松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

わかってなかったことに気づいた

2007-04-12 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
なぜ協調状態を求めているのか、
その理由というか目的については
これまでも何度となく
先生から聞かされてきたはず。
それなのにやはり
わかっていなかったんだなぁと思う。

たとえ目的や理由がわかっていても、
それをどのようにして実践していくのかについては
まったくもって…。

体調を崩してしまったときも、
回復の兆しを感じるまでは無理をしないように
という意識はあったものの、
単に心理面だけにとどまっていたような気がする。
導引的動作練習をしていても
そこに具体的意識的な配慮が働いていなかった、
もしくは働きかける方向が
ちょっとズレていたような気がする。

それはつまり目的が曖昧になっていたことに?
ならば結局は理解してなかったということになるんだなぁ。
自分が考えていたバランスや協調というのは
かなり単純で大雑把なものだったわけだ。

どうも主要動作ばかりに意識が偏りすぎてしまい、
他への意識がお留守になっていたりする傾向にあるらしい。
バランスとは必ずしも五分五分(均等)がすべてではない
と教わってからどのくらいになるのだろう。
中をどこに見出すか、
これは具体的で緻密な作業なのだとつくづく思う。

調和、中和の状態は
一定の領域の中で異なるものが複数あることで
はじめて成立するもの。
だから客観的な視点が必要になる。
自分を内から外から観察する。
他者と自分との関係性、
鍛練と養生についても同じだろうなぁ。

頭ではなんとでもなるのだけれど、
実践となるとホントにもう失敗の連続。
失敗というか思い通りにはなかなかいかない。
たいていは過ぎる場合が多い。

過ぎるとは過信であり、
見過ごしているものがあるということ。
客観的になっていない、
冷静ではない、
浮ついているってことにもなりそうだなぁ…。

でも別に悲観しているわけでもない。
下手は下手なりに実践をくり返すうちに
少しずつ何かが見えてくる日もあるんじゃないのかな?


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