じっととまっていました。


この個体も翅裏の白色が新鮮、
成虫になって、そんなには時間が経っていないようです。
年数回の発生があるウラギンシジミ、
成虫で越冬する蝶の一つです。


ムラサキシジミ。
翅を広げると、鮮やかな青紫色が現れます。


なかなか翅を広げてくれないのですが
水辺のミゾソバの葉にとまり、
すぐに翅表の青紫色を見せてくれました。
何年か前、最初にこの青紫色を見たときには
その鮮やかさに驚きました。


ムラサキシジミ。
翅裏面は褐色の地にそれよりやや濃い褐色の斑紋、
表面に比べてギャツプを感じるほど地味です。


ムラサキツバメ。
ムラサキジミによく似ていますが、
一まわり大きく、尾状突起があるのが特徴です。
南方系、もともとは九州や四国でよく見られた蝶ですが、
分布をより寒冷な地方へと広げているようです。


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ゴイシシジミ

2018-08-20 20:00:16 | 昆虫
久しぶりにゴイシシジミが撮れました(8/3)。


水際のイネ科の草に逆さにとまるシジミチョウの姿、
ヤマトシジミかと通り過ぎようとしましたが
いや、ゴイシシジミ(碁石小灰蝶)のようです。
この2種、遠くからの見た目、大きさがほぼ一緒なのです。


その近くの草藪を探して見ると、
笹竹もあり、新鮮な美しいゴイシシジミがいました。


白色の地に明瞭な黒紋、
碁石を想定しての名です。


上とは異なる個体、
よく見ると碁石模様が微妙に違います。
この模様、犬のダルメシアンがそうであるように、
個体によって異なるようです。


幼虫は日本の全種の蝶の中で唯一の完全な肉食性、
メダケ・クマザサなどのタケ科植物につくアブラムシを捕食します。
成虫もアブラムシの分泌液を吸い生きています。
したがって、ゴイシシジミが存在するにはタケ科植物とアブラムシが必要不可欠、
このため、発生場所が限られ、なかなか見られないのです。


少し翅が傷んでいるゴイシシジミ。
産卵中のようです。
竹の葉裏についたアブラムシの集団の中に卵を生んでいます。


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キツネノカミソリとスジグロセセリ

2018-08-19 20:00:05 | 花と虫
8月上旬、
早くも、丘陵斜面の草原に
キツネノカミソリが群生して花をつけていました。


ヒガンバナ科キツネノカミソリ。
明るい林床や林縁などに自生する球根植物です。


早春、他の草が生えていないうちに葉を出して球根を太らせ、
他の草が生い茂る頃になると地上部は枯れ、一旦なくなります。
そして、8月、
突然、花茎を地上に伸ばし、先端に複数の花を咲かせます。


葉のないところに突然、花茎を伸ばし、
花を咲かせるところはヒガンバナとよく似ています。
しかし、花色は橙色で花弁が6枚、
真っ赤なたくさんの花弁のヒガンバナとは花の形が違います。
また、ヒガンバナより一か月以上早く花が咲きます。


狐の剃刀(キツネノカミソリ)というおもしろい名は、
春に出る細長い葉が剃刀にように見え、
葉が無い状態から花が突然咲く姿が
狐に化かされたように思えるということからつけられた説が有力のようです。


そのキツネノカミソリの咲いた草原にセセリチョウの姿。
スジグロチャバネセセリあるいはヘリグロチャバネセセリと思われます。
いずれにしても初めて写すセセリチョウ、
個体数もそんなに多くない種です。

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ミズタマソウ、ヌマトラノオ

2018-08-18 20:00:04 | 花,植物
今日は8月初旬の散歩道に写した小さな花、
ミズタマソウとヌマトラノオ、
珍しいものではありませんが、
そうかといってどこにでも生えている草でもないようです。


アカバナ科ミズタマソウ(水玉草)。
毛の生えた果実が水玉を思わせるのでこの名があります。


林縁や藪などの湿った木陰の草地に見られる多年草、
8月~9月、葉腋から花序を出し、
白い小さな花をつけます。


花弁が4枚あるように見えるのは
1枚の花弁が2つに裂けているため、実際の花弁は2枚。
花を写すのに懸命で葉まで気がまわりませんでした。
この写真の葉は違う草のもの、ミズタマソウの葉ではありません。


上とは違う場所に見つけたミズタマソウ、
ミズタマソウの葉が少し写りました。
葉は長卵形で先が尖ります。


できはじめの果実、
果実には白い毛が密生します。


サクラソウ科オカトラノオ属ヌマトラノオ。
湿地など少し湿ったところに見られる生える多年草です。
同属のオカトラノオの花穂が垂れ下がるのに比べ、
ヌマトラノオの花穂は細く直立し、
一つひとつの花もより小型です。
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キンミズヒキ、ミソハギ、サワギキョウ

2018-08-17 20:00:29 | 花,植物
キンミズヒキ、ミソハギそしてサワギキョウ。
所属(科)、色は全く異なりますが、
ほぼ同じ場所に咲いていたので一緒にとりあげて見ました。
いずれもやや湿った場所に生え、夏に花をつける草です。


キンミズヒキ。
バラ科キンミズヒキ属の多年草です。
7月~9月、分枝した茎先に総状花序を作り、
小さな黄色の花をやや密につけます。


金水引(キンミズヒキ)の名は
細く伸びた黄色の花穂を金色のミズヒキにたとえたもの。
長い穂に赤色の小さな花をつけるミズヒキはタデ科です。


ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科の多年草です。
名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、
湿地を好み、溝に生えることから溝萩(ミゾハギ)とも呼ばれます。


また、盆花としてよく使われたので、
ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もあります。
写真上、シオカラトンボがちょうど花にとまりました。
これがウスバキトンボだったら語呂合わせになって面白かったのですが。
ウスバキトンボ、ショウリョウトンボ(精霊蜻蛉)とも呼ばれます。


サワギキョウ(沢桔梗)。
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草、
8月から9月頃、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に咲かせます。


他のキキョウ類とは花形が全く異なりますが
美しい山野草です。
有毒植物としても知られています。
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クサギとボタンクサギの花

2018-08-16 20:00:42 | 花,植物
7月下旬、
咲きはじめのクサギの花を写しました。
そして7月初旬に写した咲きはじめのボタンクサギ、
両者とも長い蕊が魅力的です。


シソ科クサギ。
山野の日当たりよい場所に自生する落葉小高木、
以前はクマツヅラ科でしたが新分類ではシソ科に組み込まれています。


7月下旬から8月上旬、
花の少ない、暑い盛りに、咲き始めます。


個人的な思いですが、盛りの頃は花が密集してうるさく感じるので、、
一つ二つと咲いた咲きはじめの頃が好きです。


その花をアップに。
花冠は5裂し、裂片は白色で長さ1.1〜1.3cmの広線形、
雄しべ4個と花柱は、花冠から大きくつき出ます。


萼は花が終わると濃紅色になり、
その中央に秋10月ごろ、
熟すと光沢のある藍色の果実がつきます。
その萼と果実の組み合わせの美しいクサギでもあります。


シソ科クサギ属ボタンクサギの咲きはじめの花。
こちらは観賞用に栽培される小低木、
盛りは淡紅紫色の小さな花が集まり、半球状となりますが、
一つ二つと咲いた咲きはじめはクサギに似ています。
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ひまわりと養蜂箱

2018-08-15 20:00:01 | 花,植物
7月下旬、
稲城南山にひまわり畑ができていました。


開発が進められている稲城南山、
山が削られ、毎年、秋遅くにはリュノウギクが咲いた谷地が埋められ、
いつの間に、平地ができていました。
そして、7月下旬、ヒマワリの花が一面に咲いていました。


なんでこんなところにひまわり畑と思ったら、
道沿いにたくさんの養蜂箱。
ひまわりの蜂蜜を採るのが目的のようです。


同日、里道にノカンンゾウの花、
やはり、里ではヤブカンゾウに一月近く遅れてノカンゾウが咲くようです。


この日は夜明けから朝のうちは天気が悪かったからでしょうか、
夜に開いて、昼間に閉じてしまうカラスウリの花、
すでに昼過ぎでしたが花が開いていました。
なかなか、夜出歩くことがなく、写せなかった花が撮れました。


並んで、少し閉じ始めたカラスウリの花。


ルドベキア・タカオ。
大型のひまわりの花は見ることが少なくなりましたが
同じ黄色のこの花はコンパクトで花数が多く、花期も長く、
花壇や庭の周囲などによく見ます。
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タマムシ、クワガタムシ、カブトムシ

2018-08-14 20:00:53 | 昆虫
厳しい暑さだった7月下旬、
多摩丘陵の林縁を散歩、
タマムシ、クワガタムシ、カブトムシを写しました。
こんな虫たちがまだ見つかります。


タマムシ、正確にはヤマトタマムシ、
産卵に来た雌でしようか、
ルリボシカミキリもいた伐採木に見つけました。


金属光沢の緑色、
胸部と翅に一対のこれも光沢のある赤帯が走り、
古くから、美しい外見を持つ昆虫の代表です。
目立ちすぎて狙われるのではと思いますが
キラキラ光り色が変化するものは天敵の鳥は苦手、
身を守る手段となるようです。


クヌギでしょうか樹の幹に見つけたヤマトタマムシ。
美しい金属色は構造色によるもの、
死後も色が変わらないので装飾品として利用されていました。
法隆寺宝物「玉虫厨子」はよく知られています。


どのようにも解釈ができ、はっきりとしないことを玉虫色というのは、
見る角度により色が変わるこの虫に因るものです。


クワガタムシ。
最も一般的なコクワガタのようですが
大あごも大きくて立派な雄です。


カブトムシ。
残念ながら角がある方(雄)ではありませんが
自然の中に久しぶりに見つけたカブトムシです。

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オナガサナエ、コサナエ

2018-08-13 20:00:27 | 昆虫
草のてっぺんにとまる小型のサナエトンボ、
逃げないので、至近距離でしっかりと撮れました(7/23)。
調べてみると、オナガサナエ♀です。
そして、5月に写したコサナエ、
小型のサナエトンボ2種を掲載。


オナガサナエ(尾長早苗)、
サナエトンボ科のトンボで日本特産種。
雄の尾部付属器が長く大きいのでこの名があります。その


雌の尾部の大きさは他のサナエトンボとあまり変わりませんが、
胸側部の黒条の形態をWEBの情報と照らし合わせ、
オナガサナエ♀と判断しました。


下あごが出ていると思ったら、
小さな虫を摂食しているところです。
5月下旬頃から9月下旬頃まで見られ、
羽化後は草むらや林縁などで摂食活動を行い、
成熟すると、河川中流域に現れ、
河原の石の上などに静止していることが多いようです。


逃げないのでマクロレンズですぐ近くから。
本種は警戒心が薄く、至近距離まで近づけるとの記載どおりです。
未熟期は複眼が褐色であるが、成熟すると澄んだ緑色に変わります。


5月中旬撮影コサナエ。
45mmほどの体長、サナエトンボの中では小型です。
これも日本固有の種、東日本に圧倒的に多く見られます。


これも胸側部の黒条の形からコサナエと判断しました。
雌の個体と思われます。
平地から丘陵地の水生植物の豊富な水田や湿地、用水路などに4~6月にかけて発生します。

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キマダラ3種

2018-08-12 20:00:35 | 昆虫
7月下旬に写した
キマダラカミキリとキマダラカメムシに
6月下旬に写したキマダラセセリをくわえて、
キマダラと名の付く虫3種を集めて見ました。


キマダラカミキリ。
茶褐色で、金黄色の微毛が生え、
ビロード状のまだら模様が見られるカミキリムシです。
キマダラミヤマカミキリとも呼ばれます。


飛んだり、動いたりするのに邪魔になるのではと
余計な心配をしてしまうほど長い触覚です。
触角が長いのは雄、中には体長の3倍ほどあるものもいるようです。


キマダラカメムシ。
黒褐色の地に黄色の小斑紋が散らばります。
キマダラというよりキボシの方が適切に感じられます。


台湾~東南アジア原産の帰化種。
近年急速に分布を広げている種、
樹の幹によく見ます。


キマダラカメムシの幼虫。
幼虫は赤い小斑紋が見られます。


キマダラセセリ。
翅の裏面は黄褐色と茶褐色のまだら模様、
表面は黄褐色と茶褐色の縞模様に見えます。


よく見られる普通種のセセリチョウ、、
希少種だったら人気になりそうな翅模様です。
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