中國名菜 「孫」 六本木店。
『 ※特級厨師(とっきゅうちゅうし)は、
中国で1988年に「飲食服務業業務技術等級標準」が公布される前までに与えられた
国家資格の中で中国料理調理師の最高位のことである。
-Wikipediaより- 』
さて、コース料理のほかに、着席時、接客にあたってらっしゃるマダム(仮)に
上海蟹をオススメしていただけましたので別注文していました。
上海蟹は蒸しのみ。
訪問日は11月24日だったのですが、いま最高にメスが熟しているとのこと。
私たちは、てっきりもう男の子(オス)の食べ頃かと思いきや
きっぱり「オスはこれからですよ。」とのお答え。
マダムがそう言うんだから、そうなんだろう。私も連れも納得。
このマダムが大陸的というか、サバサバした方なので話していて気持ちが良い。
彼女の言葉には不思議と説得力があるのだ。
蒸し上海蟹は3,000円。
食べやすいよう足もすべて解体した状態で運ばれてきますので、
ハサミ、カニスプーン、フィンガーボウルなども必要なし。
あとは、お箸でいただくだけです。
小ぶりですが、ちゃんと活きた上海蟹を使用。
質も良いので身の甘さが全然違います。
2012年都内でいただいた上海蟹の中ではダントツだ。
蟹の身をつけるタレには生姜のほかに五香粉が効いている。
普段だと何もつけずいただくのですが、このタレならつけても美味い。
細部にまで気が回っているとは、孫シェフはさすがです。
紹興酒のメニューを拝見すると、ボトルは一番リーズナブルなところで3,675円から。
白酒のボトルもあります。 しかし、蒸留酒ですから、こちらはショットで十分かも。
古越龍山 金龍 5年(640ml)@3675
紹興酒は、グラスではなく茶碗で。
チェイサーでお水をお願いしたところクリスタルガイザーのペットボトルと
氷の入ったグラスが運ばれてきました。
豚肉
豚ロース肉に衣をつけて揚げ、さっくり黄ニラと炒めたもの。
粗挽きの黒胡椒が効いています。香菜使いも上手く、シンプルなのですが
根本に中国料理を感じさせてくれるのです。
エビ
衣をつけて揚げた海老を甘辛ソースで絡めたもの。
運ばれてきたとき、すごく良い香りがしました。
このソースは、チリソースのような味わい。
マイルドですが蜂蜜のようなコクがあり辛さも爽やかだ。
品の良い大人のエビチリという感じでしょうか。 素晴らしく美味い
写真を撮っていたので、食べるのが少し遅れたところ、マダムが大慌てで席に
いらして「これは衣がカリカリのうちでないとダメよ!」とご指導を受けました。
(ノブロー) マダムに叱られただか。
(みに) 違うわよっ。教えてくださったのよ!
(寝太郎) みにが席を外した時、マダムがまたオラーズに声かけてくれたよ。
この子たちもお風呂に入ったりするのかって(笑)
(タクロー) ノブ、おめ、口のまわりが、くわんくわんなんだべ。
(ノブロー) あっ・・・・(汗)
細切り牛肉の薄皮巻き(2人分)
コース料理で前菜と細切り牛肉の薄皮巻きのみ、2人分一緒のお皿で出されています。
こちらは自分の好みで巻ける仕上げ参加型タイプね。
甜麺醤で味付けをし炒めた牛細切り肉は、ぷりぷりと弾力あり。
これを北京ダック風に、ネギ、キュウリとともに薄皮に包んでいただくのですが、
薄皮の味が、また秀逸。
粉の質が良いのか、風味もあって程よくしっとりしている。
いや、やはり一番は料理人の腕なのでしょうね。
担々麺
予約時に、〆は担々麺でとお願いしてありました。
連れは当店のスッキリ旨味系担々麺は未経験。
まずはこれを試してもらおうという考え(親心?)からです。
炸醤肉(肉そぼろ)、青菜、刻みネギ。 麺は縮れ麺。
当店の担々麺は四川料理店などで味わえる担々麺とはベツモノ。
ダシの旨みが活かされ芝麻醤は強く前面にでてこない。
連れは醗酵系の酸味を感じたようで、ひょっとしたら冬菜が入っているのでは
ないかという所見。 深みのあるダシに焦がしネギのような油の香りとコク、そして酸味、
すべてにおいて絶妙にバランスが良いのだ。
連れのメモを見ると「うまいーー!なるほどーー!感動!」の文字。
良かった♪これで「中華日和」の担々麺シリーズも進んでくれることを願おう。
デザート
マンゴープリン、ココナッツミルクのブランマンジェ、黒ゴマアイス。
自家製ではないかと推測。
黒ゴマアイスは、黒ゴマのペーストが固まっていて舌触り滑らかなものではありません。
しかし、香りは濃厚で味わいも水々しく、素朴ですが好感が持てました。
(ノブロー) 今年の上海蟹の大トリは、孫さんとこの!だったわけだ。
(タクロー) オラたちツイてたでーー。今日来れてよかっただな。
(レンタロー) タク、オラ「中國名菜 孫 六本木店」のトップの写真飾ったで♪
(ノブロー) レン、調子こくでねえ。孫さん中華は、おめに譲らんでーーー!!
利用時間は、2時間30分ほど。
私達はコース予約でしたので退店をせかされる面はありませんでしたが、
通常ランチでお越しのお客様の場合には、混雑の具合、お食事の進行状況をみて
お声をかけられていたようでした。
お会計は、2人で、
上記お料理とお酒(追加は、紹興加飯酒 甕出し一合@1,050など)で合計24,381円。
中国人シェフ孫さんの作る大陸的なエッセンスを加味した独自の新中華は
日本人シェフが作りあげる中華の世界観とは、繊細さが違います。
天才肌の特級厨師ならではのセンスの良さと技量が光る。
中国料理満足度数は、★★★★★ 特別です。 必再訪(*^・^)ノ
中國名菜 孫 六本木店
東京都港区六本木7-6-3 喜楽ビル B1F
TEL 03-5785-3089
営業時間/ 11:30~15:00 17:30~23:00
定休日 年始