浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

ようこそ、おいでいただきました。

歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
最近新設したページ
2024年度第4クォーターのレビューのページを追加しました。

あらためて反原発

2012-07-08 08:57:00 | 出来事
2012年度第二クウォーターのページを追加しました。ページ冒頭にも書きましたが、お陰さまで当該サイトも9周年。正確には8月起算ですが・・・。思い起こせばこれは40歳になったことを契機に半ば衝動的にはじめたものでした。40代の足取りを何らかの形で残せたら面白いかなと。どうにか9年間続けてこれました。これからも引き続きどーぞよろしくということで。

第二クォーターのトップは泊次郎氏の「プレートテクトニクスの拒絶と受容」という本になりました。

この本は日本の地質学界が海外からやってきたプレートテクトニクスという新しい学説を一種政治的信条や感情的な面で拒絶したことでこの説を受け入れるまでに10年間地質学の停滞を招いたという日本の地質学史をつまびらかにするものでありました。

この本を読んでいてとても気になってきたのが日本の原子力発電所の立地。
これらはいつどのようにして立地を選ばれ建設計画が立てれていたのだろうかということでした。

とってもそのことが気になってきたので少し整理をしてみました。
日本の原子力発電所一覧

こちちらは地図。黄色のマークは建設計画中のものです。そのため場所はかなり大雑把なところになっていると思います。

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より大きな地図で 原子力発電所 を表示

で改めて見るとこんなに沢山あるんだねとちょっとびっくりしたわけですよ。今更なのですが。
でこれらの原子力発電所の発電量ってどうなっているのだろうということですが、2011年度のエネルギー白書によれば、発電設備容量と発電電力量の両方が開示されていました。
2011年度の原子力発電所の発電設備容量全体における比率は20.1%。同じく発電電力量では30.8%となっていました。

設備容量は各発電所が点検なので停止したり夏場のピークに対応するために実際の発電量よりも大きく確保しておく必要がある訳ですね。

で、今後日本がというか世界が石油エネルギーに頼れない時代がやってきてしまい、それを原発で補おうとしたときにどうなるかということを考えると、単純計算で現在の5倍の原発が必要になるということになります。

それもどうやら40年サイクルくらいでスクラップ&ビルドしていかなければならないということになります。

今回のような事故がなくても廃炉にするためには相当のコストがかかるはずです。そんなコストを我々日本は負担しきれるのでしょうか。僕には到底無理だとしか思えません。

東日本大震災のような地震は当面こないかもしれません。三陸には。しかしほかの地域はどうでしょう。どうやら建設する際には活断層の存在についてきちんと認識されてなかったのではないかと疑われます。

また地震でなくとも、飛行機が墜落するとか、サイバーテロ攻撃をうけるとか、今回認定されたように人災による事故が起きるとか、いろいろなリスクがあると思われる訳ですが、どうも政府も電力会社もそれらのリスクをまるまる想定外の一言で無視しているように思います。

地球環境、日本、子どもたちの将来のためにも、事なかれ主義で安易な・無謀な選択を繰り返すのはやめましょう。

6月の読書メーター

2012-07-01 09:20:00 | 読書
6月の読書メーター
時間はあったはずなのですが数値的には低調でした。中身が濃かったということですかね。
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1530ページ
ナイス数:96ナイス

歩く影たち (新潮文庫)歩く影たち (新潮文庫)
読了日:06月23日 著者:開高 健
デモクラシー以後 〔協調的「保護主義」の提唱〕デモクラシー以後 〔協調的「保護主義」の提唱〕
☆☆☆☆★ 鋭く切れわたる知性に打たれました。読む側にもかなりの集中力が求められます。疲れました。
読了日:06月09日 著者:エマニュエル トッド
「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする―飛躍的成長を実現する全体最適のマネジメント「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする―飛躍的成長を実現する全体最適のマネジメント
仕事読み
読了日:06月05日 著者:岸良 裕司
燃えさかる火のそばで―シートン伝 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)燃えさかる火のそばで―シートン伝 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)
☆☆☆☆★ とても懐かしいシートンご本人の夫人の手による伝記。溢れる才能そして正に偉人と呼ぶに相応しい人であったことがわかりました。
読了日:06月03日 著者:ジュリア・M. シートン
全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!
仕事読み
読了日:06月01日 著者:岸良 裕司

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
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