行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

シンテッポウユリ

2020-08-21 20:00:18 | 花,植物
8月になり、
道ばたや荒れ地の草地などに、
植えたとは思われない場所に白百合が見られます。
シンテッポウユリです。


シンテッポウユリ。
タカサゴユリとテッポウユリの交配種とされ、
日本で1951年に作られた園芸種とのことです。
自然交雑もあるようで、いまはあちらこちらに野生化し、
雑草の中に混ざって、8月、白い花を咲かせます。
多年草ですが、種子繁殖力が強く、種子でも増殖します。


花弁は純白、
ラッパ形の筒状花を横向きに咲かせます。
花の形も美しく、切り花としても見劣りしません。


テッポウユリに比べ、花が若干細身で、葉も細いのですが、
花姿はテッポウユリ(鉄砲百合)にとてもよくにています。
テッポウユリの開花時期は6~7月、開花時期からも見分けがつきます。


よく観察すると、
写真上のように花弁の筒の部分に
薄い赤茶色の縞模様があるものと最初の2枚ようにないものがあります。


この花も筒の部分に赤茶色の縞模様がありました。
赤茶色の縞模様があるものをタカサゴユリとしている記載も見られますが、
タカサゴユリ(高砂百合)はかなり濃い赤茶色の縞模様ですので、
ここではタカサゴユリの性質が強く出たシンテッポウユリと言うことにしました。


花壇のヒャクニチソウの中に2つ並んで咲いたシンテッポウユリ。
片方は薄い赤茶色の縞模様が見られます。


これも公園の木の横に咲いたシンテッポウユリ、
3つの花が左、前、右を向いていました。
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芙蓉と槿

2020-08-20 20:00:47 | 花,植物
暑い上に花も少ない8月、
芙蓉や槿が住宅の植え込みや公園などに貴重な彩を見せてくれています。


8月の初日、
結果的に東京の梅雨明けとなった日、
久しぶりの晴れ間に外に出てみると、
植え込みのフヨウが美しくピンク色に花開いていました。


フヨウ(芙蓉)、
アオイ科フヨウ属の落葉低木。
花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」、
いずれにしても美しい女性をイメージする花です。


8月9日 のフヨウの花、
連日の強い日射に、8月初日に写したものより花色が濃くなって見えます。
朝咲いて夕方にはしぼむ1日花、
花の横にはたくさんの蕾が明日にでも開花できるように順番に控えています。
沖縄、九州・四国には自生ものがありますが、
関東では観賞用の栽培ものです。


花弁は5枚で、椀状に広がる。
先端で円筒状に散開するおしべは根元では筒状に癒合しており、
その中心部からめしべが、おしべの先より上に突き出て5裂します。


白色のフヨウの花、
花色は多くなく、ピンクと白色の2色。
ピンク色が圧倒的に多いようです。


公園道にムクゲ(槿)が咲いていました。
アオイ科フヨウ属の落葉低木、
花はフヨウに似ますが、大きさは若干小さめで平開します。


ムクゲも一日花、
フヨウに比べて品種も多く、
暑い8月に咲く貴重な花、
茶花としても、庭木としてもよく使われます。
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8月の林縁道にて、その2

2020-08-19 20:00:31 | 花,植物
昨日に続いて8月9日の林縁道の散歩に写した
晩夏の草の花たちです。


キンポウゲ科センニンソウ。
毎年、夏休みが終わるころ(8月下旬)に花を見ます。
新型コロナ流行で、多くの学校では、
今年の夏休みは今週中には終わるとのこと。
結果的に今年も夏休みの終わるころ、センニンソウの花を見たことになります。


ミズタマソウ。
山野の木陰などに見られるアカバナ科の多年草、
咲きはじめの新鮮な個体を写して見ました。
茎の先や上部の葉腋から花序をだし、白色の小さな花をつけます。
花弁は2個で2裂し、萼片は花弁の倍ほどの長さがあり、反り返ります。
花期は8〜9月。


ミズタマソウ(水玉草)の名は、
白い毛の生えた球形の子房を水玉に見立てたとのこと。


ホトトギス科ヤマホトトギス。
多摩丘陵では、8月になると林縁の散歩道などによく眼にするホトトギスです。
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく、
花被片は一般に斑点が大きく、上半部が反り返ります。


同じ林縁にヤマホトトギスと花はよく似ていますが、
草全体の雰囲気が違うホトトギスの花を見つけました。
初見なので、確信はありませんが、ヤマジノホトトギスと判断しました。
調べてみると、
ヤマホトトギスは、花は散房花序につき、花被片が反り返り、
ヤマジノホトトギスは、花は葉腋に1〜2個つき、
花被片が平開するなど違いがあるようです。


タデ科ミズヒキ。
林縁や藪など、半日陰の場所に普通に見られる多年草です。
花を上から見ると赤色、下から見ると白色に見え、
茎の形からも水引のようなので、この名があるそうです。


キンミズヒキの花も咲き始めていました。
ミズヒキの名がつけられていますが
バラ科キンミズヒキ属の多年草です。
道端や山野で見られ、夏から秋に小さくて黄色い花が総状に集まって咲きます。
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8月の林縁道にて

2020-08-18 20:00:04 | 花と虫
8月9日、今から考えると、
まだしのぎ易かったようで、里山の林縁の細道を歩いていました。


一見、フタリシズカのような花穂、
ヤマイモの雄花のようです。
きれいに並んでいました。


ヤマイモの雌花かなと思いましたが
ヤマイモ科ヤマイモ属オニドコロ(鬼野老)の雌花です。
花とともに蒴果も見られます。
ヤマイモの雌花、蒴果によく似ます。


ケシ科タケニグサ、
他の草に比べて、とりわけ大型の多年草です。
花、果実、葉の3者がそろって写りました。


キツネノマゴにコチャバネセセリ夏型。
キツネノマゴとはおもしろい名です。
夏の終わり頃になると淡い赤紫色の唇形の小さな花が道ばたや草地など、
いろんな場所に広く見られ、小さな昆虫の蜜源となります。


この草もやはり名にキツネがつきます。
ヒガンバナ科キツネノカミソリ、オレンジ色の花をつけていました。


田んぼの端にこれまたおもしろい名の草、
オモダカ(面高)が花をつけていました。
水田の代表的雑草、雌雄異花の多年草です。
花弁は3枚で、花の中心に黄色の雄しべがあるのが雄花、
中心に緑色の子房が見られるのが雌花です。
普通、茎の上部に雄花、下部に雌花がつきますが、
この個体は雄花、雌花がほぼ同じ位置についていました。


オモダカの葉。
先が尖った特徴的な形をしています。
名の由来と思われます。
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今年の8月は特別暑い

2020-08-17 20:00:38 | 花と虫
今年の8月はほんとうに暑い。
昼間に外に出るのは危険と感じさせます。
ブログのネタもなくなってきたので、
木陰が多く、歩くことも少ないので、少しはましだろうとの思いで、
長池公園に車で行って見ました(8月6日)。
しかし、暑くて昆虫も少なく、花もない時期、
熱中症になってはいかんと、1時間あまりで退散しました。


駐車場で車を停めると、
すぐ横に真っ黄色に咲いたオミナエシが。
秋の七草の一つですが、7月ごろから花をつけます。
ちょうどコチャバネセセリ夏型が吸蜜していました。


コチャバネセセリを中心にもう一枚。
もう8月も一週が過ぎ、羽化から少し経過したのでしょう、
翅端に傷みが少し見られます。


フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
ゲンノショウコの花が早くも咲いていました。


ヒオウギの花が一輪。
アヤメ科アヤメ属の多年草、
どうでもよい事ですが、好きな花の一つです。
葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えるのでヒオウギ(檜扇)の名ですが、
花と葉が離れているのでその葉が写せていません。


クサギ。
シソ科クサギ属の落葉小高木、
山野の日当たりのよい場所に自生、
秋に紅色の星形ガクの上につく青色の果実がきれいです。


例年に比べて蝶も少ない。
極めて普通種ですが、コミスジが暑さを避けるように葉陰にとまりました。


ムラサキシジミ、
これも暑さを避けて草陰に、
翅を広げてくれるのをしばらく待ちましたが
その気配がないので退散。
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雌雄ツマグロヒョウモン

2020-08-16 20:00:37 | 昆虫
コロナの感染拡大で不要不急の外出自粛、
7月は雨日が続き、8月は猛暑の毎日、
今年は、自宅近く以外、外に出る機会がほとんどありません。
また、気候のせいか環境が悪くなったのか昆虫の姿も少ない、
いつもの年は真夏でもよく見るツマグロヒョウモンさえも少ないように思います。


そのツマグロヒョウモンのオス。
道の石にとまり、翅をいっぱいに広げていました。


(花に吸蜜するツマグロヒョウモン♂)
豹紋模様が鮮やかなヒョウモン蝶の一つ、
もともとは南方系の蝶でしたが地球温暖化等により、
20世紀後半から21世紀になって関東地方にも現れ、定着しています。


(ツマグロヒョウモン♂翅裏)
ツマグロヒョウモンは年4~5回も発生する多化性、
そして環境変化への対応力も強いようです。
他のヒョウモン蝶は年1回の発生ですので、
ツマグロヒョウモンはヒョウモン蝶の中では例外的存在になります。


他のヒョウモン蝶が数を減らしているのに対し、
ツマグロヒョウモンが都市部でも春から秋遅くまでよく見られる増えるわけです。


8月の花壇、すぐ近くの花にツマグロヒョウモン♂がとまりました。
トリミングなしです。


ツマグロヒョウモン♀翅裏、
前翅の翅端付近に雄にない白色と黒色が見られます。


翅を広げた雌。
一般に雌は雄より大型、
前翅の翅先(褄先)付近に黒と白の模様があります。
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の名の由来です。
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8月のマユタテアカネ♂、コノシメトンボ♂

2020-08-15 20:00:02 | 昆虫
コロナ渦で今年は終戦記念日もお盆もどこか影が薄い8月15日となりました。
8月初旬、暑いので林縁の木陰に避難。
紅くなり始めたマユタテアカネ♂とコノシロトンボ♂に遭遇しました。


谷戸の林縁の小道、藪からアカトンボが飛び立ちました。
ちょっとの間、じっとして待っていると、
同じところにまた戻りとまりました。


眉斑があり、やや小型、胸の色合いからマユタテアカネの若い雄です。
8月初旬ですが、腹部がもうずいぶん色づいていました。
成熟する秋には腹部はさらに鮮やか濃い赤色となります。


胸横の黒条は細く小さく目立ちません。
そして尾部末端がつんと上向きになるのがマユタテアカネ♂の特徴です。


林の中の薄暗い場所に翅の両端に
黒褐色斑のあるアカトンボとまっていました。
腹部が紅いので雄、翅端の黒褐色斑からコノシメトンボかリスアカネです。


少し明るい場所に移動してくれたので
カメラの感度を上げて、胸横の黒条斑がわかる角度から撮影、
コノシメトンボの若い雄のようです。
成熟するとナツアカネと同じく頭部を含め真っ赤になります。


アカトンボではありません。
ウスバキトンボ、多分雌です。
仲間が10匹程度、里の田んぼ近くを飛びまわっていましたが
この一匹が木の枝にとまっていました。

どこから来るのかまだ未確定とのことですが、
南の方からやって来て、短期間(早いものは一月ほどで成虫)世代交代を繰り返しながら、
北へ北へと移動してくるトンボです。
東京では7月ごろから見られ、
お盆の頃よく見られるので精霊トンボと呼ばれます。


林縁の草原に細く小さなイトトンボを見つけました。
レンズを望遠マクロに換え、やつと撮れました。
ホソミイトトンボです。
眼後紋が左右つながるのが特徴です。

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カブトムシ真昼の戦い

2020-08-14 20:00:14 | 昆虫
昼間でも木陰ならまだ外歩きができた8月3日のこと。
親水公園の散歩道で、小学生がカブトムシがいると叫んで眺めていました。
夜行性であることもあり、東京多摩でも、最近は見ることの少ないカブトムシです。


近寄ってみると、
雄が2匹、相手に角を突き合わせ戦いが始まるようです。


カブトムシはよいエサ場確保するために、オス同士で戦います。
よいエサ場にはメスがやってくるので子孫を残すこともできます。


勝負あり、左側の角も体も大きい方の勝利です。


負けたやや小さい方はゆっくりと退散していきました。
カブトムシのいる木と言えばクヌギやコナラなど、
餌の樹液が染み出ている樹木です。
この木は多分エノキ、また樹液も出ているようには見えません。
この木にカブトムシがいて、それもオス同士が戦いをしていたのか不思議です。


勝利したカブトムシ。
暑さを避けてか木の下側にいて動きません。
写真を90度回転させて、トリミングして見ました。
りっぱなオスです。


別の場所に、もう一匹オスのカブトムシがいました。
脚に少し赤味のある個体です。
同じ樹にオスが3匹いたことになります。
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ルリモンハナバチとアズチグモ

2020-08-13 20:00:31 | 昆虫
昨日に続いてルリモンハナバチ、
今日はヒャクニチソウの花色を変えてみました。


ルリモンハナバチ。
吸蜜にとまった薄紫色の花、
眼の前に三角の眼鏡をかけたような蜘蛛がいました。


白色のアズチグモの雌です。
カニグモの仲間、
花の周辺で擬態し、チョウやハチなど飛来する昆虫を捕らえます。
ルリモンハナバチもクモの存在に気が付いたか
あわてて方向を変え、逃げました。


白いヒャクニチソウの花にもルリモンハナバチ。
この花に白色のアズチグモがいたらルリモンハナバチも危なかったかも知れません。


この白い花の下、よく見ると蝉の抜け殻らしき物体、
花びらの隙間に眼が光っています。


紅いヒャクニチソウの花にもとまりました。


花が傷んでいますが、紅色と青色、よく映えています。

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ルリモンハナバチとピンクの百日草

2020-08-12 20:00:01 | 花と虫
自然林が残されている自宅近くの公園、
花壇にはボランティアの人たちにより季節に応じてたくさんの花が植えられています。


花壇をのぞいてみると、
咲きはじめたピンク色の百日草にルリモンハナバチが吸蜜していました(8/1)。
うまい具合に草丈の高い花にとまっています。
少し姿勢を低くすれば真横からの姿がねらえます。
ピンク色の花に青い蜂、緑の背景、色彩の派手な写真となりました。


咲きたての傷みのないピンク色の花にもとまりました。
ルリモンハナバチ、ピンク色がお好きなようです。
正面を向いたところをねらってシャッター、
虫の写真もできるだけ眼にピントを合わせるのが肝要。
蜂の顔と眼と翅、そして花もきれいに写りました。


ルリモンハナバチの青色は腹部の方がより鮮やかです。
鮮やかな後姿も一枚。


飛んでいるところをとねらって見ましたが
400mmの望遠ズーム、飛んだ瞬間にシャッター を押しても
フレーム内に蜂が納まりません。
かろうじて納まった一枚です。
ピントも甘いですが、花が傷んでいるのも少し残念。


レンズを望遠マクロに換えて、より近づいて写してみました。
口吻を長く伸ばして吸蜜しているのがわかります。


手振れ補正のついていない望遠マクロ、
ピントがずれて、蜂より花にピントがきているようです。
やはり望遠マクロは難しい。


ルリモンハナバチ、
黒色の体に鮮やかな青色の斑紋、
林縁の草原などで花を求めて飛び回る美しいハナバチ、
幸せを運ぶ青い蜂です。
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