今月の『文藝春秋』に於いて、
石原慎太郎・氏が『小泉総理、郵政よりも憲法だ』談話記事を寄稿している。
私は真の改革の実行できる最有力の人として、石原慎太郎・氏に注目し、
日頃から期待している。
特に彼は政治の技法と実行力より、
私の思想と合致した歴史観があるから、敬愛している。
今回の記事の中で最も注目したのは、
対米追従がもたらした財政赤字のことだある。
引用させて頂きます。
日米構造協議の過程で、
小沢氏と金丸氏の裁断で、内需拡大を名目に
8年間で430兆円という途方もない金額を
公共事業に突っこむことを米国に約束してしまったのです。
その挙句、バブル崩壊で日本経済が疲弊していく中、
夜は鹿か熊しか通らないような北海道の荒野を走る
ハイウェーが何本もできて、
今日の巨額の財政赤字となった。
これは記事の一部であるが、紛れもなくその時代の証人者としての
発言です。
とかく政治家、官僚の人々は、言葉を濁し、自己の責務を忘れ、
権力のみ行使する、幼稚園程度の人が多い。
こうした中で、石原慎太郎・氏の発言は、国民のひとりとして
了解できる。
あの時代、金丸 信、竹下 登、そして小沢一郎の三氏による
悪夢の政治は、国民と国益を忘れた罪の重い最有力者により
行なわれた。
現代、政治家として現存している小沢一郎・氏は、
どの様に国民に弁明するのか、聞いてみたいひとりである。
あの時はアメリカの対日は、強弁であり、日本を救うのは
あれしかなかった、と多分弁明すると推定する。
彼等の三人は、政治技法のみ優れ、歴史観の欠如、
そして何より人格として欠如がある。
実際、公共事業を邁進させ、自己の利益と権力を拡大させたのは
この三人に他ならない。