松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

大会を見てきました

2006-07-20 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
先日、東京体育館で
武術太極拳連盟主催の全国大会が開催されました。
なんだかんだといいながら
観覧するのも4回目くらいになるのかも。
今年はあまりゆっくりしていられなかったのですが、
陳式と楊式の一部を見てきました。

陳式は男性しかみられませんでしたが、
それぞれの風格の違いを楽しめたと思います。
ネットで知り合った方は馬虹老師のお弟子さんです。
馬虹老師の演武は映像でしか拝見したことがないのですが、
老師直伝の演武は風格があり素晴らしかったと思います。
ご本人の談によれば、いろいろとあるようですが、
私なんぞ拝見しているときは
おそらく口あんぐり状態だったかも(笑)。

楊式は伝統式を始めたばかりですので、
できれば伝統88式を見たかったのですが、
女子の規定套路しか見られませんでした。

陳式のわかりやすさに対して
楊式の淡々と流れて行く套路は、
ややもすると単調に思えてきてしまうのですが、
それでも目が慣れてくると選手の意識の差がわかってきます。
いま専科クラスの筆頭要求である松と軽についても、
選手の動きを見ていると随分と差があるようです。
それっぽい感じの人とほんとうにその状態にある人とでは
同じように動いていて流れているようにみえても
状態の違いが私でもわかってきます。
おもしろいです。
たぶん自選種目であれば、もっと顕著に現れていたのかも。

翻って自分の場合はまだまだ動作を覚えることで手一杯です。
ですが、松、静の状態にあることが第一義なわけですから
そうもいってはいられません。
放松はやってもやっても
まだ抜ける、まだ抜けるの繰り返し。

ただ最近になって
自分の意識の仕方が変化するにつれて
いままでの身体操作では違うのではないかと
思うこともでてきました。
間違ったことをしていたのかどうなのか、
このあたりになると自分ではよくわかりません。
といって先生に確認するにしても、
あまりに微妙な感覚だったりすると
いったいどのように伝えればいいのかも
わからなかったりして。
とりあえず練習中に目立って注意はされていないので、
こんなものなのかなあと思ったりしています。