浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

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歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
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暗く聖なる夜

2006-01-16 23:26:57 | 読書
マイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」読了。ボッシュ・サーガ第9巻目。詳細は週末のレビューまで待って頂くしかないが、速報ベースで言わせてもらえば、「かなり良い」ぞ。「暗い」というタイトルに、やや逡巡の念を覚えたが、決して「暗すぎ」ず、必要以上にいろいろなものを「引きずって」いた前2作品に比べ、良い意味先祖帰りした感じだ。
いまはまだ、読後の余韻に浸っている最中なので、冷静な判断が出来ていないのかもしれないけれど、ボッシュ復活か、という感じで大変嬉しい。このトーンで、このテンションで書いて欲しいと切に願うな。
また、本編はシリーズ物だからこその背景・深みを備えた展開を我が物にしている。物語のラストでみせる展開も着地もシリーズならではのものだ。それはそれで大変よかった。とても面白かったけどね。
しかし、それがベスト・ブックに選ばれる程のものかと考えると、唸ってしまう。
しかも本編は2003年度の作品と聴けばなおさら。このブランクはやはり、前2作品による影響なのだろうか?
或いは、それとも最近のハードボイルドには観るべきものが減ってきているという事なのだろうか。