行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アカタテハ、ヒメアカタテハ、アカボシゴマダラ

2021-09-03 20:00:45 | 昆虫
自宅周辺の散歩、
珍しいものに出会うことはほとんどないのですが、
眼につけば蝶などの昆虫にもレンズを向けて見ます。
今日は、8月初中旬に写したタテハチョウ3点を載せます。


ヒグラシの鳴く、薄暗い林の中、
アカタテハが樹液を吸蜜していました。
以前は里山環境によく見られた蝶ですが、
ゴマダラチョウと同じく、近年かなり減少しているようで、
考えて見れば今年初見です。


アカタテハ、
前翅は朱色と黒色に塗り分けられ、
後翅は茶褐色のタテハチョウ科の蝶です。
幼虫の食草はカラムシなどのイラクサ科の草たち、
個体数が減っているのは里山環境が少なくなり、
これらの草が少なくなったせいと言われています。


ヒメアカタテハ。
花壇の白いセンニチコウに吸蜜していました。
アカタテハが少なくなっている一方、
本種は春から秋遅くまでよく見られるタテハチョウです。
花に吸蜜します。


前翅、後翅ともに朱色の地に黒色紋、
アカタテハが黒褐色が強いのに対し、ヒメアカタテハは朱色が強い翅色です。
幼虫の食草はヨモギ、ゴボウなど。


アカボシゴマダラ。
翅は黒地に白の斑紋があり,ごまだら模様となります。
また、春型は白黒模様だけなのに対して、
夏型には後翅後部に赤い斑紋があり、アカボシの名の由来となっています。


中国や韓国など大陸東アジアに多く存在し、
本来は日本の本州にはいなかった蝶ですが、
20世紀末に大量に放蝶されたと思われるものが、
関東地方を中心に増え続け、いまや東京多摩地区でもよく見られる蝶の一つです。
一方、よく似た在来のゴマダラチョウが減少しています。
両者ともエノキが食草、関連があるのかも知れません。
コメント
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