行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

7月末~8月初旬の果実

2020-08-11 20:00:51 | 花,植物
今日は、7月下旬~8月初旬の散歩に写した「真夏の果実」を掲載。
今年は、新型コロナ感染の広がりで、
日本全国が「涙があふれる悲しい季節」、我慢の夏です。


春、桜の頃、
まだこのころはコロナウィルスも夏には勢いが衰えると楽観的な気持ちが勝っていましたが、
まさか、世界中でこんなにも広がってしまうとは。
真っ白な花を枝いっぱいに付けていたスモモの木に
ピンク色の果実がたくさん付いていました。


こちらは5月中頃でしょうか、
枝いっぱいに花をつけていたウメモドキの雌株に
青い果実がたくさんできていました。
そのの中に紅くなりはじめ、少し早熟個体がぽつぽつと混じる8月です。


ハナイカダ、葉脈に花をつける珍しい樹木。
4月中頃、山桜の花びらが散る中で見た花が果実となっていました。
雌雄異株の木、果実は雌株の葉脈につきます。
雌花は一つの葉に一つ、当然、果実も一つの葉に一つ、ぽつんと乗っています。
10月ごろ熟すとありますが、早くも黒色に熟しはじめているものがありました。


マユミの青い実にキバラヘリカメムシ。
ニシキギ科の果実に集まるカメムシです。
マユミの果実は秋になるとだんだんとピンク色になり、
熟すると裂け、中から赤い種子が現れます。


つい先日に思われる5月中ごろに、
薄紫色の小さな花をつけていたセンダンに青い実が付いていました。
この実、秋遅く熟して黄色となり、餌が少なくなりヒヨドリが啄む冬まで残ります。


今年はコロナ防と長梅雨で蓮の花を撮る機会がありませんでした。
8月になって、遅いとはわかっていましたが蓮池に寄って見ると、
花はほとんど終わり、果実がたくさん立ち並んでいます。
どの果実も向こう向き、
ほんとうは逆側から写せるとよかったのですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月初旬の野の花

2020-08-10 20:00:39 | 花,植物
7月は梅雨が明けず連日の雨、
8月になって梅雨が明けたと思ったら連日の厳しい暑さ、
それでも1日、2日はまだよかった、日中に外歩きができました。 


自然公園の山の登り口のあちらこちらに
小さなピンク色の花が咲いていました。
ハグロソウ、キツネノマゴ科の多年草です。
2弁の花がおもしろく、マクロレンズに交換して写して見ました。


公園の自然林の細道、
小さな株に咲く小さな黄色の花を見つけました。
オトギリソウ属オトギリソウのまだ若い草のようです。
薄暗い林の中ですが、マクロレンズを開放近く、
露出を少しプラス補正で明るめに撮って見ました。


早くもホトトギスが咲いていました。
タイワンホトトギスです。
これもマクロレンズで花を上から。


レンプクソウ科ニワトコ属ソクズ。
葉の形がニワトコに似ていて、
クサニワトコ(草接骨木)の別名のある多年草です。
花には蜜がなくて、ところどころにある丸い黄色い腺体の中に蜜があります。
もともとは薬草として育てていたものが野生化したようです。


キク科の多年草ヒヨドリバナが
山のところどころに開き始めていました。


公園にて。
メハジキ(目弾き)、
シソ科メハジキ属の一年草または越年草です。
茎は直立して高さ1mほどになり、7月~9月、紅紫色、唇形の花をつけます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シオカラトンボ、オオシオカラトンボ

2020-08-09 20:00:29 | 昆虫
シオカラトンボとオオシオカラトンボ、
両者ともに極普通種、
多摩丘陵では広くよく見られるトンボです。
今年は新型コロナで遠出をやめたと思われる親子連れが
捕虫網を持って、このトンボを追いかけている姿をよく見ます。


交尾中のシオカラトンボ。
上のしおから色が雄、下の麦藁色が雌です。


シオカラトンボ♂が池のミソハギの花にとまっていました。
花にトンボ、なかなか遭遇しないシーンです。


背景を変えてもう一枚。
シオカラトンボの雄、顔は灰色、複眼が青色です。


シオカラトンボ♀。
麦藁色なので、ムギワラトンボの通称があります。
複眼は緑色になります。
雄も若いときはこの麦藁色で、成長するにつれてしおから色に変化していきます


オオシオカラトンボも交尾中。
尻尾で頭を押さえている青灰色の方が雄、
頭を抑えられている黄色と黒の混色が雌です。
どのトンボの交尾も、
雌の尾部(生殖器)が雄の上腹部にある副性器に繋がります。
雄はあらかじめ、尾部にある精巣から精子を副性器に移動させて、交尾をします。


オオシオカラトンボ♂。
かなり成熟した雄、腹部末端に黒色が少し残っていますが
全身がほぼ青灰色です。
オオシオカラの名がありますが、大きさはシオカラトンボとほぼ同じです。


オオシオカラトンボ♀。
こちらも翅や体色から、かなり成熟した雌のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月の蝶たち

2020-08-08 20:00:26 | 昆虫
7月の散歩道でレンズを向けた蝶たち、
いままで紹介できなかったものを集めて見ました。


夏型のクロコノマチョウ、多分雌。
公園の林の中、ふわふわと比較的大型の蝶が飛び立ち、5mほど先にとまりました。
雄の翅裏はもっと黒ぽくなります。
秋型に比べると、縁の突起が少なく、翅裏面の模様も地味です。


アカボシゴマダラの夏型。
5月ごろの春型は全体的に白地、赤星は見られませんでしたが、
夏型は名のように赤星があります。
エノキの幼木の周りをひらひらと飛んでとまりました。
幼虫の食草はエノキ、多分、産卵にきたと思われます。


黒いアゲハチョウがアベリアの花にちょっと間とまり、
また飛んでいきました。
撮れたのは、このワンカットだけ。
カラスアゲハかなとも思いましたがクロアゲハ♂のようです。


柑橘の葉に産卵ポーズ。
クロアゲハ♀です。


咲きはじめのヒヨドリバナにダイミョウセセリ。
後翅の白紋列に地域差があり、
関東型は普通、白紋列が消えていますが、
この個体、薄くはありますが紋列が確認できます。
関西型との中間型と言えそうです。


コジャノメ。
雑木林の縁の草藪や林内に見られます。
ヒメジャノメに似ますが、本種の方が翅の地色が暗く、
後翅裏面の大きな目玉模様の間に並ぶ小さな目玉模様の数が4つ(ヒメジャノメは3つ)あります。


キタキチョウ。
どこにでもよく見られるシロチョウ科の蝶ですが
ミソハギの花にとまっていたので一枚。


スジクロシロチョウ。
アキノタムラソウに吸蜜、この蝶も個体数の多い。
モンシロチョウに似ますが夏になると薄くなり、
見分けが少し難しくなりますが、
翅に黒い筋が入ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河川敷のカワラナデシコ

2020-08-07 20:00:08 | 花,植物
多摩川の左岸、関谷橋と是政橋の中間あたり、
土手下の河川敷にカワラナデシコが群生して咲いていました(7/31)。


多摩川の土手道を自転車でゆっくり走っていると、
土手下にピンク色の花が群生しています。
カワラナデシコのようです。


カワラナデシコ(河原撫子)。
ナデシコ科ナデシコ属の多年草、別名はヤマトナデシコ。
もともとは河原などによく見られたそうですが、
環境の悪化(変化)で減少、最近は自生のものはほとんど見ません。


ここは5月ごろレンリソウが毎年花をつける場所、
綱で四方を囲まれ、大型雑草などの除去などの手が入れられている保護地帯です。
いまは、レンリソウはすっかり姿を消し、何十株もカワラナデシコが花をつけていました。
以前、この付近に自生のカワラナデシコを見ていますので、
その子孫が環境を得てここに増えたのか、
それとも、自生していたものの種が人為的にここに播かれたのかも知れません。


園芸品として栽培されているカワラナデシコに比べると、
花弁が小さく疎ら、草丈が高いように思います。
他の草との生存競争の結果でしょうか。


一株、白い花のカワラナデシコがありました。


この保護地域の近く、土手の斜面に
カワラサイコの花がありました。
バラ科キジムシロ属の多年草です。


この保護地帯以外の土手下は、
ほとんどがススキやチガヤなど、大型で強い草に支配されていて、
歩くのも容易ではありませんでした。
そんな中、コマツナギを見つけました。
マメ科コマツナギ属の低木です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百合の花たち

2020-08-06 20:00:36 | 花,植物
6月の下旬、
カサブランカ、オニユリ、カノコユリそしてまだ咲き残っていたヤマユリ、
雨の合間に自宅近くに写した百合の花たちを紹介します。


自宅前、道路横の花壇に
美しい白百合がたくさん咲いていました(6/26)。


カサブランカ。
ヤマユリやカノコユリなど原種の一つとした
オリエンタルハイブリッドと呼ばれる栽培品種のユリです。


近くにはオニユリも枝いっぱいに花をつけていました(6/26)。
ユリ科ユリ属の多年草、
花弁はオレンジ色、濃褐色で暗紫色の斑点があり、強く反り返ります。
平地から低山に自生していますが、園芸用としても使われています。


雨上がり、
オニユリの花のアップと花についた水玉を。


民家の垣根の上にカノコユリ(鹿の子百合)が花開いていました(6/30)。
日本原産のユリ科ユリ属の多年草、
九州や四国の一部に自生しています。
鹿の子模様の花が美しく、昔から観賞用にも栽培利用されています。


ちょうどそのカノコユリにクロハゲハ♀が吸蜜に来ました。
花が少し盛りを過ぎ、クロアゲハも翅に少し傷みがあるのが残念ですが
絶好のシャッターチャンスです。


公園の自然林には、
まだヤマユリが咲き残っていました(6/30)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花とキアゲハ

2020-08-05 20:00:56 | 花と虫
全国で新型コロナ感染が急速に広がっています。
これから秋から冬へ向けてどうなっていくのでしょうか、
不安が広がります。
できる限り、遠出はしない、人の多い場所は避ける毎日を心がけていますが、
いつまで続くのでしょうか。


今年は例年になく梅雨も長く、
東京の梅雨明けは8月1日、
7月で雨が降らなかったのは19日の1日だけ、
異常気象の7月となりました。


晴れ間ものぞいた7月24日、
ブログのネタもなくなってきています。
そこで、昼過ぎ、自宅近く、自然林のある公園まで。


花壇をのぞいてみると、
ヒャクニチソウの花が開きはじめ、
そのピンク色の花にキアゲハが吸蜜していました。
毎日のように雨が続いたにしては、傷みがなくきれいなキアゲハです。
ピンク色に黄色と黒の模様がよく映えます。


翅をはばたきながら吸蜜、
上翅が垂直に立ち、下翅が半分広がり、
いい瞬間にシャッターが切れました。


花から花へとゆっくりと移動、吸蜜を繰り返します。
紅いヒャクニチソウにもとまりました。


ヒャクニチソウに飽きたのか、
しばらくして、青いセージの花にとまりました。


お休みでしょうか、
なぜかここでは、はばたかず、
翅を広げて、じっと動かずにいました。
よく似たナミアゲハと比べて警戒心がなく、
動きが遅いキアゲハです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒガシキリギリスとトノサマバツタ

2020-08-04 20:00:32 | 花と虫
多摩川の河川敷
昨年10月の台風による増水ですっかり様子が変わってしまいましたが、
まだ残された草原にヒガシキリギリスを見つけました(7/20)。


草の隙間にバッタ顔を見つけました。
(ヒガシ)キリギリスです。
草の中に隠れてしまい、なかなか姿を見せてくれないキリギリスなのです。


人の気配に気が付くとすぐに動いて草の奥に姿を隠します。
こちらも、動いて角度を変えて一枚。


近畿以北に見られるのがヒガシキリギリス、
近畿以西に見られるのがニシキリギリス、
よく似ていますが、脚や翅の長さがニシキリギリスの方が長いなど、
若干の違いがあるようです。


トノサマバッタ。
ダイミョウバッタとも呼ばれます。
飛翔力が高い上に人の気配に敏感で近寄るとすぐに逃げられます。
うまく近づけて写せました。


他にショウリョウバッタやツチバッタはいましたが、
コチャバネセセリ夏型。
河川敷にもいました。


キタテハ夏型もいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キツネノカミソリ、ナツズイセン

2020-08-03 20:00:14 | 花,植物
7月22日、梅雨空の長池公園、
早くもキツネノカミソリが咲いていました。


キツネノカミソリ。
ヒガンバナ科、林縁や斜面林など里山に見られる多年草です。
花期は普通お盆過ぎの8月中下旬、
突然に花茎を伸ばし、6弁の橙色の花をつけます。


長池公園の自然林の斜面、
3月にはカタクリが咲いていた同じ場所に、
早くもキツネノカミソリが茎を伸ばし花を開いていました(7/22)。


開きはじめたばかりのキツネノカミソリ。
このおもしろい名の由来は
細長い葉がカミソリのようであり、
突然に茎が伸び、葉がないのに花が付き、
キツネに化かされたようであるところからと言われています。


ナツズイセン。
同日、長池公園にて。
これもヒガンバナ科の多年草、
突然に花茎を伸ばし、花をつけます。
名は葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことから。


ヤブラン。
日本各地の林床などで普通に見られる常緑性の多年草です。
ランの名がつきますがキジカクシ科ヤブラン属、
花茎を30〜50cmに伸ばし、淡紫色の小さな花を総状に多数つけます。
花被片は6枚、黄色に見えるのは雄蕊。


ヒオウギの花も咲いていました。
アヤメ科アヤメ属の自生もしている夏咲きの宿根草です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花にジャノメチョウ

2020-08-02 20:00:35 | 花と虫
自然林がある自宅近くの稲城中央公園、
その中央公園の花壇、花が多く、
珍しいものはなかなかいませんが、いろいろな昆虫が訪れます。
撮影ネタを求めて、ときどきのぞいてみます。


ジャノメチョウ。
(タテハチョウ科)ジャノメチョウ亜科に分類される蝶です。
ジャノメ紋(眼状紋)を持つ蝶は多く存在しますが、
その代表のような名を持つジャノメチョウ、
最近は個体数が減っているように感じます。


成虫は7~9月に発生、草原をゆっくりと飛翔し、
主に樹液、腐果などを吸うようです。
花の蜜も吸うようで、めずらしく花壇のセンニチコウに吸蜜していました。


めずらしく翅を広げてくれました。
翅裏、翅表、いずれにしても地味な翅色です。


ヒメウラナミジャノメもセンニチコウの花にいました。
やはりジャノメチョウ亜科の蝶、
草原や林縁など、どこにでも見られます。


ルリシジミもセンニチコウの花に見つけました。


ヤマトシジミ、ツバメシジミと同じく、
春から秋遅くまで見られるシシジミチョウです。
なかなか翅を広げてくれないのですが、
雄の翅表は輝くような淡青色で美しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする