2018年を迎えるおせち料理は中華銘菜「慶」
ランチ訪問の際に中華おせちの販売を知り、後日、購入を電話で申し込みました。
引き渡しは12月31日、11:00~15:00。
支払いは「SILIN 火龍園」さんと同様、当日でもかまわないということでしたが、
やはり払うべきものはさっさと済ませておきたい。
先日の忘年会が丁度よいタイミングだったので支払いは済ませておきました。
中華おせちを決めるにあたっては、少し悩みました。
それは、以前「火龍園」さんのおせちを食べたことがあるからで、内容を紹介した
チラシでは大部分の料理が同じであることです。
同店出身のシェフなので、これは仕方のないこと。
今年購入を考えていたお店がおせちの販売をやめ、また次候補としていた某店には
案内を送って欲しいとお願いしたのですが、実際それが届いたのはずいぶんと後に
なってから。先の段取りをつけないと、どうにも落ち着かない性分なので、次候補は
対象から外れ、「火龍園」さんの記憶を呼び戻し検討。
広東をベースとしたおせちは、品書きに美味しく食べるための道しるべ、
(電子レンジ及び電子レンジとオーブントースターの併用を推奨したりと、
細かい留意点)が記され味もそつが無かった。
当店に決めよう!
中華おせち(三段重)2~4名サイズ。全13品でお値段は27,000円(税込)。
引き取りには寝太郎さんが向かってくれました。
その際、対応してくれたシェフが、お店をオープンして、はじめてのおせちなのでと、
紹興酒を1本つけてくれたのです。ありがとうございます。
これがお正月に相応しく、とても綺麗で、飲み終わったあとには花瓶に使えそうな感じ。
ちょっとリッチな気分になりましたよ。
万能だれと梅だれ付。この梅だれの自家製パワーは凄い!
品書きには、万能だれ→万、梅だれ→梅と用途が記されていますが、嫌みのない梅だれは
肉類全般にマッチし、万能だれとあった叉焼にも相性の良さを発揮したのです。
上段(壱の重)
①蜜汁叉焼 窯焼きチャーシュー ※温・焼(万)
②明爐焼鴨 ローストダック(焼き鴨) ※温・焼(梅/万)
③玫瑰油鶏 伊達鶏の香味醤油煮 ※温(梅/万)
④滷天使蝦 天使蝦の冷菜 ※(万)
⑤慶XO醤 慶の自家製XO醤
XO醤はそのままおつまみに、また料理のアクセント&調味料にも使えます。
貝柱などの風味・食感も豊かで旨みたっぷり、オイルもまろやかで上品だ。
伊達鶏は、まさかのとさか付きで、万馬券を獲得したような喜びに沸く私達。
骨周りの肉はシコシコで脳みそは白子のよう~。
中段(弐の重)
⑥香拌海蜇 コリコリくらげ頭の和えもの
⑦酸甜泡菜 有機野菜の紅白酢漬け(中華風ピクルス)
⑧羅白瑶柱 大粒干し貝柱と大根の合わせ煮~極上・上湯スープ仕立て ※温
⑨鴛鴦合桃 胡桃の飴炊き 二種
下段(参の重)
⑩蛎油鮑魚 活け鮑のオイスターソース柔らか煮 ※温
⑪椒塩鮮魷 アオリイカの山椒塩炒め ※温
⑫千青魚子 数の子の老酒風味
⑬千焼蝦球 大海老のチリソース ※温
今回のおせちで、強く印象に残ったのは壱の重の面々。
特に、明爐焼鴨。お重に詰められながらも、クオリティーの高さを保ち、肉の味は
濃厚で旨み十分。玫瑰油鶏もしっかり味が染み、皮の下の脂肪もとろんとして美味しいし、
また、天使蝦はぷりっとした身質にそのものの甘みと旨みが生き、万能だれ要らずでしたよ。
おせち料理の内容構成はほとんど同じではありましたが、さすが独立してオープンした
オーナーシェフの店。個々の料理に対する気合の入れ方が違うと思います。
料理全般を通じ、満足度の高いものでした。