ル・マン24時間レース(以下ル・マン)は今週末開催、一年に一度のビッグ・イベントに、期待はいやも応もなく盛り上がりますが(私だけ?)、本日書店に行きましたら「Racing on」の最新刊は何と「ポルシェ917 vs フェラーリ512」。
昨年のレース、ポルシェ919ハイブリッドの三連覇を果たしてル・マンから撤退(あくまでもLMP1カテゴリ)してしまったポルシェですが、今回の企画は、そのことにも若干関係しているということで...。
今を去る48年前の1970年、第38回大会のル・マンで初めてポルシェが総合優勝を飾った時のクルマが917。
それ以降、昨年まで実に19回の総合優勝を飾ったポルシェの、ひとつの区切りとしての企画モノらしいですね。
しかも当時のライバルだったフェラーリ512(512S、512M)の記事もつけて。
表紙を飾るのは、1970年のル・マンを走ったジョン・ワイヤー・チームのポルシェ917。
涙が出るほどうれしい(大げさな)ガルフカラーの917。
でもジョー・シファートがドライブした20号車ではなく、ペドロ・ロドリゲスが操る21号車です。
917と512Sの双方をドライブした経験を持つペドロに敬意を表してのことでしょうか。
本書の中でもペドロについて取り上げています。
ちなみに、21号車はスタート4時間で、20号車も12時間でそれぞれリタイヤしています。
21号車のモデルはブルム製。
70年のル・マンでポルシェに初優勝をもたらしたのはハンス・ヘルマンとリチャード・アトウッドのドライブするザルツブルグ・チームの917でした。
本書の中にはハンス・ヘルマンのインタビュー記事も掲載されていて、とても興味深いです。
23号車はスパーク製。
ポルシェ917は70年、71年と二連覇を飾ります。
下の写真は、71年にマルティニ・レーシング・チームから参戦したポルシェ917LH(ロングテール)。
予選は2位、しかし決勝レースではメカニカルトラブルでリタイヤしています。
私たちが良く知るマルティニカラーとは違うデザイン。
インパクトのあるカラーリングであることは間違いありませんが...。
モデルはPMA(ミニチャンプス)製。
さて、一方のフェラーリ。
5リッターのスポーツカーとして開発されたのですが、917に比べて目立った成績は残していません。
唯一、70年のセブリング12時間レースで優勝したのみ。
二年間で11勝した917には比べるべくもありません。
しかし映画「栄光のル・マン」などでは、最後まで917とデッドヒートを繰り広げるなど、その存在感は抜群です。
上の写真のミニカーは、71年のレースに出場して総合4位に入った512Mの16号車。
しっかりとしたワークス体制でレースに臨めていれば917の真のライバルになっていたかもしれませんが、残念ながらそうはいきませんでした。
翌72年から、エンジンが3リッターに制限されることが決まっていて、そちらのマシン開発も行わなければならなかったからです。
ちなみに72年、フェラーリ312PBが出場10戦すべてに優勝するという快挙を達成しています。
残念ながらル・マンには不参加。
モデルはブルム製。
3リッター水平対向8気筒の908のエンジンを12気筒に増やして開発した917、一方6リッターV12の612P(Can-Amマシン)を5リッターにサイズダウンして開発した512。
異なるアプローチにより開発された両車ですが、結果は明暗を分けることになりました。
512S、512Mについては、もう少しコレクションを増やしたいと思っています。
この本には思わぬ「余禄」が付いていました。
1977年のル・マンに優勝したポルシェ936/77が取り上げられていたのです。
936については以前このブログで取り上げました。
936は917の次に好きなクルマ。
優勝した4号車に関する様々な情報を得ることができて有益でした。
取り上げられた実車(優勝したマシンとは別のクルマらしい)についての話も面白かったです。
モデルはPMA(ミニチャンプス)製のスペシャルパッケージ。
とにかく917にご興味のある方にはおススメの一冊であることは間違いありません。
昨年のレース、ポルシェ919ハイブリッドの三連覇を果たしてル・マンから撤退(あくまでもLMP1カテゴリ)してしまったポルシェですが、今回の企画は、そのことにも若干関係しているということで...。
今を去る48年前の1970年、第38回大会のル・マンで初めてポルシェが総合優勝を飾った時のクルマが917。
それ以降、昨年まで実に19回の総合優勝を飾ったポルシェの、ひとつの区切りとしての企画モノらしいですね。
しかも当時のライバルだったフェラーリ512(512S、512M)の記事もつけて。
表紙を飾るのは、1970年のル・マンを走ったジョン・ワイヤー・チームのポルシェ917。
涙が出るほどうれしい(大げさな)ガルフカラーの917。
でもジョー・シファートがドライブした20号車ではなく、ペドロ・ロドリゲスが操る21号車です。
917と512Sの双方をドライブした経験を持つペドロに敬意を表してのことでしょうか。
本書の中でもペドロについて取り上げています。
ちなみに、21号車はスタート4時間で、20号車も12時間でそれぞれリタイヤしています。
21号車のモデルはブルム製。
70年のル・マンでポルシェに初優勝をもたらしたのはハンス・ヘルマンとリチャード・アトウッドのドライブするザルツブルグ・チームの917でした。
本書の中にはハンス・ヘルマンのインタビュー記事も掲載されていて、とても興味深いです。
23号車はスパーク製。
ポルシェ917は70年、71年と二連覇を飾ります。
下の写真は、71年にマルティニ・レーシング・チームから参戦したポルシェ917LH(ロングテール)。
予選は2位、しかし決勝レースではメカニカルトラブルでリタイヤしています。
私たちが良く知るマルティニカラーとは違うデザイン。
インパクトのあるカラーリングであることは間違いありませんが...。
モデルはPMA(ミニチャンプス)製。
さて、一方のフェラーリ。
5リッターのスポーツカーとして開発されたのですが、917に比べて目立った成績は残していません。
唯一、70年のセブリング12時間レースで優勝したのみ。
二年間で11勝した917には比べるべくもありません。
しかし映画「栄光のル・マン」などでは、最後まで917とデッドヒートを繰り広げるなど、その存在感は抜群です。
上の写真のミニカーは、71年のレースに出場して総合4位に入った512Mの16号車。
しっかりとしたワークス体制でレースに臨めていれば917の真のライバルになっていたかもしれませんが、残念ながらそうはいきませんでした。
翌72年から、エンジンが3リッターに制限されることが決まっていて、そちらのマシン開発も行わなければならなかったからです。
ちなみに72年、フェラーリ312PBが出場10戦すべてに優勝するという快挙を達成しています。
残念ながらル・マンには不参加。
モデルはブルム製。
3リッター水平対向8気筒の908のエンジンを12気筒に増やして開発した917、一方6リッターV12の612P(Can-Amマシン)を5リッターにサイズダウンして開発した512。
異なるアプローチにより開発された両車ですが、結果は明暗を分けることになりました。
512S、512Mについては、もう少しコレクションを増やしたいと思っています。
この本には思わぬ「余禄」が付いていました。
1977年のル・マンに優勝したポルシェ936/77が取り上げられていたのです。
936については以前このブログで取り上げました。
936は917の次に好きなクルマ。
優勝した4号車に関する様々な情報を得ることができて有益でした。
取り上げられた実車(優勝したマシンとは別のクルマらしい)についての話も面白かったです。
モデルはPMA(ミニチャンプス)製のスペシャルパッケージ。
とにかく917にご興味のある方にはおススメの一冊であることは間違いありません。