五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

3台並んだガルフカラー

2013年11月27日 | ミニカー
コレクターの性(さが)というのか、ミニカーに限らず集め始めるととどまるところを知らず、結局すべて集めたくなってしまうというものがありますね。

私にとってのそれは、1969年から3年間、ル・マンに強烈な印象を残したポルシェ917ということになるでしょうか。
ずいぶん集めましたよ、917。
今回はその中でも1971年のル・マン24時間レースに出走した3台のガルフ・カラーのポルシェ917を取り上げることにします。

まずカーナンバー17はル・マン仕様のロングテール・タイプ。
ジョー・シファートとデレク・ベルのドライブで予選3位、決勝レースは途中でクランクケースが割れてリタイヤしました。

水色のボディに、キャビン周りだけがオレンジ色というカラーの#17に乗ったシファートは、この年こそル・マンの制覇を狙っていたに違いないのですが、残念ながら果たすことはできませんでした。
ル・マンから4か月後の10月、ノンタイトルのF1レースで事故を起こし帰らぬ人になってしまいました。

カーナンバー18の917も同じくロングテール仕様。
ペドロ・ロドリゲスとジャッキー・オリバーのドライブで見事ポールポジションを獲得します。
しかし、決勝レースではエンジンがオイル漏れを起こしリタイヤしてしまいました。
ロングテール仕様のクルマはル・マンの特に高速ストレートでの安定性を高めるために特別に用意されたものでしたが、結果からいうと思ったほどの成果は得られませんでした。

#18はボディの中央をオレンジ色のストライプが描かれているパターンのクルマです。
ペドロ・ロドリゲスもまたル・マンのレースからわずか一か月後に行われたドイツのレースでフェラーリ512Mをドライブしていて事故を起こし、31歳という若さでこの世を去りました。

残るカーナンバー19は917Kというショート・ボディ。
リチャード・アトウッドとヘルベルト・ミュラーのコンビがドライブする#19は予選11位、明らかにチーム三番手の位置づけでした。
しかし、決勝レースではトラブルもなく着実に周回を重ね、結局優勝したマルティニ・チームのポルシェ917K(#22)に遅れることわずか2周、総合2位を獲得することができたのですからわからないものです。

#19はボディ上部と下部のオレンジカラーが特徴的で、一番ガルフカラーらしいデザインをしているとも言えるでしょうか。
総合2位に入ったこともあって、3台の中では一番有名なモデルかもしれません。

3台のミニカーはいずれもミニチャンプス製ですが、#19だけは「T2M」という特注のモデルらしいです。
実はこの3台の入手先は、通販、中古ショップ、オークションと三者三様でして購入価格もまちまちです。
一般的にガルフカラーのポルシェは1970年と1971年の二年間だけなので台数も少なく(わずか6台)、とても人気があってオークションなどにもめったに姿を見せません。
ですから「見つけた時は迷わず買ってしまうこと」とは私のミニカーの師匠の言でありますが、それを忠実に守ったという次第。

ということで、首尾よく購入できた1971年のガルフカラーのポルシェ917は3台仲良く我が家の陳列棚に並んでいるのです。

コメント (2)
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