松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

大会終わって春になり…

2009-02-07 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
2月1日に開催された太極拳の大会(交流競技会形式)に
今年も練習仲間とともに出場しました。
大会に参加する度に何かしらの学びを得てきましたが、
今回もまた、好い体験をさせてもらったと思います。



硬さ(放松不足)は相変わらずです。
肩も上がっていることも分っていました。
身体状況は、ほぼ自覚できていたと思います。

コート上でスタンバイしてから
表演開始の合図が出るまでに
随分と待たされたにもかかわらず、
ことの成り行きを見守りつつ
目の前で起こっていることと
適度な(心理的)距離を保つことで
なるべく気持ちを波立たせないような調整も
まずまずできてたみたいです。

じつは自分で意識的に調整したような
自覚があまりないのです。
自らの主体的行為によるものだったのか
状況に応じただけのものだったのか…
どうも曖昧なんですね。


もう一つは失敗で得たこと。
表演の半ばまでは意識で導く方向へと
流れて行ってると感じていました。
実のところ流れているのか、流されているのかは
定かではありませんでしたが、流れは感じていました。

ところが、その不思議な趣きの流れを
自分のつまらない欲によって
ブチッと断ち切ってしまったのです。
すると、それまで確かにあった流れは
跡形もなく消えてしまいました。
気を取り直してはみたものの、
その後の流れは
全く別物になってしまいました。
それは明確な身体感覚として残りました。

あー、やっちゃった!!
釣り損ねた魚はでっかいぞ~
 ………まさにそんな感じでした。



立春も過ぎて陰の陰から陽の陰へ。
地中の種も芽を出して
地表を目指して着々と伸び始めています。
春がその姿をあらわすまでには
まだ少しの時間が必要ですが、
自然の流れは春ですね。