松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

正座で呼吸導引をしてみた

2006-07-27 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
ひょんなことから正座してみたところ
予想以上に腰が据わるのにビックリしてしまった。
正座は膝に悪いとか、いろいろいわれているけれど、
以前にも腰痛の苦しさに思わず正座してみたら
痛みが軽くなったような感じがしたことも
あったような気も…。

正座では確かに骨盤は立つのだけれど、
骨盤の巻き上げとはちょっと違う感じかもしれない。
自分の場合の正座は足指を重ねず、
坐骨の下に踵がくるように膝を開いたすわり方。
こうすると骨盤の巻き上げた状態を
意識しやすい気がする。
しかも上体の力が自然に抜けている気が…。
どうも骨盤が立つことで肩胛骨が自然に下りるみたい。
このため首の付け根が解放されて
自然に首が頭とのバランスをとっている感じ。
つまりいつもの牽引のイメージが
自然に近い感じで作られているような…。
やはり正座は日本人の伝統だったのかしらん。
日本の武道が正座を重んじるのも
そこに意図的なものがあるのだろうか。

正座で呼吸導引を行ってみると
腹部の緊張が緩和されているらしく、
横隔膜が気持ちよく動く。
そのため深い呼吸ができているような気がする。
ただし最大の難点は足が痺れること。
それと膝が悪い人には不向きなことかな。

これをいつもやろうとまでは思わないけれど、
たとえば緊張感が抜けないときなどに
チェックを兼ねてやってみるのもいいかなと
思ったりしている。