松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

やってしまった

2006-07-09 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
久方ぶりの更新です。実は体調を崩しました。
こういうと中には
健康のために太極導引をやってるのにどうして?
といぶかしがる人もいたりするのですが、
崩れる時には崩れます。そういうものなんです。
このあたりの感覚は
日頃から習慣化して行うものを持っている人と
そうでない人とでは
少しばかり印象が違ってくるところかもしれませんね。

体調の崩れは現象です。
たまたまその人が快いと感じる健康状態の範囲を
超えてしまったようなものかもしれません。
今回は蓄積疲労が引き金となって
腰痛を悪化させてしまいました。

休養が足りなかったこと。
睡眠の質がよくありませんでした。
熱帯夜のような寝苦しい日々が続いたこともあります。

また、患部を中心にして
冷えているような感じがあったこと。
これは血行がよくない状態が続いていたと思われます。
暑い日が続くと皮膚に近い表面は
発汗作用によって冷たい感じになりますが、
私の言う冷えた感じとはもっと奥の内部の部分のことです。
意識導引を終えて
自己按摩をするときに腰あたりに手をそえてじっとしていると
じんわりと温かさが伝わっていくのがわかります。
心地よいと感じるのです。
血行がよくないということは、気の巡りも悪くなっていますから
気の循環も滞らせていることになります。
そしてこれがまた宿敵「緊張」の温床となるわけです。はぁ~

この状態を少しでも改善しようとして
ストレッチや導引を行うわけですが、
大本の疲労が残っていますから、
一時的にはラクになった気がしても
結果的には疲労をさらに増大させることになったらしいのです。

筋肉の状態がよくないのでしょう。
一日分の疲労を一晩で回復させられる範囲内に
とどめることが理想ですが、
今は過労の状態ですから極力疲労を避けることにして
休養優先にする必要があるということでしょうか。

今までだったら一日中休んだりしてしまうところですが、
それはある意味では緊急避難的な対処であって、
本来的には生活(生命活動)を行いながら
回復をはかることだと思います。
したがって様子をみながら
生活リズムを整えていくことになります。
そのためには活動範囲や量を控えるためには
いつものアイテムから取捨選択することになりますね。

ここにも多分、カギがあるはずなんです。
おそらくいままでの生活習慣を作ってきた自分の価値観みたいなものが
判断基準になると思うからです。
見直すということは、その基準からとなるのではないのか。
つまり、自分の意に反して
つらい選択をすることになる可能性もあるわけですよね。
これを自分の意志で判断するのが
コントロールなわけです。

すごく意味ある学習チャンスでもあるわけです。
ほんとにピンチの時こそチャンスは巡ってきているのかも。
そう信じて行えるか、それとも…。

これからしばらくの間、新しい価値を見出したり
視野を広げる学びの季節が巡ってきているのかもしれません。
一番考えたくないことが真っ先に浮かんでしまうほど、
臆病でもあるのですが、
考え過ぎもまた不安を呼びおこし七情に影響を及ぼします。

現象は現象であって感情とは切り離すべきものなのです。
ただし感情は無視できませんから、
一気に無にするのではなく、
控えるとかいくつかの段階を経て
移行させるくふうを含めてのコントロールだと思っていますが、
さて、どうなることやら…